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第六話

更新が遅れて申し訳ありません。

 アズガルド帝国には、一つの教会がある。

まあ、どこの国も教会は必ず在るが…。

その教会の名は『フレイア教会』といって幸福の女神フレイアを信仰する教会だ。

 特に国の中で最も信者の数が多いのはこの教会だけだ。

何故?そこまで信者の数が多いのかというと帝国の幸福の女神であるフレイアに信仰すると必ず幸せになれると云われている。

 だから老人や小さい子供まで信仰していて、信者も多いのだ。さすがな幼い子供の信者はいないがこのフレイア教会での信者の数は十万人いる。

 そしてこの教会に大人の女性と25人の少年少女が現れた。

彼らは一体何が起きたのか判らず困惑していた。

 すると一人の老人が名乗り上げ彼らを迎え入れた。


「ようこそ!勇者様方、よくぞおいでなさいました。

ワシの名はイザーク・ロックフォードと申します。

 貴殿方を召喚したのはフレイア様(本当はワシたちだが)です。」


微笑みながらイザークという老人が答えた。

この世界は魔族達の侵攻を受け、滅亡の危機になっているから魔王を倒して欲しい答え、それを一人の女性と多数の少年少女達に頼んだ。

それを聞いていた肩まで下ろしていた黒い髪をした女性が口を開き···。


「ふざけないで! あなた達は私の大切な生徒を戦争にでも出させるつもりなんでしょ! そんなことは絶対にさせない! それにあなた達がやっていることは誘拐です! 早く元のところへ戻してください!」


と叫び、彼女の後ろにいる少年少女···おそらくこの帝国の皇女であるアイラより年上だろうか? その少年少女は黒髪や茶髪をしているものが多かった。

 こうしてイザーク達に非難の声を上げているのは小泉奈那子という彼らの教師で、彼らの中でも愛されている美女だ。

だが、イザークが放った言葉によって打ち砕かれた。


「残念ながらあなた方は現状では帰還することはできません。

フレイア様もこの事を申し訳なさそうにしています。」


「そんな···。」


イザークの言葉を聞き女性はその場でへたり込んだ。

 すると少年少女達が帰れないことに絶望し、口々に騒ぎ出した。


「嘘だろ! 帰れないって何だよ!」


「家に帰してよ!」


「やだ…! 戦争なんて嫌だ!」


中には泣き出してしまった者、回りに当たり散らす者、呆然する者までいた。

 すると、そんな中に一人の少年が手をパンパンと叩き、それを聴いた少年少女達が反応して静かになるのを確認してからその少年は口を開き答えた。


「俺は、戦おうと思う···。

この世界の人たちを見捨てる事なんて出来ない。

彼にだってどうしようも無いんだ! だから、皆も勇気を持って戦おう!」


今こうして宣言した少年の名は坂本光希という短く切った茶髪で黒い瞳をした少年である。


すると、光希と名乗る少年に同調するかのように次々と絶望していた少年少女達が勇気を出し、彼に便乗したその時…。


「イザーク殿? それと他の宮廷魔術師さん達···何をやっているおつもりで?」


その声を聞き、声をした方向へと顔を向けると自分達と同じ年齢か少し年下の女の子が仁王立ちで立っていた。

 この場にいた者達が不思議そうに見ているとイザーク達が表情を真っ青にしてその人物の名を答えた。


「あ、アイラ様ぁ!? 何故ここに!? 貴女はルーカス様に気絶させられた筈ッ!!」


イザークは目の前に居ることが信じられず、皇帝ルーカスに気絶させられた筈の皇女が起きていることに困惑していた。

するとアイラ皇女は宮廷魔術師達に殺意を出しながら表情を青くしているイザークに質問した。


「ねえ、イザーク殿?

この人たちは誰なのか教えてくださらない?」


「それは···。」


言える筈がないと内心、心の中で舌打ちをしながらなんと答えればいいのか考えていたが光希という少年がアイラが誰だか知らずに攻め立てた。


「君は何をやっているんだ! イザークさんが困っているだろ! イザークさんはこの帝国の宮廷魔術師で女神様が俺達を召喚して、イザークさん達が困っているのに君は何を考えているんだ!あと自分の名前を名乗らないなんて失礼じゃないか?」


その時のアイラはこいつなに言っているんだ?という態度で自身の名を答えた。


「貴方も失礼ではありませんこと···? と言っても別に私は権力を使ってあなた達を潰そうなんて思わないし···わかった、答えるわ。」


するとアイラは自身の胸に手を置き、そして自身の名を名乗り腰を曲げお辞儀して、謝罪した。


「はじめまして、私はこのアズガルド帝国の第一皇女アイラ・アズガルドよ。

よろしくね、それと、ごめんなさい···この帝国の宮廷魔術師達があなた達をこんな理由で呼び出してしまったことを深く謝罪するわ。」


この時全員ポカーンとした表情になり、理解している者と全く理解していない者まで居た。


だが、それを嘘だと思って罵声を浴びせる者が一人


「嘘を言うんじゃねえよ‼️ 帝国の皇女か何か知らないがよぅ、あんまり調子良いことを言っているといたい目に遭うぞ❗️ あぁ‼️」


このようにアイラに罵声を浴びさせた人物は190cm位の男子だった。

 その男子の名は佐藤九郎という運動系の男子だった。

それに同調するかのように彼の取り巻き達が便乗したが、アイラは溜め息を吐き、そんな罵声と脅しは通用しませんよ? という態度で九郎と取り巻き達3人の事を無視して、イザークの所へと歩いていくがそれに切れた九郎の取り巻きの一人が「調子乗るんじゃねえよ!このアマァ‼️」と彼女(アイラ)に殴りかかろうとするがすらりと避けられ首トンっで気絶させられた。

 すると仲間を気絶させられた為かアイラの態度がかなり気に入らなかったからなのかで九郎と残った取り巻き達二人が襲い掛かった。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――













――――――――――――――――――――――――――――――――――――


コイツら大勢でこんなに召喚するなんて何してやがるんだ? それと何を考えているんだ?

シモンズ達から聞いて良かった。

 最速を使って教会に来たのだが、アイリスちゃんが目を回し気絶してしまい後から追ってきた執事であるシモンズに彼女を預け、教会の中に入った。

 すると何だ? 私より年上だろうと思う少年少女達が居るではないかと思いながら足音を立てずに普通の歩き方でイザーク達に近づき私は口を開いた。


「イザーク殿? それと後の宮廷魔術師さん達···何をやっているおつもりで?」


すると彼は顔を真っ青にして私の名前を呼んだ。

そして、仕舞いには「あなた様はルーカス様に気絶させられた筈ッ!!」という言葉を吐いていた。

 確かに私はお父様にアッパーを決めさせられて気絶したが···それよりもこの人達が誰なのか? と聞かねばならない。

私は最低限の殺意をイザーク殿達にぶつけて質問した。


「ねえ、イザーク殿?

この人達が誰なのか教えてくださらない?」


「それは…」


ああそうか、言えないのか···それはそうだろう皇女である私が出てきてしまったから何を話して良いのか言えないのね。

 本当は知っているから言わなくても良いがな。

すると優男が私に攻め立て来た。


「君は何をやっているんだ! イザークさんが困っているだろ! イザークさんはこの帝国の宮廷魔術師で女神様が俺達を召喚して、イザークさん達が困っているのに君は何を考えているんだ!あと自分の名前を名乗らないなんて失礼じゃないか?」


ああ、また変な人が来たよ···あの馬鹿勇者程ではないが、面倒臭いな。

この人、ちゃんとイザーク殿の悲鳴みたいな声で私の事を様付けで呼んでいることを忘れたのかしら?

確かにこの人の言い分も判らなくもない。

この人達が来たのは恐らくニホンという異世界からだろう。

別に驚きもしないがここまで大勢で召喚されるなんて、私が王国に偵察していた時もあの国王はいくらなんでも大勢で召喚なんてやらなかったぞ。

 やはり、シモンズとアンナが教えて貰って良かったとそのとき思う。

さて、そろそろこの少年(年上だが)に自分の名前を名乗るか。


「貴方も失礼ではありませんこと···? と言っても別に私は権力を使ってあなた達を潰そうなんて思わないし···わかった、答えるわ。」


私は胸に手を置き、お辞儀して名乗った。


「はじめまして、私はこのアズガルド帝国第一皇女アイラ・アズガルドよ。

よろしくね、それと、ごめんなさい···この帝国の宮廷魔術師達があなた達をこんな理由で呼び出してしまったことを深く謝罪するわ。」


名乗ってみたのは良いとして信じている者が十人で、信じていない者が十四人といったところか、少し微妙かな?

 すると私に罵声を浴びせる者が来た。


「嘘を言うんじゃねえよ‼️ 帝国の皇女か何か知らないがよぅ、あんまり調子良いことを言っていると痛い目に遭うぞ❗️ あぁ‼️」


何なのかしら? この人···?

まるで、あの馬鹿勇者みたいね···それにこの人の後ろに取り巻きであろう男3人が居た。

まあ、別に良いわ···その程度の罵声と脅しでは私を怯ませる事なんて出来ないわよ。

仕方ない無視してイザーク殿と魔術師達をお仕置きするか。


私は罵声を浴びてきた者達を無視して、イザーク達に歩いて近づいたそのときに後ろからとんでもない敵意を剥き出しにして、殴り掛かってきた為、すらりと避けた。

 別にそんな中途半端な攻撃では、自身のステータスやスキルを使わなくても避けられる。

私はあの罵声を浴びさせてきたであろう男の取り巻き一人の後ろに自身の身体能力で行き、首トンで気絶させた。

 もちろん手を抜いたよ、もし、手を抜いてなかったらこの人の首がジョキンと切れちゃうからね。

すると私に罵声を浴びせて来た男と残った取り巻き達(二人)が切れて襲いかかってきたよ。

私が今気絶させた者の事を怒って襲いかかってきたのか、私の態度が気に入らなかったのどちらでしょう。

まあ、全部だと思うけど···。

とりあえずこの人達の名前を聞いてみるか。


「ねえ、あなた達の名前を教えてくださらない?」


「それをテメーが聞くのか? ハッ馬鹿にするのも大概にしやがれ。」


え~別に良いじゃない。


「まあ、良いぜ教えてやるよ。

俺の名は佐藤九郎だ。」


サトウクロウね、なるほど


「まあ、どうせ聞いたところでお前は俺達三人が掛かればお前なんて瞬殺出来る。」


「じゃあ、見せてくれるかしら?」


「良いぜ、後悔するなよ。」


クロウはそう言って、三人で襲い掛かってきた瞬間に私が先に動き殺意だけで気絶させた。


さてと、イザーク達にお仕置きするか。

お仕置きした後にお父様に言いつけるとするか。

その後はこの人達を保護するかな。

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― 新着の感想 ―
[一言] オイオイオイ、(社会的に)しんだな、アイツラ
[良い点] 宮廷魔導師達は、どうなるのか、呼び出されてしまった人達は一体どうするのか、攻撃を仕掛けてきた3人の処分はどうするのか、楽しみです!!!
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