北方プロジェクト 第九
「春よ恋春よ恋。」
冬将軍の働か無い時に、春将軍の配下が発言している。
冬将軍が話を聞くに、
「春は恋。冬は冷愛。明らかに、春が生物にとって特別な関係だから。冬将軍は早いとこ、消えないか?」
別の配下。「春は恋。人間には分から無い四季の不思議。何故、有るのか?何故に、人間には分から無いのかさえ分から無い。」
別の配下。「春は恋。「神」にたたえあれ、「神」は春を創り給うた。やっぱり、春が四季の中心。」
別の配下。「神は愛。逆に春は恋。人間には「神」のやる事為す事、全てが不思議。ならば、「神」も不思議なのかと言うと、やっぱり「神」はひとり神。「神」の他に神々無し。そこには、違いは見られない。「神」は人間の前提。人間が不思議であるとは、そういう事。「神」は不思議によって成ら無い。人間の前提が既に語られている様に。」
冬将軍はこう言う。
「神でも孤独は有る。やっぱり、人間を重要視するのは、人間の他、神しか居無い。やっぱり、神は子離れ出来無い親。しかし、人間にはそれが救い。」
最初の配下。「ならば、春は恋。恋と言ったら恋。神を語るのは、神しか居無い。」
いくら話しても読者には理解出来無いだろう。
それはこれにて幕を閉じるのであった。