その頃の勇者達は~
これは勇者&王国側の話なので帝国勢主にアイラ達は出てきません。ご了承ください。
アイラが父王ルーカスにアッパーを食らわせられたその頃···オズワルド王国はある者達によって賑わっていた。
王国の休憩室で休んで紅茶を楽しんでいる若者達がいた。
「はぁ~やっとあの邪魔な奴が消えて安心したぜ~」
「本当にね~」
「本当に良かったわ」
「そもそもあいつは魅力が無いのよ、ふふふ」
今こうして喜んでいる人達はアインを追放する切っ掛けを作った連中である勇者パーティーだった。
何故? こうして喜んでいるのか……それはアインを追放した事を面白くて仕方がない程喜んでいた。
その中のメンバーは蒼い長髪の少女である元幼馴染のシラと肩まで伸びた紫色の髪の少女で彼女も元幼馴染のエレナがいた。
さらにクスクス笑っている背中まで伸びた綺麗な赤色の長髪の少女はこの王国の王女···エルザ・オズワルドと勇者召喚で喚ばれた少年であるゴトウ・カズマだった。
「しかしなぁ~アイツがいなくなったお陰でようやく俺の夢であるハーレムメンバーがついに完成したからな! あいつは今頃家で泣いているぜ!ギャハハハハハハハハッ!」
こうして下衆な笑みを浮かべながら大笑いするカズマとそれと同時にクスクスと嗤う女達が追放した人物であるアイン(アイラ)が悔しそうな表情をして惨めに家で泣いてる姿を想像しながら楽しんでいた。
するとカズマがある事を言い出した。
「なあ、アイツさ~本当に役立たずだったよな!いつも俺達に迷惑かけていたよな! やはりアイツに冤罪を掛けといて正解だったぜ!」
カズマは再び下衆な笑みを浮かべ嗤った。
実は追放した切っ掛けはまだあった。
それは勇者パーティーの一人である剣聖のシラがアイン(アイラ)の悪評を広めて、国民達に信じ込ませてそれを聞いた国王が切れてアインを国外追放した。
するとシラとエレナは「「所詮彼はその程度で出会ったときから苦手だったのよ」」と嗤いながら答えた。
するとそこに国王が入ってきて勇者達の会話に参加した時にエルザが「父上! あの忌まわしき男であるアインを追放していただきありがとうございます!」と答えると国王であるルヴィク・オズワルドは「ワシ娘と勇者パーティーの為なら何だって出来るぞ!」と自慢しながら答えた。
ちなみに表面上は国王ルヴィクが切れてアインを国外追放したのではなく、国王自身もアインの事が嫌いで国外追放をしたのが真実だった。
それに加えこの王国は差別対して強く、特に獣人族の少女達を何も戸惑いもなく虐待したり、性奴隷にしたりとこの国には一部の奴隷商人が獣人族の少女達を裸にさせ見せびらかして客人達が罵倒暴言や石を投げたりと暴行を加えているところを見て楽しむ者もおり、ましてはこの行動を王国側は止めようともしない。
特にこの王国は人間こそが『至高の生き物であり人間より劣る亜人達は迫害すべし!』という法則まで生まれている。
それはアズガルド帝国の決まりである『人間と亜人達は解り合って共存すべし!』という法則とはまるで正反対だった。
そして、こうして笑っている王族、貴族、勇者達はまだ知らなかった。
彼らが国外追放したのが実は男ではなく女でこのオズワルド王国の隣にある国、アズガルド帝国の皇女ということをまだ知らなかった。
勇者達の描写が難しい(泣)
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