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「思考だけでハッキングできる俺が、AI支配社会で学園無双する」  作者: マロン64
クラス別対抗戦開始!

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第五十二話 榊友斗の出陣→現在→エデュケーター・エミリア視点→エデュケーター・クラヴィス視点→榊友斗視点→空島リンクフィールド

 控室に戻ってきたルナを出迎えるA07のクラスメイトと友斗達。


 いいリンクバトルだったぞ!

 何にせよ、相手が強かった!

 だけど負けちゃったか~。


 クラスメイト達には少しどんよりとした空気が流れていた。


「ルナ、めちゃくちゃかっこよかったぞ。ディアブロ・アーセナルモードも良かったけど相手が一枚上手だったな」

「仕方ない。神無かんなヒバリが強すぎた」

「……それでも勝ちたかったのですわ。ううう、ごめんなさい」


 友斗とカスミがルナを慰める。それでも少し元気のないルナ。


 ショウが落ち込んでいるルナの前に来て、眼鏡を持ち上げながら励ます。

「ルナ、城壁リンクフィールドで戦う姿は、その……可憐かれんでしたよ」

「ショウ。……何だかその言い方は照れますわ」


「あ、うん。ちょっと言い方変だったかも」

「ウフフ、良いのですわ」

 ルナは少しだけ元気を取り戻したようにエミリアからは見えた。

 ルナとショウ、あの二人はいいコンビだな。いや両想いと言うべきか。



「みんなも言っていたが、ルナは素晴らしい戦いぶりだった。もう一回みんなで拍手しよう」

 控室にはルナに対する拍手の音が鳴り響く。

 ルナは白い肌を赤くしながらそれに応えるのであった。


 うん、これでクラスメイト達のどんよりとした空気も少し緩和されたかな。


 エミリアは手でパンと音を鳴らし、控室の全員の注目を集める。

「さあ、次のオーダーはどうする? 秋月レオか天瀬ルナももう一度出れる」

「俺様は出てもいいが……」

「友斗はどう思いますの?」


 その言葉に友斗は少し考え込むそぶりを見せていた。

 エミリアは悩むのも無理はないと思う。レオもルナも素晴らしい戦いを見せていた。

 だが、A01クラスは層が厚い。ここで最初の二戦で出てきた二人以外を出す可能性が高いとエミリアは踏んでいた。


「みんな、少しいいか? 私が思うにエデュケーター・クラヴィスは最初の二戦以外の相手を出す可能性が高い」


「ここは友斗とユノに任せてやってくれないか?」

「そうですね。良いと思いますわ」

「俺様も賛成だ」


 おかっぱ頭の黒髪に少しうれしそうな雰囲気のユノがぴょんぴょんと跳んでいた。


 ユノは目をキラキラさせながら、友斗を見上げる。

「友斗、一緒に戦える? 頑張る! であります!」

「おう、ユノ。お前のこと、信じてるからな」


 友斗はユノの頭を撫でる。

 教育中AIであるユノは、戦闘経験も少ない。

 だが――友斗は信じていた。

 ユノには、誰よりも純粋な「勝ちたい」という気持ちがあることを。 


 友斗はクラスメイト達の前に立って宣言する。

「俺とユノがA07クラスの勝利をもぎ取ってくる! 勝つぞ。この勝負!」

「目指すは勝利! であります!」


 クラスメイト達はその宣言に歓声を挙げる。

 うおおおお!

 俺たちの勝利は目前!

 友斗! 友斗!

 ユノちゃん勝って~!


 エミリアも満足そうに頷く。友斗とユノ、異色の組み合わせだが、きっとやってくれるだろうと。


 黒いシルクハットをかぶった胡散臭い笑みのエデュケーター・クラヴィスを思い出す。

 奴が何を考えているかは不明だが、勝負は譲らないぞ。


 エミリアは闘志を燃やしていた。



 ** エデュケーター・クラヴィス視点



「神無ヒバリさん、流石です!」

「僕にはできないことをやってのける。そこに痺れたよ」

「流石だ、ヒバリ! おめえは本当に強いな」

「これで僕達の勝利は目前です」


 神無ヒバリに九条リクト、葉山レクト、笠木カイが話しかける。

 神無ヒバリはその後に鳴り響くクラスメイト達からの称賛の声に少し目を丸くしながらもピースサインを掲げる。


「ん。ブイ!」


 ヒバリいいぞ~!

 次の二v二も出るのか⁉


 褐色肌に筋肉が目立つ男子が笠木カイ、眼鏡姿に魔法使いのようなローブをかぶった男子が葉山レクトだ。

 どちらも高身長で女子からは人気だ。


 クラスメイト達からそんな声が上がるが、エデュケーター・クラヴィスはそれに待ったをかける。


「おそらく、次の二v二には榊友斗が出てくるでしょう。榊友斗の圧倒的な攻撃力をいなすためには笠木カイのタンク能力は欠かせません」

「そうだな、俺が榊友斗を止める」


「そしてサポート役にメンバーに入っている天瀬ルナかユノという教育中AIが出てくるでしょう」

「じゃあそっちには後衛で魔導士タイプの僕が出るしかないね」

「まずは榊友斗ではなく、ユノを倒すところから始めてください。その後二人がかりで榊友斗を追い詰めるのです」


 エデュケーター・クラヴィスはそう言いながら、手を掲げる。


「皆さん、A01クラスの勝利は目前です! 自分の役割をしっかりこなした秩序のあるリンクバトルにしてください!」


 珍しくエデュケーター・クラヴィスにしては熱の入った演説だった。

 榊友斗に感情を向けるAIは全て友斗が持つ能力、エモーショナ―の範囲に入るのか?

 それはわからないが、それだけクラヴィスが熱くなるほどの展開だという事だろう。


「よし、やってやるぜ!」

「エデュケーター・クラヴィスに勝利を捧げます」


 笠木カイと葉山レクトの力強い言葉にA01クラスのクラスメイト達も熱狂する。

 A01クラス! ファイト~!


 エリートクラスは、普段落ち着いた様子とは考えられないくらい盛り上がっていた。


「行ってくるぜ!」

「僕の活躍を見届けてください」


 意気揚々と体育館フィールドに向かう二人を見送りながらエデュケーター・クラヴィスは我に返る。


「これは榊友斗のエモーショナ―の影響を受けましたかね……。ですが感情を帯びるのもたまにはいいですね」


 独り言をつぶやくエデュケーター・クラヴィス。クラスメイト達は不思議そうな顔をしていた。



 ** 榊友斗視点



 友斗とユノ、相手の笠木カイと葉山レクトが体育館フィールドに並び立つ。

「フフフ、ナビAIの有無が戦力の差を生み出すという事を教えてあげますよ」

「お前ら二人じゃ、リンクタッグは使えねえなあ! これは俺たちの勝利だぜ」


 向こうが煽ってくるので、こちらもメンチを切りながら煽り返す。

「俺にはユノという最高のパートナーがついているんだぜ? なあユノ」

「そうであります‼ 筋肉ゴリラと眼鏡野郎には負けないであります」


 お互いに至近距離で睨みあう。

 観客は大盛り上がりだ。


『おっと~! 何やら戦闘を始める前からヒートアップしている~!』

『どうやらナビAIの有無で煽り合っているようです』

『それにしても、榊友斗は出てくると思いましたが、相方がユノとは予想外です』

『そうですね。秋月レオや天瀬ルナのどちらかだと思いましたが』


 おかっぱ頭の女の子可愛い~!

 でもあの子AIだぜ? 教育中AIがリンクバトル戦えんのか?

 友斗様勝って~!


 友斗ファンの黄色い声も聞こえてくる。ちょっと気分がいい。 


 そんな中――。


「友斗! 絶対勝って!」


 A07クラスの観客席から、ひと際大きい声が響いた。

 普段クールな白鳥カスミが、両手を口に当てて叫んでいる。

 友斗は思わず笑顔になって、カスミに手を振り返した。


 ――カスミの頬が、少し赤くなったように見えた。


 そんなこんなで時間は進み、リンクフィールドが決まる。

 一v一で使われたリンクフィールドのどちらかになる。


「マジか、空島リンクフィールドか」

「城壁リンクフィールドが良かったであります」


 友斗とユノはそんな声を上げている。

 笠木カイと葉山レクトはそちらが良かったようで、ハイタッチを互いにしていた。


『さあ、リンクフィールド展開です!』


 空島リンクフィールドの中に映されて、中央から少し離れたところに配置される四人。


「さあ、お互い悔いなく戦えよ! リンクバトル開始!」


 エデュケーター・コバルの掛け声でリンクバトルが始まる!

 友斗はナビAIのないところをユノとどう補うのか?

 次話、熱戦!




小説をいつも読んで頂きありがとうございます。面白かった、また読みたいという方は高評価やブックマークをお願いします。作者の励みになります\( 'ω')/


⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎を★★★★★にしてくださると作者が大変喜んで更新頻度が増えるかもしれません。よろしくお願いします。

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