第五話
帝国側の話に戻り、新キャラを二人増やします。
よろしくお願いします。
勇者達が楽しくそして、アイン(アイラ)を追放した事を面白そうに嘲笑いっていた二日後···
ああ駄目だあ、頭がギンギン言ってる(泣)
これ直るのかな? そういえば私って何やってたんだっけ? 確かアイリスちゃんを山賊達から助け出して···それから帝都に戻ってお父様にアイリスちゃんを確か――――――――――――
――――――恋人にするって言ってたっけ? いや待てよ···確かにアイリスちゃんを恋人にするって言ったあとの事を思い出せない。
確かお父様が一瞬で距離を詰めた瞬間に意識が飛んだような? まあ良いか、いつから寝てたか解らないしアイリスちゃんに相談しようかな?
そして私はベッドから身体を起こしクローゼットを開け···待てよ? まだ髪を溶かしていないからブラシで腰まで届く長くて綺麗な(自分で言ってるのも何だが)銀色の髪を溶かし、顔を洗いそれからクローゼットに黒いドレスを取り出して着た。
別にメイドや執事が居なくても自分で着れるから大丈夫だ。
何故ドレスを自分で着れるのかは子供の頃、まあそうだな···あれだよ、確かお母様に自分で着れる方法を教えてもらったからかな? そう考えていると誰かがコンコンとノックをして来た。
「すみません···アイラ様···起きていらっしゃいますか?」
ああ、なるほど··アイリスちゃんか、まさか私が心配か見に来たのか? なら返事をするか。
「ええ、起きているわ。
入ってきて良いわよ。」
私はノックしてきたのはアイリスちゃんだと解り入室を許可した。
別に勝手に入ってきても良いが···流石に身分の関係を考えるとやはり難しいよね。
するとガチャリと扉が開き、アイリスちゃんが何か申し訳なさそうなあるいは恥ずかしそうな表情をして入ってきた。
何かあったのだろう? 聞いてみるか。
「どうしたの? そこにある椅子に腰を下ろしても良いわよ?」
「ありがとうございます……。
それでは失礼致します。」
アイリスが椅子に腰を下ろし私も自分の椅子に腰を下ろした。
するとアイリスが何か言いたいことがありそうな表情をしながら困惑していた。
「アイリスちゃん? 何か言いたいことがあるの?」
するとアイリスちゃんがハッとした表情で思ったことを口にした。
「実はアイラ様がルーカス様にその···言いにくいですが···。」
え? 何だろう?
「あの···そのですね···実は···非常に伝えづらいですが…。」
ああ駄目ね···私が何か言わないと···無理しなくても良いからね?
「無理にしなくても良いから、そのまま答えなさい。」
「はい!」
しまった! 思ったことを口にしてしまった。
ちょっと強く言いすぎたかな?
するとアイリスは無理にしなくても自信を持って答えた。
「実はアイラ様に伝いたいことはわたくしをこの城に連れてきたあとにルーカス様に何か言ったか覚えていらっしゃいますか?」
え? ちょっと待てよ? 私が寝てる間に何が起こったんだ。
そもそも私っていつまで寝てたの? アイリスちゃんなら知っているかもしれない。聞いてくれるかな?
「ねえ··アイリスちゃん」
「何ですか?」
「私が寝てる間に何かあったの? そもそも私っていつから寝てたの?」
「ああ、それですか。」
え?何なの? やはり何かあったのだろう。
やっぱり何か知っているのか?
するとアイリスちゃんが口を開き答えた。
「···です。」
「えっ?」
「二日です。」
「二日って? 何かしていたの?」
「二日間寝てました。」
「誰が?」
本当に誰が寝てたの?お父様?それともグラフィール公爵? ···まさか!
「寝てたのってまさか···」
「はい、貴女です。
アイラ様」
「嘘おおおおお!?」
「いえ、本当ですわ。」
そんな馬鹿な!? じゃあ私は二日、否 48時間も寝てたって事!? ご飯もた食べずに!? ではどうやって風呂に入ったの!? と思ったけど風呂はおそらくメイドが入れてくれたのだろう。
実際臭わないし髪もボサボサではない。
そこは安心しても良いがそれより···
「ご飯食べてない!」
「やはりそう来ますか···」
アイリスちゃん! そんなこいつ終わったなという表情で私を見ないでよ!(泣)
「アイラ様、大丈夫です。
ご飯なら用意できていますから」
「本当に?」
「本当ですから泣かないでくださいませ。」
「ぐすん、解った。」
「と言っても、もう昼ですけどね。」
何だって⁉️ 48時間+半日も寝てしまったあ⁉️
「という事はまさか!
朝ごはんが無い!?」
「はい。」
嘘だろ!? それじゃ···今は昼ごはんなの?
「ねえ、アイリスちゃん? まだご飯ある?」
「ええ、ありますわ。」
「良しアイリスちゃん! 今行こう!すぐ行こう!」
「えっ?ちょ――――――」
速く行かないと私の昼ごはんが無くなっちゃう!
私は椅子から立ち、アイリスちゃんの担いで部屋を出てスキル『絶対最速』を使い食堂へと向かった。
途中アイリスちゃんが「嫌ああああああッ!」という悲鳴を出していた気がしたが気にせず無事に食堂に着いた。
するとコックが「アイラ様、今は昼ですがおはようございます。お待ちしておりました。」と挨拶してきた。
「うん、おはよう! ねえ、コックさんまだご飯ある?」
「はい、ありますよ。」
やったあるって、貴女の言った通りだったよ! アイリスちゃん!
「あれ? アイリスちゃん?」
私はふと担いでいたアイリスちゃんを見ると目を回して気絶しているアイリスちゃんが居た。
「え!? アイリスちゃん! 大丈夫!?」
するとアイリスちゃんがハッと一瞬で目を回していた目を開き、そしたら「大丈夫です。」と答えた。
「本当に大丈夫なの? 私が言っても意味がないと思うけど無理しちゃ駄目よ?」
「はい、大丈夫です。
少し目が回っただけです。」
うーん、ちょっと心配だが、アイリスちゃんと昼ごはんを食べよう。
「ねえコックさん、今日の昼ごはんって何?」
「きのこカレーでございます。」
え~きのこかぁ、苦手なんだよな···カレーは好きだがな。
頑張って食おう。
「いただきます!」
私は椅子に座りテーブルの上に置いてあるきのこカレーを手を合わせてご飯を食べる時に挨拶をしてきのこカレーを口に入れもぐもぐと食べた。
ちなみにご飯を食べるときの挨拶はあの馬鹿勇者に教えてもらった。
アイツは嫌いだが、こういうところは尊敬するな。誉めている訳ではないがな。
「美味しい!美味しいよ!コックさん!」
そして私はコックさんが作った料理を食べ、手を合わせて「ご馳走さまでした!」と挨拶した。
するとコックさんが「ありがとうございます!」と嬉しそうに答えた。
そういえば、ギンギン言ってた頭が治ったような? まあ良いや、気にせず今日何をやるかアイリスちゃんに聞いてみた。
「ねえ、アイリスちゃん···今日は何か用事でもあったっけ?」
「今日は特に何も御座いませんわ。」
「そうかぁ···。」
無いのか···なら仕方ない。
そして私がそう考えているその時···
「大変です! アイラ様!」
執事とメイドが入ってきた。
何事だ? と思いながら何かあったのか聞いてみた。
こうして入ってきたのはメイドであるアンナと執事であるシモンズだった。
執事のシモンズは三十代位の短く切った茶髪の男で幼い頃、帝国の外の事を教えてくれた人で最も良く外の事を教えてくれた人はこの男だろう。
次にメイドのアンナは···二十代の桃色の背中までの長い髪をポニーテールに結んだ女性で、まだメイドになってから5年しか時間が立っていないが私が9歳か10歳位の時に良く私と遊んでくれた女性だ。
いつもはこの二人がここまで焦ることはないのだが何かあったのか聞いてみた。
「何かあったの?」
するとシモンズが表情を青ざめながら答えた。
「実はルーカス様とアイラ様に内緒で宮廷魔術師であるイザーク殿がその···言いづらいんですが…。」
えっ? ちょっと待ってシモンズ!?
「それでイザーク殿がどうしたの?」
「···ました。」
「えっ?」
するとシモンズがはっきりと答えた。
「勇者召喚を行いました。」
「は?」
えっ?何? この人今ナンテイッタノ?
「あのシモンズ? 何て言ったの?」
ああ、頼む···嘘だと言ってくれ!
勇者召喚したということを嘘だと言ってくれ!
しかし次の言葉で私の期待を裏切った。
「イザーク殿が勇者召喚を行いました。」
「嘘だろ!? 一人だけだよね?」
私がそう答えるとアンナが私の言葉を聞き答えた。
「25人位ですわ。」
「嘘おおお!?」
「「残念ながら本当です。」」
二人で合わせて言わなくても! ならこうグズグズしている場合ではない! 一刻も速くイザークの野郎の処に行かないと!
「イザーク殿って何処にいるの?」
「教会です!」
「すぐ行こう! アイリスちゃん! 私に掴まって、また急いで目的地へと急ぐよ!」
するとアイリスちゃんが「またですか!」と叫んでいたがそういっている場合ではない!
私は急いで「絶対最速」使って教会へと向かった。
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