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勇者の弟  作者: ドル猫
第2章『アインリッヒ大学編』
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第2章 1『プロローグ』

「──ざっけんじゃねえ!!!」


 大地から生えた銅剣が人体を貫き、返り血で視界が赤く染まる。


△▼△▼


「これは……私はどうすればいいんだ?教えてくれ…ブリシュ……」


△▼△▼


「これがヘルドの危惧していた未来か……」


△▼△▼


「ああ、これは……面白くないねえ」


△▼△▼


「民を置いて、王が逃げる訳にはいかないだろう」


△▼△▼


「まさか、命の天秤を使って……。──これより、第七師団の指揮は副隊長の僕が取ります!!」


△▼△▼


「成程……俺はこの為に生かされたのか」


△▼△▼


「……交渉の余地はないようだ」


△▼△▼


「あっしらがいない間に……どうなってんですかいこりゃあ」


△▼△▼


「何だこれは?奴等、何処から来たんだ?」


△▼△▼


「はあ、仕方がありませんね」


△▼△▼


「此奴ら、魔力がないのか……?」


△▼△▼


「どう言う事?竜巻が消えてる……」


△▼△▼


「あれは、魔法で動いているの?それとも……」


△▼△▼


「私達は貴方方の味方です」


△▼△▼


「時が来ても、彼奴は味方にならないかもしれないが、少なくとも、俺はこの街の人達に情が湧いているからな。例え故郷を敵に回したとしても、戦う準備は出来てんだぜ」


△▼△▼


「なんだあの虎は!?──いや、ライオンか!?」


△▼△▼


「くそっ!少尉がやられた!!」


△▼△▼


「──を開始せよ」


△▼△▼


「もう、ーーに全てのーーは住めないんだ」


△▼△▼


「戦争が始まる」


△▼△▼


「彼らは成り代わろうとしているのです」


△▼△▼


「滅ぶのはーーーかーーーか……」


△▼△▼


「ーーの目的は、その土地のエネルギーさ」


△▼△▼


「真実を知っているのは彼です」


△▼△▼


「そこまでして、貴方は何を望むのですか?」


△▼△▼


「お前が……」


△▼△▼


「この子を見逃してくれない?私の妹なの」


△▼△▼


「跪け」


△▼△▼


「歳はとりたくないものじゃな」


△▼△▼


「オデ……キかない」


△▼△▼


「俺達は保護してるだけだ。あんたらについて行くかどうかは此奴自身が決める事だ」


△▼△▼


「貴方……面白いわね」


△▼△▼


「け、喧嘩は……だめ…だよ……」


△▼△▼


「僕にもう構わないでくれ!!」


△▼△▼


「あの人のは見えないのよ」


△▼△▼


「先遣隊………全滅………、に……げ……」


△▼△▼


「殆どの師団が出払ったタイミングでこれは……、裏で何かが動いているかもしれない」


△▼△▼


「待たせたな」


△▼△▼


「怪しいのは、あの角…」


△▼△▼


「切り札は最後まで隠しておくものよ」


△▼△▼


「客人とは珍しい」


△▼△▼


「見つかったのは、これだけっす」


△▼△▼


 ────ん……


 真っ暗な世界で何か、声が聞こえてた気がする。聞き覚えのある声もあれば、聞き覚えのない声もあった。誰かが戦ってた気もするし、(いず)れ見る何かだったかもしれない。



「──夢か……」


 目が覚めた。両手を動かし、ここが現実だと確認する。


「変な夢だったな……。ああいうの見たの三年ぶりくらいかな……」


 視線を壁に掛けている時計に移す。

 時間は午前六時。丁度起床の時間だ。


 ガチャッ


 部屋のドアが開いた。一人の少年が寝そべっているアスタに近寄り、身体を揺する。


「おはよう。もう起きてるよね?」


 少年の額に汗が湿っている。どうやら、早朝から軽い運動をしていたようだ。


「ああ、おはよう」


 アスタも気怠い身体に鞭を打って起こし、大きな欠伸をする。


「早くしないと朝ご飯食べられないよ」


「そう焦んなくても大丈夫だろ。先行っててくれ」


「分かった。席取っておくから、早く来てよね」


 少年が部屋を出ると、アスタは軽く伸びをした。


「ん──、はぁ」



 ここは、アインリッヒ大学の生徒寮。眩しい日差しが部屋の中を照らし、新しい朝を告げていた。


「さ、食堂に行きますか」

 どうもドル猫です。今回より、第2章アインリッヒ大学編の始まりです。本編は次話からなので、楽しみに待っていてください。

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