第1話 Impact The World
第1回公式イベント開催のお知らせ
イベント名:【Impact The World】
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開催期間
3月4日(土)12時 〜 3月13日(月)12時
概要
・イベント期間中、プレイヤーの行動に応じポイントが加算されます。
例:モンスターの討伐、クエストの達成、ダンジョンの攻略、商品の販売・購入、etc……
・獲得したポイントはイベント交換用アイテムと交換することが可能です。
・所属国家ごとの累計ポイントを計上し国家別ランキングを発表します。(3月8日(水)12時に中間発表を行います)
・所属国家ごとに個人の獲得種別ランキングを発表します。
-モンスター部門
-クエスト部門
-商売部門
-Impact The World 部門
・個人ごとの各部門合計ポイントにて全体ランキングを発表します。全体ランキングにて報酬が確定します。
※イベントミッションを達成することによりポイントを獲得することが可能です。このポイントは累計ポイントには計上されません。交換用のポイントとしてご利用ください。
※個人ランキング発表時にプレイヤーネームが公開されます。
※イベントに参加しない場合、一部報酬のみ受け取ることが可能です。
あなたの行動で世界に影響を与えましょう!
イベントに参加しますか?
はい/いいえ
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─アップデートのお知らせ─
本イベントより称号システムの機能を追加いたします。
称号に設定した内容はイベント等で表示される際に使用されます。
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□2034年3月1日 自室 烏鷹千里
「うわぁ、露骨……」
<Eternal Chain>で記念すべき最初のイベント告知。
固まった体を軽い運動でほぐした後の食事中に、その情報を見て思わず漏れた俺の第一声がそれだった。
サービス開始して2週間と少し、最初のイベントが来るタイミングとしてはちょうどいいのだろうが。
「陣営別に分けてのポイントの競い合いだから、イベントとしてはありがちと言えばありがちだな。自分の所属している国を盛り上げようって言ってるだけだし」
ただ、あくまで報酬が決まるのは個人のランキングだ。
国のみんなで協力しましょうという風に装いながらも、実際には効率的に稼げる方法を独占する立ち回りが求められると。
「基本は個人ランキングを目指す。それが結果的に国の勝利に貢献するから悪いことじゃないんだろうが……」
禁止事項、というよりも故意なトレードなどでは当然ポイントは稼げないと書いてある。
そして、同じことをやりすぎると獲得ポイントにマイナス補正がかかるとも書いてあるな。
ポイントを稼ぐなら幅広く挑戦していく必要があるらしい。
「つまるところダンジョン攻略の推進と、プレイヤーへ広範囲の移動を促すためか……」
基本モンスターの発生は環境に依存するため、狩りすぎると効率が悪くなるのは有名だ。
ならばどうするか。
選択肢は主に2つ。
ダンジョンで無限にリポップする適正レベル帯のモンスターを狩り続ける。
もしくは誰もいないところに移動して狩場を独占する。
「国は手に入る魔石が増えて嬉しい。モンスターの討伐が間に合っていない地域に旅人が訪れてくれて嬉しい。良いことづくめだな」
旅人が少ないところに行けば納品クエストや討伐クエスト、共通クエストも独占しやすくなる。
結果、効率的にポイントが稼げるわけだ。
イベント交換用アイテムの中には経験値ポーションのようなアイテムやジョブチュートリアルセットなる説明がめんどくさいものがあったりと種類は豊富だ。
なにより目立つのはキーアイテムボックス枠の拡張だろうか?
「現在は50個で、5枠まで増やせると」
キーアイテムボックスは容量ではなくオブジェクトの個数で枠が決まっているので、個数が少ない予備の装備や大事なものを入れておく運用が主流だ。
とりあえず取っておけみたいなポジションだろうな。
問題はランキング報酬の方である。
「ぞれぞれの達成実績に応じてイベント称号の配布、これはいい」
メニューから設定することができるようになるらしいがあくまで自己満足の範疇ではあるだろう。
ステータスに影響を与えるものでもないらしい。
問題は上位500人に与えられる権利の方だった。
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全体ランキング上位500位報酬
・ワクワク!? 管理AIとおしゃべりチケット! 気になるあの子とお話しちゃお?
一定時間、一名の管理AIを指名し会話することが可能になります。
ランキングの高さに応じ時間が変わります。
注意:運営・プレイヤー間における優遇措置などは発生しないことをここにお約束いたします。規約違反におけるアカウント停止などの措置に関しては公平に行われることご留意ください。
管理AIのプロフィールはこちら→
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「……疲れてるのかもな」
見間違いかと思い、顔を洗ったあと再度戻って読み直す……見間違いじゃなかった。
いや、前からその傾向はあった。
この世界はそれが原因で多くの事件が各所で起きたことも知っている。
この報酬がいろんな視点で見たうえで考えられたものだということも理解できる。
これが効果的だということもだ。
そのうえで……こうくるかぁ、というのが率直な感想だ。
「俺の遊んでいるゲームが、管理AIのキャラクター性を押し出す路線にいってしまった件について」
どうしてこうなった。
第3章更新開始します。




