異世界転生ムカチャッカファイア伝説。役立たずと言われたハズレ勇者だけど固有スキルがチートすぎて世界最強。
気軽に読める追放ざまぁです。読んでみてください。
気づいたら異世界にいた。
「なんだここ」
俺の近くには30人くらい知らないヤツらがいた。
現代風の服を着ていて、全員が男みたいだ。
他は中世ヨーロッパみたいな服を着ているヤツらもいた。
こっちは全員女で、全員が美人でオッパイとケツがデカい。
「ようこそいらっしゃいませ、勇者さま。どうか私たちの世界を救ってくださいませ」
どうやら俺たちはこの世界を脅かす魔王を倒すための存在として元の世界から呼び出されたらしい。
肉と酒と美女たち。
そんな大歓迎を受けて俺たちはノリノリになった。
男は大きなおっぱいには勝てない。
「世界? 救ったらぁ!!」
それからなんか良く分からない儀式を受けて俺たちはスキルと言うよくわからないものを授かった。
「俺は超勇者だ!!」
「僕は超魔導士だよ!!」
「私は超賢者ですねぇ!!」
「す、す、すごすぎます!! 全員が超級の最強スキルばかりです!!!!」
良く分からないがすごいらしい。
俺はなんだろう?
ワクワクしながらスキルをもらった。
「ムカチャッカファイア」
「え?」
「あなたのスキルはムカチャッカファイアらしいです」
「なんだそれ?」
「なんでしょう? わかりません」
なんか聞いたことがあるような、ないような。
「なんかコイツ弱そうじゃね?」
「コイツもしかしてハズレじゃね?」
俺だけ微妙な空気になった。
それから俺たちは魔王を倒して世界を救うために修行を始めた。
修行といってもスキルが鬼強いためテキトーにスキルを使うだけだ。
勇者である俺たちはお城に住み、女の遊びも食べ物も、なんでも手に入る。
モンスターとの戦いはちょっと怖いが、元の世界より快適な生活だった。
「あ、ムカさま~!」
「ようマリア」
大食堂で飯をたべているとサラサラ金髪ロングヘアの爆乳美少女が俺のところにやってくる。
マリアは勇者のために城に呼ばれた女の一人だ。
城の中でも女王さまと同じくらい美しく、はっきりいって最高の女だ。
超絶美少女なので勇者たち全員から狙われてるんだけど、なぜか俺にだけよく懐いていた。
「これ、作ってみたんです。食べてみてくれませんか?」
「いいぞ。ん、うまい!!」
「ホントですか? やったー!」
マリアが焼いてくれたクッキーを褒めてやると、マリアはHカップくらいありそうなオッパイをオレに押しつけながら抱き着いてきた。
「こらこら。近すぎないか?」
「えぇ? これくらい普通ですよー?」
そういって小悪魔的な笑みを浮かべるマリア。
超絶なナイスバディとあいまってその破壊力はルシファー級って感じだ。
理性がふっとんでもおかしくない。
「いや、俺も男だし」
「えっ? あっ、でも、わたしはムカさまになら、べつに、いいですけど?」
「えっ!?」
「なんちゃってー! またねムカさま~」
そう言ってからかって満足したのか、マリアは嵐のように去っていった。
「なんてやつだ……」
ここがキャバクラだったら俺は破産するくらい貢いでいただろう。
いや破産しても悔いはない。
まぁ、いつもの冗談らしいけど、それにしては顔が赤かったような。
「それにしても、マリアにも困ったものだなぁ」
なにが困るのかというと……
「おい、オッサン。ツラかせよ?」
マリアを狙っている勇者たちからこうして嫉妬されてしまうからなのだ。
「おら! おら!! おら!!!!」
ボコ! ドカ!! バキ!!!!
「うぐぐ……」
体育館裏に呼び出された俺は勇者たちからリンチにされた。
勇者はみんな身体能力が同じくらい。
だから1対5ではボコボコにされるしかない。
数こそパワーなのだ。
「ちっ。こんなオヤジのどこが良いんだか」
「スキルもゴミだし、ケンカもできねぇザコのクセに」
「役立たずのお荷物野郎、ここで殺してやろうか????」
俺のスキル「ムカチャッカ」は良く分からない謎のスキルだ。
たまに発動して敵を燃やす。
けど条件も良く分からないし、俺は勇者たちから「ハズレスキル」とか「役立たずのお荷物」とか「キモイオッサン」とか言われていた。
最後のはマジでただの悪口だ。
「いいかオッサン、二度とマリアに近づくなよ!?」
「俺から近づいたことはない」
「あぁん!? 口答えしてんじゃねぇよ!!!!」
バキ! ボコ!! ドカ!!!!
「うぐぐぐぐ……」
それにしても今日はいつもよりひどい。
マリアの甘じょっぱい手作りクッキーがそんなにうらやましかったのか?
「そんなに食べたければ自分でお願いしたら良いだろう」
「は、はぁ!? べつにそんなんじゃねぇし!!!!????」
なんてバカな奴だ。
思春期のガキか。
争いを好まない俺だが、さすがに今日はムカついてきた。
【ムカチャッカを起動しますか。相手は死にます】
「え?」
俺のストレスがマッハになった時、そんな声がした。
なんか良く分からないけど、
「やってしまえ」
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
スキルが発動して目の前の勇者たちが燃えた。
そして死んだ。
「なんてことだ」
分かってしまった。
俺のスキルはムカついた奴に着火できるスキルらしい。
しかも燃えた奴は死ぬ。
この世界で最強レベルの肉体をもつ勇者が1秒で炭になったから、この世界の生物はどんな奴でも死ぬな。
「まったく、俺を怒らせるからこうなるんだ」
普段は温厚な俺だから今までスキルが謎だったのだ。
スキルの使い方を知った俺はそれから破竹の勢いでモンスターを殺した。
怒りを向けるだけで良い。
ただそれも簡単ではなかった。
なにせ俺は普段は温厚だし、ネコ派の俺はネコ型モンスターには弱い。
怒りよりも「モフりたい」が勝ってしまうのである。
「どうしたら良いと思う?」
「えー? でもネコってたしかに可愛いし、マリアもすきだよ! あ、もちろんムカさまのほうがもっと好きです」
「そういう話ではなくて……」
今日は手作りチョコパイを食べながらマリアに相談した。
「あ、じゃあ、マリアが襲われてるところとか想像してみたら?」
「ん? それはムカつくな」
「でしょ! あ、っていうか、じゃあ私もムカさまといっしょに戦う!!」
「えぇ!?」
「だって、そうしたらムカさまはマリアのこと守ってくれるでしょ? ね?」
爆乳をくっつけながらお願いされたら断れなかった。
男は大きなおっぱいには勝てない。
それからマリアが戦場についてくるようになった。
「ムカチャッカファイア」
「ぎにゃああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
いくらかわいいネコ型モンスターでもマリアのかわいさにはかなわない。
マリアよりかわいい生き物はこの世にいないだろう。
かわいいは正義だ。
そして俺とマリアは魔王を倒した。
魔王も爆乳だったがマリアには及ばなかった。
「しかし、困った」
魔王を倒したのに元の世界に戻れそうにない。
元の世界には仕事がたまっていると思うので早く帰りたいのだが。
「くくく、実はお前らなど魔王をたおすための人間兵器だったのだ! もう用済み、死ねぇ!!!! あとマリアは我が嫁とする」
「ムカチャッカ」
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
それから国王に裏切られたり
「お前は強くなりすぎた。勇者全員の力でお前を殺す!!!! それからマリアは勇者の花嫁としていただく」
「ムカチャッカ」
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
生き残った勇者たちに裏切られたり
「神はお前ではない。真の神の御業にて死ぬが良い!!!!!!!!!! もちろんマリアは聖女としていただく」
「ムカチャッカ」
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
俺を英雄視する信者が増えすぎて怒った教会から暗殺されそうになったりした。
けど、俺のスキルが強すぎて全員もえて死んでいった。
「俺のことはいいけど、マリアに手を出すのは許されないのだ」
というかマリア狙われすぎだろ。
やっぱり男は大きなおっぱいには勝てないんだな。
そんな感じでこの世界はずっと俺を殺そうとしてくる。
「ムカチャッカ」
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
「ムカチャッカ」
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
「ムカチャッカ」
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
ちょっと疲れてきたし、元の世界に帰りたい。
だけど……
「ずっとマリアと一緒にこの世界にいてください。マリアにはムカさましかいないんです」
マリアがおっぱいを押し付けながらそう言ってくるから、俺は今日もムカチャッカして生き残る。
そう、男は大きなおっぱいには勝てないのだから。
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