表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/560

第8話 無職ニートと制服な妹

「理不尽だ…」


 俺は腫れあがった自分の頬を撫でる。

 とある事態で着ていた巫女装束が脱げてしまい自身の素肌を晒してしまった優羽花ゆうか

 俺に向かって見るなと叫ぶ彼女に対して、

 「お前が子供のころは静里菜せりなも含めて三人一緒によくお風呂に入っていただろ? そんなに気にすることは無いぞ」

 と言ったら全力で頬をひっぱたかれた。何でだ? 実際そうだったろう?

 俺は静里菜に同意を求めたが彼女にも、

 「わたしも今のはちょっと酷いと思います」

 と言われてしまった。何でだ? 本当のことだろう?

 全くもって理不尽である。


「兄さん、わたしそろそろ神社に行きますね」


 いつの間にか巫女服に着替えた静里菜は奇麗に畳んだ自分の制服を小脇に抱えて俺に言葉をかけた。


「だったら俺が送るよ、地ノ宮神社の階段は物凄い段差だから足腰を鍛えなおすには良い場所だ。静里菜を送るついでに少し鍛えておきたい」


「それではお言葉に甘えて…お願いしますね、兄さん」


「待ってよー、あたしも行くからね!」


 高校の制服に着替えなおした優羽花が二階の自室から急いで階段を降りてきた。


「ん?何で制服着てるんだ?」


「地ノ宮神社はご近所だけど一応外だからね、制服なら何も考えなくて楽だし」


「ふふっ、優羽花は兄さんがわたしの制服姿にどきっとしたのを聞いて急いで着替えたんですよ」


「ちょ、ちょっと! 別にそんなんじゃないし! 別にお兄に見て欲しいとかそんなんじゃないんだからね!」


「そりゃあ静里菜はいつも巫女姿だからレアな制服姿は正直びっくりしたけどなあ…優羽花は制服姿なんて毎日見てるし別に何ともぶぎぁおっ!」


 俺が言葉を言い終わる前に床のクッションを拾い、顔面に投げ込む優羽花であった。

お読み頂きありがとうございました。良ろしければ、

ブックマークのクリック、(☆☆☆☆☆)のクリックで応援頂ければ嬉しいです。

ご感想もお待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ