第2章 1『プロローグ』
「──ざっけんじゃねえ!!!」
大地から生えた銅剣が人体を貫き、返り血で視界が赤く染まる。
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「これは……私はどうすればいいんだ?教えてくれ…ブリシュ……」
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「これがヘルドの危惧していた未来か……」
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「ああ、これは……面白くないねえ」
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「民を置いて、王が逃げる訳にはいかないだろう」
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「まさか、命の天秤を使って……。──これより、第七師団の指揮は副隊長の僕が取ります!!」
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「成程……俺はこの為に生かされたのか」
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「……交渉の余地はないようだ」
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「あっしらがいない間に……どうなってんですかいこりゃあ」
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「何だこれは?奴等、何処から来たんだ?」
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「はあ、仕方がありませんね」
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「此奴ら、魔力がないのか……?」
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「どう言う事?竜巻が消えてる……」
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「あれは、魔法で動いているの?それとも……」
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「私達は貴方方の味方です」
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「時が来ても、彼奴は味方にならないかもしれないが、少なくとも、俺はこの街の人達に情が湧いているからな。例え故郷を敵に回したとしても、戦う準備は出来てんだぜ」
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「なんだあの虎は!?──いや、ライオンか!?」
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「くそっ!少尉がやられた!!」
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「──を開始せよ」
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「もう、ーーに全てのーーは住めないんだ」
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「戦争が始まる」
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「彼らは成り代わろうとしているのです」
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「滅ぶのはーーーかーーーか……」
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「ーーの目的は、その土地のエネルギーさ」
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「真実を知っているのは彼です」
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「そこまでして、貴方は何を望むのですか?」
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「お前が……」
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「この子を見逃してくれない?私の妹なの」
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「跪け」
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「歳はとりたくないものじゃな」
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「オデ……キかない」
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「俺達は保護してるだけだ。あんたらについて行くかどうかは此奴自身が決める事だ」
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「貴方……面白いわね」
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「け、喧嘩は……だめ…だよ……」
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「僕にもう構わないでくれ!!」
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「あの人のは見えないのよ」
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「先遣隊………全滅………、に……げ……」
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「殆どの師団が出払ったタイミングでこれは……、裏で何かが動いているかもしれない」
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「待たせたな」
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「怪しいのは、あの角…」
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「切り札は最後まで隠しておくものよ」
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「客人とは珍しい」
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「見つかったのは、これだけっす」
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────ん……
真っ暗な世界で何か、声が聞こえてた気がする。聞き覚えのある声もあれば、聞き覚えのない声もあった。誰かが戦ってた気もするし、何れ見る何かだったかもしれない。
「──夢か……」
目が覚めた。両手を動かし、ここが現実だと確認する。
「変な夢だったな……。ああいうの見たの三年ぶりくらいかな……」
視線を壁に掛けている時計に移す。
時間は午前六時。丁度起床の時間だ。
ガチャッ
部屋のドアが開いた。一人の少年が寝そべっているアスタに近寄り、身体を揺する。
「おはよう。もう起きてるよね?」
少年の額に汗が湿っている。どうやら、早朝から軽い運動をしていたようだ。
「ああ、おはよう」
アスタも気怠い身体に鞭を打って起こし、大きな欠伸をする。
「早くしないと朝ご飯食べられないよ」
「そう焦んなくても大丈夫だろ。先行っててくれ」
「分かった。席取っておくから、早く来てよね」
少年が部屋を出ると、アスタは軽く伸びをした。
「ん──、はぁ」
ここは、アインリッヒ大学の生徒寮。眩しい日差しが部屋の中を照らし、新しい朝を告げていた。
「さ、食堂に行きますか」
どうもドル猫です。今回より、第2章アインリッヒ大学編の始まりです。本編は次話からなので、楽しみに待っていてください。




