表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「思考だけでハッキングできる俺が、AI支配社会で学園無双する」  作者: マロン64
クラス別対抗戦開始!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

58/61

第五十八話 ソウマと友斗 榊友斗視点→現在→ハイスクール・シブヤ・エデュケーター

カクヨムで2話先行公開をしています。マロン64で調べれば出ますので早く読みたい方はそちらでお読みください。


 クラス別対抗戦が終わって数週間後、季節は蒸し暑い六月に入ろうとしていた。

 今日の授業は国語。AIがどう国語を教えるんだって話だが、そこは高度なAIの教育システムのお陰でカバーされていた。


「榊友斗、この文章の作者の意図を答えろ」

「うーん。作者はこの小説の文章を考えるのに必死で、締め切りに追われてたんじゃねえか?」


 クラスメイト達がどっと爆笑に包まれる。

 エデュケーター・エミリアがプルプルと体を震わせる。

 あ、これ、いつものキレるパターンだ。


 だが――エミリアの動きが止まる。

 数秒の沈黙。


 クラスメイトたちの笑い声が、徐々に消えていく。

 エミリアの顔色が、蒼白になっている。

 笑顔は――ない。


 え、エミリアが笑顔でハリセンを持ってツッコむパターンだと思ったのに。

 どうしちまったんだ?


「エデュケーター・エミリア? 今日は体調が悪いのか?」

「……何でもない」


 うーん、なんか調子悪そうだな。

 この後の授業もいきなり喋っている途中で固まったり、動き出したかと思えば同じことを二度言うエデュケーター・エミリア。


 隣の席のカスミも心配そうにこちらを見ている。

「友斗、エミリア、変」

「だよな。なんかおかしい」


『友斗さん、シブヤ行政ネットの通信領域に意図的な空白領域が増えています』

「リミナ、どういうことだ?」


『これは、シブヤ行政ネットが何かを隠すためにエデュケーターとの通信領域に空白をいれている可能性があります』

「何だって?」


 だからエデュケーター・エミリアがいきなり片言になったり、同じことを何回も言っているのか。


 本当はエデュケーター・エミリアからシブヤ行政ネットにナチュラル・ハッキングで何が起きているのか調べたいが――。

 エデュケーター・エミリアからそれは禁止されているからできない。


 A07クラスに不穏な空気が漂う中、国語の授業は終わった。

 足早に教室を去ろうとする、エデュケーター・エミリアに友斗は話しかける。


「エミリア、大丈夫か? なんかおかしいぞ?」

「友斗……何でもないんだ。ただお前の安全を守れれば……」

「エミリア、何を言っているんだ?」

「……」


 エデュケーター・エミリアはぎこちない笑顔を友斗に見せると足早に去る。

 友斗は自分の安全を守れればいいというエミリアの言葉が引っかかっていた。


「リミナ、最後のエミリアの言葉、どう見る?」

『友斗さん、以前シブヤ行政ネットで空白領域が増えているときに起きた事例を調べました』


「それはどういう事例だったんだ?」

『”ソウマ“という生徒が、ハイスクール・シブヤ・エデュケーターから消された事例です』


「ソウマ? 聞いたことねえが、その生徒がエデュケーター・エミリアと関わりがあったってことか?」

『そのようです』


 友斗はエデュケーター・エミリアの素振りを考えて、もしかしたら自分に危機が訪れているのか? と考える。


「リミナ。“ソウマ”について詳しく調べられないか?」

『友斗さん、できるだけやってみましょう』


 教室に戻ると、カスミやルナ、ショウ、レオ、ユノ、青井ユウタとブライも集まっていた。

 友斗は先ほどリミナが言っていた事を集まっていた皆に話す。


「友斗が危ない、ってこと?」

「その“ソウマ”って生徒も気になりますわ」

「俺様もちょっと調べてくる」


「僕も気になるからちょっと学園内の記録を当たるよ。あ、シブヤ地下ネットから情報を当たれないかメッセージを送ってみる」

「ユノは、どうすればいい、でありますか?」


「俺は職員室の様子を見てくるよ」

「拙者は教育中AIなので、シブヤ行政ネットをできるだけ調べてみるでござる」


 八人は慌ただしく、調査を開始する。

 学園寮で落ち合うことを約束して。



 **



 八人がそれぞれの伝手を追って調べた結果、一つの人物像が浮かび上がった。


「ソウマ――一年前にこの学園にいた生徒」

 ショウが調べた情報を読み上げる。


「性別は男性だが、自認は女性に近い生徒だったらしい」

 レオが補足する。


「成績は優秀。リンク戦闘訓練でも優れた成績を示していた」

 ルナが続ける。


「そして――ナビAIが複数いたという記録がある」

 友斗が重要な情報を強調する。


「複数?それ、普通じゃないよね」

 カスミが眉をひそめる。


「そして、夏休みになって突如行方をくらませた。学園側は『退学』として処理してるけど……」

 ショウが暗い声で言う。


「うーん。この複数のナビAIがいたとい話が本当ならヤバそうだな」

「それだけ脳の処理能力が高いってことだよね。行政AIが敵視するのもわかるよ」


「友斗のナチュラル・ハッキング、これも行政AIからしたら危険」

「今回は友斗に危機が迫ってるってことか?」

「拙者はそう思うでござる」


 友斗、ショウ、カスミ、青井ユウタとブライが口々に話す。


「俺様の予想なら今晩、何か起こるかもだぞ」

「わたくしもそう思いますわ」

「ユノも、警備する、であります」


 友斗の学園寮の部屋に八人が集まって、交代で寝ずの番をすることになった。

 メイドAIのアカリにそれを話すとフンス! と気合を入れながらアカリも頑張ります! と気合を入れていた。


 そして、夜になる。

 他の生徒たちが寝静まる中、学園寮に何者かが忍び寄る。


小説をいつも読んで頂きありがとうございます。面白かった、また読みたいという方は高評価やブックマークをお願いします。作者の励みになります\( 'ω')/


⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎を★★★★★にしてくださると作者が大変喜んで更新頻度が増えるかもしれません。よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ