多々羅湯音の過去
「やーい、ビッチ女ー!」
「ぎゃはははは。」
多々羅湯音 小学六年生
私は昔から背伸びがしたがる癖があった。
そんな私は年上の彼氏が欲しくて先生に私なりの色目を使っていた。
そんな私に目をつけいじめたのは、金剛力だった。
イジメはエスカレートしていき私は耐えられなくなり不登校になった。
そして、両親とともに異能学園に途中編入をした。
中学一年の頃 あいつもやってきた。
でも、あいつは私にもう興味も何もなくて
多分いじめた事すら忘れていた。
私は悔しくて大会でコテンパにしてやろうと考えていたのに、あいつはもう見えないところまで強くなっていた。
なんでいつもああいう奴が成功するのか、私はそれが悔しかった。
だから、
だから、
報われない人があいつをぶっ飛ばせば気持ちいだろうなって。
神宮健太に私は全てを委ねていた。
でも、あんなネガティブなことを言われて腹が立ってしまったのだろう。
自室で冷静に見つめなおして反省をした私は
彼に謝ることにした。
少し鏡で服と髪型をチェックして隣に向かう。
別に女子としての身だしなみでチェックしただけだから。
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「くぅ〜〜〜!!筋トレ終わりの風呂は最高だー!」
腰に一枚タオルを巻きつけ風呂を出る。
片手にはコーラ
たまには不健康もいいだろう。
興が乗った俺は、玄関の衣装鏡でポージングをとる。
「ふふふふふふふ」
気持ちの悪いキメ顔と笑い顔でポージングする俺。
その時タオルが落ちてポージングを決めつつキメ顔全裸の俺が衣装鏡に映った。
そして、その衣装鏡に映る後ろのドアは開いており向こうに多々羅湯音がいた。
「「………」」
俺は身体強化能力者。
しかしその時の多々羅湯音の回し蹴りは捉えることはできなかった。
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「…いつもあんなことしてるの…?」
「あ、あのその反応一番辛いんですけど、笑うか怒るかにしてほしいです。」
なぜか出てくる敬語
「いや、もう嫌よ。退学しなさいよ。」
「えぇ!?セコンドもう外れる宣言!?」
「相方があんなことしてるんじゃ。私の試合まで全裸でセコンドつきそうで怖いもん」
「そんなことするわけないでしょ!?」
必死に弁明する俺
だが、まだ誤解は解けていない様子だ。
「まあ、そんなことはいいわよ。」
「そんなこと!?」
「私はあんたに謝りに来たの!」
「え?何を?」
「今日一日私ピリピリしてた。ごめん。」
「いや、いいよそんなこと」
それよりも、金剛力となんかあったの?
とは俺は聞けなかった。
「そういえば、あんたもあんな汚いもの見せて来たんだもの。謝りなさいよ。」
「汚いものだと!あれは男のシンボルだぞ!」
息巻く俺に本日二度の蹴りが入った。
そうこうしているうちに、グランプリまで後二日