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水の音符

作者: 檸檬

火もつかない穏やかな海辺に睡ろう


シュレッターのゴミ袋が破れる音がして


紙屑が雪のように舞い上がる夜空を見て


何も燃えない穏やかな夜があると


わたしはあなたに手紙を出したい


ダムの管理室から書いているみたいに


押し寄せる水の音だけに耳を澄ませば


本当に向かいたい場所に行ける気がする


水の音符がゆれて


わたしは海岸線を車で走った


夜の美術館に着く


霧雨が降っていた


石畳が外灯に照らされていて


水の音符が光っていた


ただあなたを想っても許されるような


人生の水の瀨にまで辿り着いて


あたたかな雨に包まれながら石畳を歩く夢をみた

















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― 新着の感想 ―
紙吹雪が舞い上がる夜空を想い浮かべつつ、『わたしはあなたに手紙を出したい』という言葉に惹かれました。 水のように融通無碍にかたちを変えながら、本当に行きたい場所へと流れ着けるように。霧雨の海岸線に車…
好きです!!水の音符というタイトルがまず素晴らしいです!!ただ好きな人を思って歩く道って夢のようで素敵だなって思いました!!!
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