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500話 光闇戦

光斬撃(ビームスラッシュ)!」


 イクシア王子は手にした光の剣を大きく振りかぶった。

 刀身より光の斬撃波が放たれて魔竜リュシウムに迫る。


「ガアッ!」


 リュシウムは口を大きく開けると、

 光線息(ビームブレス)を放った。

 互いの攻撃がぶつかり合って相殺、霧散した。


光撃弾(ビームブリッド)!」


 イクシア王子は飛行魔法で高速移動しながら、

 目にもとまらぬ速さで剣を振りかぶる。

 魔竜へ向かって光の弾が連続発射される。


「ガアアアッ!!」


 再び魔竜の口内が輝いて魔力弾が連続で発射される。

 迫り来るイクシアの光弾の悉くを迎撃する。


「はあっ!」


 魔竜が光弾を迎撃する最中の隙を突き、

 一気に間合いを詰めて

 斬り込むイクシア王子。


 だがリュシウムの巨大な瞳がぎろりと動いて、

 接近して来たイクシアの動きを捉える。


「甘いわ人間ッ!」


 巨大な尾を振りかぶって

 イクシアを迎え撃つリュシウム。

 王子は光の剣でその一撃を受け止めるが、

 完全に勢いを殺し切ることは出来ず

 そのままの勢いで地面へと墜落した。


「くうっ!?」


 片手を地面に付けて着地するイクシア王子。

 しかし魔竜の打撃と

 墜落によって生み出された猛パワーは、

 彼を中心に地面を砕きクレーターを形成した。

 その衝撃力(インパクト)は王子の身体に響き渡り、

 彼に少なからずのダメージを与える。

 イクシア王子はその場に完全に釘付けにされた。


「喰らえッ!」


 動けないイクシアに向かって急降下、

 その巨大な足で容赦なく

 踏み潰そうとするリュシウム。



魔防壁(マナウォール)!」


 しかしイロハの放った

 防御魔法による魔力の壁がイクシアの頭上に展開、

 魔竜の足撃を阻んだ。


回復(ヒーリング)


 ツツジの放った回復魔法の光がイクシアを包み込む。

 身体の傷が治り動けるようになった王子は

 即座に駆けて魔竜の足の範囲内に逃れると、

 光の剣を振りかぶった。


 刀身から放たれた光弾は魔竜の足裏に直撃、

 衝撃でバランスを崩したリュシウムは

 その場に倒れ伏した。


「はぁ…はぁ…

流石は魔界に住まう魔竜(エビルドラゴン)

一筋縄ではいかないという訳だね…」


「グオオ…

流石は光の勇者の血を引く王子というわけはあるな…。

このワレが攻め切れんか…」


「なら…

今の僕の全てをぶつけるまで!」


「もう出し惜しみはやめだッ…

行くぞ人間の王子よッ!」


 光の王子と魔竜、

 互いに激しい魔力をほとばせながら

 空中へと飛び上がった。

 王子の光の剣と、

 魔竜の巨大な爪が激しくぶつかり合う。


 強大な光の魔力と闇の魔力の激突により、

 周囲は閃光に包まれた。

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