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153話目

少々夏バテ気味ですm(_ _)m


ラジオ体操感覚で毎日投稿してましたが、ちょっとお休みいただくかもしれませんm(_ _;)m


そして、やっぱりカレーが食べたい←

 トッピング後乗せで各自で好きなようにして食べてくれ、と食べ始めた訳だが、トレフォイルの三人はそれぞれ意外な物にハマっていた。



「こうやってカレーと食べると、野菜もさらに美味くなるなぁ」

 そう言いながら、素揚げしたナスとかぼちゃを美味しそうに食べるソルドさん。もちろんというか、カツはおかわりの度に三種乗せだ。野菜だけ毎回変えてるのがこだわりらしい。



「魚介のフライはあまり食べたことありませんでしたが、エビフライって美味しいですね」

 アーチェさんはエビフライが気に入ってくれたらしく、最初の一杯で全種類を少しずつ味わって、二杯目のおかわりで気に入った物をもう一度食べていくスタイルらしい。

 なんかアーチェさんぽい。



「鳥肉のカツがぷりぷりで美味しいわ」

 野菜派かなと思ったソーサラさんはガッツリ肉食派で、カツの油で唇を色っぽくテラテラさせ、無駄な色気を振り撒きながらカレーライスを食べている。

 どうやってるのかはわからないけど、カレーの茶色は全く口の周りには付いていない。

 口の周りカレーでベタベタなソルドさんはちょっと見習って欲しい。

「主様が用意してくれた肉がいいやつだったし、アーチェさんの揚げ方が上手だからだな」

「ロコ」

 一口ごとに主様から口の周りを綺麗にされてる俺が言えたことじゃないけどさ。

 お世話モードの主様、最初はギョッとされたけど、トレフォイルの三人は目撃率が高いせいかすっかり見慣れていて、気にもされていない。

 ただ、プリュイだけが仕事が取られたと残念そうに視界の端で触手を揺らしている。

 主様は早々と四杯の大盛りカレーライスを片付けたので、今は俺の世話に専念している。

 しかし、まさか異世界で『カレーは飲み物』という名言を実行するところを見るとは思わなかった。

 それでいて全く見ていて不快感のない綺麗な食べ方だったので、俺も主様を見習って綺麗に食べられるようになりたい。

 そんなこと考えながら、俺は一杯目のカレーライスを何とか食べ終える。

 六歳児の胃にはトッピング全乗せはちょっと無理だったので、少しずつ主様に食べてもらった。

 主様が他人とシェアが平気なタイプで良かった。

 お腹はいっぱいだが、ヨーグルトは別腹で入りそうなので、俺はデザート代わりのヨーグルトへ手を伸ばす。

 しかし、俺の手が皿に触れるより先に伸びて来た手がヨーグルトを取り上げてしまい、俺はきょとんとして手の持ち主である相手を見つめる。

「主様? 食べ足りなかったのか?」

 小首を傾げて主様を見ていると、果物がゴロゴロと入ったヨーグルトとスプーンですくって、俺の口元へと寄せてくる。

「……あーん?」

「ん」

 普通に食べたいなぁとちょっと思ったが、スプーンを持つ主様がぽやぽや楽しそうなので断れる空気ではなく、俺はおとなしく口を開けてスプーンを含むが、どうやら主様のすくった量が多かったようだ。

「あっ」

 口の端からヨーグルトが垂れる感覚があり、慌てて舌を伸ばして垂れたであろうヨーグルトを舐め取る。

「ジル」

 やたらと静かになった空間の中、のんびりしたプリュイの声が俺を呼んで、イキイキとした触手が俺が舐め取りきれなかった口元を拭いて去っていく。

 やっと出番があって嬉しかったらしい。

「白い液体……舐め取るのって……なんか……」

 何かブツブツ言いかけたソルドさんが、ソーサラさんのバチバチを食らって昏倒したりもしたが、カレーライスには満足してもらえたようで何よりだ。

「ロコ」

「ん、ありがと」

 結局、ヨーグルトは全部主様の手ずから食べさせてもらい、俺はへらっと笑ってお礼を言う。

 お返しに主様も、と行きたいところだが主様はすでに完食済みだし、俺やソルドさんのように口周りを汚したりしないので、世話を焼くことも出来ず残念だ。

「ジルヴァラ、ごちそうさま! 美味かったぜ?」

 俺がお腹いっぱいで、片付けをプリュイへ任せてソファでだらけていると、ソルドさんが近寄って来ていい笑顔でそう言ってくれた。

 さっきまでソーサラさんのバチバチを食らって昏倒していたというのに元気そうで何よりだ。

 あと主様もそうだけど大盛り四杯のカレーライスを食べて、腹がぺったんこなのは何でだ? 俺なんか一杯でちょっとぽっこりしてるのに。

 思わずソルドさんをジトーッと見ていると、勘違いされたのかソファから抱き上げられる。

「腹いっぱいで動けないんだろ? 部屋まで運んでやるよ」

 腹ごなしだーと楽しそうなソルドさんの口周りは、さっき昏倒している間にソーサラさんがゴシゴシ拭いてあげてたので綺麗になっている。

 さすがソーサラさんだなと思ったが、よく見ると頬の右側の見にくいところにカレーの拭き残しがある。

 ここまで飛んでるとはソーサラさんも気付かなかったのだろう。

 どれだけ豪快な食べ方をしたんだか。

「ソルドさん、カレーついてる」

「ん? 何処だ?」

 笑みを含んだ声で頬を指差して見せると、両手が塞がってるソルドさんはそう言って俺の方へ顎を突き出すような仕草を見せる。

「ここ」

 よく仲間内でやるノリなんだろうなぁと察せてしまう自然なソルドさんの甘え方に、俺はトレフォイルの三人の仲良し加減を微笑ましく思いながら、手っ取り早くソルドの頬についていた汚れを取るため、顔を寄せてペロッと舐め取ってしまう。

「へ?」

「取れたぜ?」

 予想外に間の抜けた声を洩らして驚いたソルドさんにそう告げると、やたらと瞬きを繰り返して俺じゃなくて俺の背後をチラチラと見ている。

「ジルヴァラ、その、そういうことはあんまり他人にするのはさ……」

「ん? だって、ソルドさんは他人じゃないだろ?」

 答えてから今の俺の行動は少々動物寄り過ぎたかと気付いて、小首を傾げてソルドさんの表情を窺う。

「……そうだよな、ごめんな、ついやっちまった」

 しゅんとして反省してあまり顔色のよろしくないソルドさんをじっと見つめていると、しばらくプリュイのようにふるふるとしてから、ガバッと勢いよく抱き締められる。

「全然嫌じゃないから、気にするな! でも、やたらとしたら駄目だからな?」

 食べた物が逆流しそうな抱き締めに、若干の危機感を覚えつつ俺はへらっと笑って頷き、これだけは伝えなければということを口にする。



「ソルドさんだから、したんだぜ?」



 そもそも他の人は顔に食べ物付けたりしないから、という意味も込めてへらっと笑って答えてみたら、ソルドさんは込められた意味に気付いたのか引きつった笑みで──何故かまた背後の方を見つめていた。

いつもありがとうございますm(_ _)m


そろそろほのぼのパート終わりです(^^)


ソルドさんは、ムッツリではなくオープンなエロです←


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