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第183話 魔族の階位

「次は魔族の階位について述べるよ。

魔族は大魔王を頂点にして、

上位魔族。

中位魔族。

下位魔族。

の大きく3つに分かれているんだ。

この3つの階位に分かれた魔族はそれぞれ、

身分、魔力、在り方に於いて絶対的な差がある。



まずは上位魔族について。

大魔王直属の五人の魔界五軍将、

五軍将にそれぞれ仕える副官クラスと言った、

歴史書に記録されるような伝説級の名だたる魔族がこの階層に該当する。

魔界における支配者層でもある。

上位魔族は500年前の大戦以降、地上に姿を現さなくなった。

つまり精霊様の結界に阻まれているということだろう。

姿を現さないから魔力を計ることも出来ず、

彼等の魔力数値は未知数だ。

地上に姿を現していた500年前の当時は

見通しの眼鏡(スカウターレンズ)』は量産されていなかったしね。

ただ、結界は魔力数値1000以上の魔族は通さないから

上位魔族の魔力数値はそれ以上というのが確実な見解だね。


でも魔竜将の副官ディラムは

魔力数値を850に抑えて結界を通り抜けている事が兄君様の話から判明しているし、

魔精将リリンシアはケイガ兄君様(あにぎみさま)の精神世界を通して

直接、兄君様に攻撃を仕掛けて来た。

上位魔族でもやり方によって地上に出て来れる事が最近になって解って来た。

これからは精霊様の結界の力を過信せず、

注意を怠らない事が重要だね。



次は中位魔族について。

現在の魔族軍を指揮する将官クラスの魔族が此処に該当する。

魔界に置いては一般層に当たるらしい。

魔族はボク達の様に人の姿をしている存在(もの)のほかに、

獣の形をしていたり、竜だったりと様々な形態の存在(もの)が居る。

その魔力数値は各種族によって様々だけど、

魔族軍の歴代の将官を務めていた魔族の魔力数値を総合すると

中位魔族は魔力数値400以上といった所だね。

人間を遙かに凌ぐ魔力数値だけれど、

これで魔族の一般層だというんだから驚きだよ。



最後は下位魔族について。

骸骨(スケルトン)、魔力数値10前後。

泥人形(マッドール)、魔力数値15前後。

悪霊(ファントム)、魔力数値20前後。

石魔(ガーゴイル) 、魔力数値25前後。

土くれの巨人(ゴウレム)、魔力数値100前後。


そう…彼等は人間の召喚魔術でも呼び出せる存在で、

元より生き物では無いんだ。

正確には魔族と言うより、

死体や死魂、石、土くれを元に生み出される

使い魔的な存在といったほうが正しいかも知れないね。

でも中位以上の純粋な魔族は人間に比べ圧倒的に数が少ないから、

魔族軍に取って下位魔族は軍の大勢を占める重要な存在なんだ。


中位魔族の高い魔力と指揮に忠実に従って、

痛みも恐怖も感じることなく、

集団で攻撃してくる彼等で構成されている魔族軍は、

日々訓練を積んでいる人間の正規軍でも決して侮れない相手なんだよ」

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