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第25話 聖王女とハーフエルフの魔術師

「ああ! お兄様! お兄様あ!」


 謎の金髪美少女は俺に抱き着くと胸の中に顔をうずめて泣き出した。

 何これぇ…。

 アニメみたいな金髪美少女が俺の胸の中に居る。

 しかもおっぱいがリアルで凄くでっかくて乳圧凄くてマジやばい。

 俺の思考は支離滅裂になって理性戦線は崩壊寸前である。


「お兄様! 本当にわたくしがわからないのですか?

子供の頃いつもお兄様に遊んで貰っていました最愛の妹のポーラですわ!」


「いや、まったくわからないです」


「そんな、もしかして記憶が…」


「そもそも俺、あなたみたいな金髪美少女と会うの初めてなんですが」


「お兄様! 前世の記憶ですわ! 前世の記憶を思い出して下さいまし! 前世でわたくしと過ごした仲睦まじい兄妹の愛しき日々を!」


「ぜ、前世って…何?」


 俺の胸の中でヒートアップしていく謎の金髪巨乳美少女。

 俺のナニかもヒートアップしそうです…と俺が心底困っていたところ突如ぱこん! という音が鳴った。


「きゃうン!」


 謎の金髪巨乳美少女は可愛い悲鳴を上げるとその場に頭を抱えてうずくまった。

 その頭に大きなたんこぶが出来ていた。


「まったく、何をやっているんだいポーラ!

何の説明も無く問い詰めるから兄君様あにぎみさまが困っているじゃないか?」


「うう、いきなり頭を杖で叩くなんて酷いですわミリィお姉様!」


「まあ、暴走している妹を鎮めるのも姉の役目だからね。緊急手段ということで大目に見てくれたまえ、回復ヒーリング!」


 金髪巨乳美少女にミリィお姉様と呼ばれた少女が手に持った杖をかざすと金髪巨乳美少女…ポーラと呼ばれた彼女の頭のたんこぶがみるみる小さくなっていった。

 おお、この子も回復魔法が使えるのか!

 しかしこのミリィという子、どう見てもポーラより年下に見えるんだが。

 優羽花ゆうかよりも年下の中学生ぐらいに見える。


「とにかく、まずは自己紹介が必要だね。

ボクの名前はミリフィア=シィア=ノースラント。ミリィと呼んでくれたまえ兄君様。

宮廷魔術師を務めているよ。

こう見えても一応は貴族でね、ポーラとは従姉いとこに当たる関係だ。

ふふっ、ボクのほうが妹じゃないかって思うだろ?

ボクはハーフエルフだからね、こう見ても20歳でポーラより2つも年上なんだよ。

さあ、ポーラもちゃんと兄君様と勇者様に自己紹介したまえ」


「はい、ミリィお姉様。

それでは改めまして…自己紹介をさせて頂きます。

わたくしはエクスラント聖王国の第一王女、ポーラニア=ウィル=エクスラントと申します。

遅ればせながら、異世界から召喚された勇者様であられるユウカ様、そして異世界転生から帰還されたお兄様をお迎えに此処に参上いたしました」

お読み頂きありがとうございました。良ろしければ、

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