第四十三話 クラス別対抗戦の開始 実況・解説視点→現在→ハイスクール・シブヤ・エデュケーター
「本日の実況は~!二年の戦術AI研究クラブの南雲ミサキだ~!」
「そして解説は観測AIのアナライザー・ノヴァです」
ノヴァっち~! ミサキ先輩だ~! と学生の歓声が体育館フィールド内に響く。
全校8000人が集まる体育館フィールドで開会式を進めているのはアナライザー・ノヴァと南雲ミサキだ。
「ノヴァっち! 今日も会場は盛り上がってますね~!」
「勝手に略さないでください。南雲ミサキさん」
「え? 敬語呼びになった⁉ 距離遠くしないでノヴァっち!」
「はあ、テンションが高すぎてついていけません。進行に移ります。学園エデュケーター長のこの方に来ていただきました」
ホログラム映像に白髭と長い白髪を生やした丸眼鏡をかけた老人が出てくる。
「紹介にあずかったジャンブル爺じゃ。ハイスクール・シブヤ・エデュケーターの学園エデュケーター長を務めておる」
わ~! ダンブ○○ア先生みたい~!
ジャンブル爺!
体育館フィールドにこだまする歓声。どうやら生徒には人気のエデュケーター長のようだ。
「ダンブ○○ア先生ではないのじゃ! ええい! ここに! クラス別対抗戦の開幕を宣言する!」
体育館フィールドに歓声がこだまする。
わー!
キャー!
テンションの上がっている学生たちの声が上がる。
「ノヴァっち! 今日の見どころは?」
「はあ。だから略さないで下さいと言っているでしょう。まあいいです。今日は一年生のA01組からA10組までの試合を映します」
「今日の試合は3試合制です。第1試合:一v一 第2試合:一v一 第3試合:2v2 この中で2勝したクラスの勝ちです」
「勿論勝ったクラスには賞品が準備されてるよ~! 学園のAI評価も上がって融通も聞くようになるから、各試合大事になってくる!」
実は学園のクラス分けは成績やAI評価で分けられている面もあるが、リンク戦闘訓練で優秀だと思われる生徒も対象に入っている。
榊友斗は成績ではAクラスどころか、Bクラスに入ろうかという成績だったが、リンク戦闘訓練の受験の時にトップの成績を収めたため、A07クラスへの入学を果たしている。
そしてクラス別対抗戦に上がれれば、学園からナビAIの贈呈やリンク戦闘訓練に使える優秀な装備が送られる。それだけ武力はハイスクール・シブヤ・エデュケーターでは重要視されているのだ。
この学園を卒業した者は就活においても贔屓されやすく大企業への入社やリンク戦闘訓練の成績次第では軍への配属も決まる。勿論大学に行って学力を磨くのもありだ。
「ノヴァっち! 今日の初試合は一年生のどのクラスとどのクラスの試合になるのかな?」
「南雲ミサキさん、今くじ引きで決めています。おっと決まったようですね」
「どことどこ?」
「A02とA03クラスの戦いのようですね」
「おーっと! いきなり一年生成績上位者同士の試合だ~!」
「ちなみに、噂の榊友斗がいるA07クラスの試合は後ほど!楽しみに待っててね~!」
体育館フィールド内がガコンと変形し、観客席とリンクフィールドを展開する場所に分かれる。
「A02クラスからはチームのエース‼ 鷹森ユウゴ率いる攻撃的・個性派チームの出場だ~! A03クラスからは東雲アオト率いる集団戦を得意とする頭脳派集団だ~!」
「一戦目の一v一に登場するのはA02クラスから鷹森ユウゴ、A03クラスからは御影ナオです」
「ノヴァっち! この二人の戦いはどんな風になるのかな?」
「そうですね。A02クラスの鷹森ユウゴは剣術サポートのナビAIを持った攻撃系リンク戦闘を得意としています。そしてA03クラスの御影ナオは大盾を二つ持った重装防御型のナビAIを持った防御が得意な戦闘スタイルです」
「おーっと! いきなり最強の矛対盾の戦いになるのか。熱いカードが入ってきました」
鷹森ユウゴは赤髪を逆立てた攻撃的な見た目の少年だ。
御影ナオは黒髪短髪で冷静な表情を崩さない。
今回のクラス別対抗戦ではナビAIとのリンク率も測定される。そしてリンク率が高いほど武器の性能が良くなったり、動きが良くなったりする。
「ちなみに、一般的な初心者のリンク率は50~60%。今回の選手たちは70%を超える精鋭揃いだよ~!」
そのため、ナビAIとどれだけリンク率を高めるかも大事になってくる。
ちなみに今回はお互いの体力も表示される。
「今回のリンクフィールドが決められます! 今回のリンクフィールドは!」
ホログラム映像が体育館フィールドの中央に映し出される。
リンクフィールドがランダムに変わっていき、ある地点で止まる。
「今回のリンクフィールドは“コロッセオ”だ~!」
「決まりましたね。今回は一v一に適した素晴らしいフィールドです」
コロッセオだって⁉
闘技場スタイルか! と学生の声が体育館フィールド内に響く。
「初戦からなかなか面白いリンクフィールドに決まったのお」
ジャンブル爺も顎髭をさすりながら愉悦する。
リンクフィールド内には鷹森ユウゴと御影ナオが顔を合わせていた。
「よう、ライバル。今回はお前の防御抜かせてもらうぜ」
「フフフ。いつも通り剣をはじき返すだけだ」
二人の喋る声は体育館フィールド内に中継されている。
因縁のライバルのような発言に学生たちは沸きたつ。
お互いがナビAIとリンクして、武器を構える。
鷹森ユウゴは腕を剣のようにした二刀のブレード使い。
御影ナオは重装防御型の大盾を両手に構えた絶対防御の布陣だ。
「それでは審判お願いします!」
審判はマッスルポーズを決めたエデュケーター・コバルが務めていた。
「お互い、より良いリンクバトルを! 試合開始!」
観客席の学生たちのテンションが最高潮になる。
クラス別対抗戦リンク戦闘バトル、開幕!
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