お、落ち着け
「...いやどういうこと?」
よーしまずはいったん深呼吸から始めよう、そうしよう。はい吸ってー、吐いてー。はい吸ってー、
吐いてー。そしてまず一口水を飲みましょう。ふぅ...いやどういうこと?
どうなってんの?いや多分これはアニメとかラノベとかでよく見る「俺転生してる!?」的なやつの
可能性が高い..と思うけどもし仮にそうなんだとしたらなんか神様的存在から事前通知みたいなの
来てもよくないですかね?しかもよくよく自分の体とかこの牢屋見たら完全に奴隷ですよね?
子供で奴隷とか大分ハードなんですけど。転生したいなぁとか思ったことあったけどこれはさすがに
ないわぁ。普通に元の世界に返してくれません?でも僕知ってるこういうのって帰れないのが普通なんでしょ?嫌だわぁ本当最近の転生は。てか最近の転生ってなんだ。
よし。自分が子供で奴隷になってることは納得はしてないが理解した。あと「よし。」じゃない。
全然よくない。むしろ最悪まであるぞこの状況。
それでだ。自分はなんで転生したんだ?俺もしかして死んだの?そんな社畜みたいな感じじゃなかったんですけど。てかそもそも学生なんですけど。トラックに轢かれた覚えないんですけど。
自分が転生する前のことを思い出してみる。
俺は横田揚一。学力は可もなく不可もなくといった感じで大学も普通レベルの私立大学に通っていた大学2年生。自分の容姿は悪くはないけど良いほうでもない中の下といった感じで身長は170行かないくらいでやせ型ついでに言うと彼女もいなかった。がしかし、だからといって悲しいキャンパスライフを送っていたわけではなく仲の良い友達と遊んだり、バイトを頑張ったりとそこそこ充実した生活を送っていた。
で、本題はここからだ。俺何して死んだの?俺そんな死ぬようなことしてないはずなんだけどなぁ。
曖昧な記憶をなんとか思い出そうと頭をひねる。えーと、確か2週間くらい前に二十歳になってそんで他のお酒が飲める友達と一緒に飲みに行って...そこからの記憶があんまりないな...
そこから体感10分ほど記憶を引っ張りだす作業に勤しんだが思い出せないままでいた。
「ぐぅ~」と大きな音がお腹から鳴る。おそらくこの体が奴隷だから昨日、一昨日食事を食べていなかったのだろう今までで経験したことのないほどの空腹感に襲われる。
「...考えてもわからないし食べるか。それじゃいただきます。」
腹が減ってはなんとやら。まずは黒パンから手を付ける。...硬い。そのままじゃ食べれないほど硬いんですけど。一度パンを置き干し肉に手を伸ばす。,,,アルコール臭いし硬い。これ子供じゃ食べれないだろ絶対。パンと干し肉どちらも食べれる気がしないがお腹は早く食べさせろと言わんばかりに音を鳴らす。
「水に浸せば多少は柔らかくなるかな?」
パンを水に浸してからもう一度食べてみる。うん,,まぁさっきよりはましかな。美味しいといえば嘘になる食事を黙々と食べ続ける。
「ふぃ..ごちそうさまでした。」
奴隷だから食事をもらえるだけありがたいんだろうけど今後もずっとこの食生活が続くとしたら余裕で死ぬ自信がある。
「はぁ,,ここなんもないし床は冷たくて硬いし居心地最悪だな。」
現代日本人にこの生活はきつすぎる。転生するならせめて村人とかにしてほしかった。奴隷て,,,
この状況そして今後の生活について愚痴や不満を抱きながらも何もすることがないため仕方なく床に就く。こんな早い時間から寝れるかとも思ったがこの体にその心配をする必要はなさそうであった。お腹が満たされたことにより強烈な睡魔に襲われ始める。もしかしたら寝て起きたら日本に戻っているかもしれない。そんな淡い期待を抱きながら硬い床の上で一人眠る。
この作品を見つけそして読んでくれた方に最大の感謝を。




