第八話
これにてイザーク達のお仕置きが終了したので、私に殴り掛かってきた馬鹿共をお仕置きするとしようか、まずはこいつらを起こす必要がある。
どうやって起こすのかというと少し暴力的かもしれないがビンタをする。
するとバチーンッ!!という凄い音が鳴り響いたので、周りがビクッと驚いた表情になり、何事だ? とシモンズとアンナが入ってきた。
良く見たらアイリスちゃんが起きてる···そうか、目か覚めたのか。
アイリスちゃん、少し待ってねすぐに終わるから。
「やっと起きましたか?」
「てめえッ!!」
うん、吠えてる。
やっと殴り掛かってきた男達が起きたので、改めてお仕置きをしよう。
だが、その前にイザーク達をお仕置きしたときに使った拘束魔法で、拘束しておくか。
「何だ!? 縄が行きなり現れて体に巻き付きやがった!?」
「クソッ!!クソッ!! ほどけねえッ!! 何から出来ているんだこの縄は!?」
「早くほどけよ‼️ 何だよこの縄は‼️」
「おいアマァッ‼️ 早くほどけってんだよ‼️」
えっ? 駄目に決まっているでしょ? そもそもあなた達が殴り掛かってきたから悪いのでしょ?
ちなみに、その縄は人間では絶対にほどけないわよ? それと千切ろうとしても無駄だからね?
まあ、一応言っておくか。
「残念ですが、その縄は魔法で出したお仕置き用または、罪人を捕まえるためのものですので、千切ろうとしても無駄ですよ。」
すると屑達は私に罵声を浴びさせた。
やはり、こいつらはあの馬鹿勇者と同じというわけか、ニホンというところは争いが絶えない国なのか? 大分前にあの馬鹿勇者にニホンという国は例え、どんなに残酷な事件を起こしたとしても軽い処罰を食らうらしい。
どうやら死刑という刑罰は有るにはあるらしいのだが、これを批判する者達も居るらしい。
もちろん、このアズガルド帝国には死刑はそもそも無いが代わりに永遠刑という極悪人を永遠に閉じ込める重い処罰がある。
当然その処罰は死刑より最も重い処罰で、この帝国に住んでいる国民達は大体残酷な犯罪は起こさない。
ちなみに、この処罰を判決または実行できるのは私のお父様と教皇であるエイル様くらいしか居ない。
まあ、とりあえずこの事を考えるのは止めといて、こいつらの処遇を決めるとしよう。
その瞬間にどうやって拘束魔法で出来た縄をほどいたのか解らないが私に殴り掛かってきた。
それを私はまたすらりと避けて、どうやってほどいたのか確認すると?
「何これ? 刃物で切られている。」
縄が切られていたのだ。
しかし良く見るとこいつらの手にナイフが握られていた。
こいつらは何て物を持ってくるんだ? 危ないだろ? しかし彼らはニヤニヤと下衆な笑みを浮かべ私にナイフを握っている手を薙ぎ払われた。
しかし私は、それをすらすらと避け、髪をリーゼントにしている不良の腕を折り、ナイフを取り上げた。
「私を殺そうとしましたわね? なら覚悟は出来ているのでしょうね?」
そして私は、自身の身体能力でこいつらが持つナイフを奪ったナイフで跡形もなく砕いた。
すると彼らはニヤニヤして余裕だった表情が驚愕した表情へと変わり、即私は彼らに拘束魔法を掛けた。
「何故だ! 何故俺たちの方が圧倒的に強いのに、誰も俺達に逆らえなかったくせに、何故てめえだけは俺達に逆らえるんだよ‼️ 答えやがれ‼️ このアマァ‼️」
あらあら、とうとう冷静さを失ったわね? しかもこいつらは、暴力で人を逆らわせないようにしていたのね···何とも愚かしくて下らない。
まるで、屑の塊みたいな人たちね、明らかにあの馬鹿勇者よりもイカれている。
するとクロウという不良が私に怒鳴り掛けてきた。
「クソ、早くこれを解きやがれ‼️」
「えっ? 駄目駄目···絶対に解かさないし、許さない。
一国の皇女である私を殺そうとしたのよ? それを誰が許せると? まさか、自分達が何やっても許されるとでも思っていたのかしら? 馬鹿馬鹿しくて笑ってしまうわよ。」
私がクスクス笑いながら煽ると不良達が切れだし、縄を歯で何とか切ろうとしたが、一向に切れず疲れ果ててしまって諦めたような弱々しい表情になった。
そして私はさらに彼らを煽った。
「あらあら、どうしたのかしら? まさかもう、疲れたとは言いませんよね? もしもそうなら苛めにしか興味がなく、必要の時しか実力を発揮できない屑になりますよ?」
私が彼らを見下した目で煽ると彼らが罵声発言で、反論し始めた。もう反論ですらないがな。
するとクロウという不良が私に「お前、性格悪すぎるだろ‼️」と叫び、後の不良達もそれに便乗してきて、私を責め立てた。
そして私はクスクス笑いながら自身の性格の事を答えた。
「まあそうね、私は周りから悪役皇女なんて呼ばれているのよ? 自分達よりも悪い奴が現れた気分はどうかしら?」
まあ、確かに性格が悪いことは良く言われるが、それは私が怒っている時にしか発動しない代物で名は『悪役皇女モード』である。
もちろんこれを知っているのはアイリスちゃんと家臣、お父様、エイル様、国民しか知らない。
しかし、この悪役皇女モードはとんでもなく人気が高く、一部国民の中では熱狂するファンすらいる。
イザーク達もこのモードは知っていたが、こいつらに使うために温存しておいた。
だって、イザーク達に使うと絶対にあいつら直らないでしょ?
さて、仕上げと行くか。
「では、これで最後ね。」
「おい待て! 俺達に何をする気だ‼️」
「何をだって? あなた達を社会的に殺す気だけど文句ある?」
「「「「なッ!!」」」」
おお、怯えてる怯えてる。
段々とこの屑達の表情が真っ青になっていき、失禁し始めていた。
私がゆっくりと彼らに歩いて近づくとガタガタと震えて、命乞いをし始めた。
「頼む! 命だけは助けてくれ!!」
「俺からも頼む!」
「助けてくれ!!」
「誰か助けてくれ!!」
だが、彼らを助けるものは一人もいないと思ったが一人だけ居た。
「おい待て「あなたは黙ってなさい!」グハッ!!」
何か変なのが居たから腹に一発殴って気絶させた。ちゃんと手加減はしたよ? もし、手加減してなかったらこいつの腹に穴が空いてるところだったからね。
良し、これでこの不良達にお仕置きできる。
ちなみにお仕置きの内容は二つある。
一つ目は、この不良達を縄で縛り付けたまま、世界最高とも言われた山賊達のアジトに放り投げて放置する。あそこの山賊達は喜んでこの不良達を改心させるだろう。···無事に改心するかどうかは知らないが別に問題ないだろう。
二つ目は、この不良達の身体の自由を制限して、裸になって外を歩いて貰おう。
裸になった彼らは死ぬよりも恐ろしい程の恐怖と絶望を味遭うだろう。
さて、どちらを選ぶかな? イザーク達の時のように撰ばせてもらおう。
「命は奪わないわ···でも、お仕置きはするからね?」
「お仕置きだと?」
「命は助けてくれるんだろ?」
「良かった、これで自由だ!」
「やはり、神の野郎は俺達を見放していなかった!」
こいつら一体どのような戯言を言っているんだ? やはりこいつらに撰ばせるんじゃなくて、私が決めよう。
もう、知らん···こいつらがどうなろうと知ったことではない。
もう良い、お仕置きをする内容は両方やってもらおう。
その方が気分が良いし、スッキリする。
では、転移魔法を唱えておくか(心の中で)。
そして私はクスクスと笑いながら手をかざしてイザーク達をお仕置きしたときに言った言葉を不良達に言った。
「それでは、ご機嫌よう! あなた達が更生することを心より願います! さようなら!」
「何だよ! 助けてくれるんじゃないのかよ‼️」
「えっ? 命は取らないだけって言った筈よ?」
「助けてくれ‼️」
「駄目駄目、それではさようなら。」
「「「「やだあああああああああ!! 助けてくれええええええ!!」」」」
すると彼らは私が掛けた転移魔法で世界最高とも言われた山賊達のアジトへと送った。
ちなみに山賊達に色々とやられて、裸にされた瞬間に自動的にこの帝国に戻ってくるよう設定してあるから問題ない。二番目は更生していなかったらの場合だが、おそらく更生することはないだろうな。
私が不良達にお別れの言葉を吐いた後にやるべき事は一つある。
「では、城へと案内するとしましょうか。」
とりあえず、召喚された人たちを城へと案内することにしよう。
お父様に事情を話さないといけないからな。
一応、エイル様も城へと連れていくかな。
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