態度

　結果は拍子抜けするものだった。

　ユニコーンはヒトの若い非処女個体に対して擦り寄ることも攻撃もせず部屋の中の備品に対するのと同じ行動をとった。

「八つ裂きにするってうそだったんすね。完璧なモブ一扱いって言うのも清々しくていいですね」

　安心が突き抜けて呆然としているようである。

　ある程度の知的生物なら興味があるものとないものに対する態度は違って当然であるし、興味がないものは無視というのは合理的ではある。

「極端な事例が顕在化していただけかもしれない」

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