第310話 何処で覚えた?
「…おにいちゃん?
だいじょうぶ?」
膝を付きながら妹とおっぱいに付いて
あれこれ思考していた俺を気遣って声を掛けるヒカリ。
ああ…心配かけてごめんな。
だがもう大丈夫だ。
俺は勢いよく立ち上がった。
そんな俺に対してヒカリは
自分の大きなおっぱいを両手で挟みながら言葉を述べた。
「だいじょうぶ?
おっぱいもむ?」
俺は卒倒した。
「…おにいちゃん?」
ヒカリはその場にひっくり返った俺に寄り添ってきた。
ああっー!
ヒカリの超ド級おっぱいがあ!!
超戦略級おっぱいが揺れてるうっ!?
そして俺の身体に当たってるうううううううううっーーー!!!
俺は心の中でひどく動揺しながらも…
必死に顔に出さまいと平静を装いながら
たった今浮かんだ疑問をヒカリに問いかけた。
「ヒ、ヒカリ…
何を言って…
それにそんな言葉…
一体何処で覚えたんだ…?」
「少し前に闇の精霊に会った時、
おとこのひとはこうすると喜ぶって教えてくれた」
「あ、あの女アッーーー!!」
俺は思わず絶叫した。
…あの女あ!
穢れなき幼い少女であるヒカリに
なんてことを教えやがるんだ!
絶対に許さない!
絶対にな!
やっぱり今度会ったら絶対にぶっとばすからなあ!
…そりゃあ、ヒカリが両手で大きなおっぱいを挟んで
「おっぱい揉む?」
と聞いてきた時は俺はぐっと来たさ!
何しろ俺は生粋のおっぱい星人なんだ!
そんなことされて何も来ない訳無いだろ!!
いやおっぱい星人とか以前に…
男がそんなことされて何も感じないなんて有り得ない!
有り得ないだろうううううああああああ!!!
だから俺は悪くない!
俺は無実だ!
だからそんな目で俺を見ないでくれ!
優羽花あ!
静里菜あ!
と、俺は頭の中で妹歴16年の胸のささやかな妹たちに必死に弁解しながら…
ひとつの疑問が沸いてきた。
ヒカリとリリンシアは俺の精神世界での戦い以来、
会う機会は無かった筈なのに…?
「ちょっと待ってくれ!
その言い回しだと…ヒカリとリリンシアは、
あの時の、俺の精神世界での戦い以降でも、
お互い顔を合わせていたということなのか?」
俺は頭に浮かんだ疑問をヒカリにぶつけた。
「んー。
おにいちゃんにはだまっていたけど、
闇の精霊は時々おにいちゃんの寝室にやってくる」
ヒカリは俺の問いに関して、
まるで取るに足らない出来事の様に
淡々と言葉を返した。
えっ?
何ですかそのカミングアウト?
ちょっと待って!
あの女、
知らぬ間に俺の寝室に来てたの?
ナンデ?




