第十七話 巨人の行方
レイン「…嫌なら、俺と関わるな…俺は、俺が信じた道を行く…」
ライト「…そうかよ、そうかよ!もう良い!お前なんか知らねえよ!!」
──
疎開先 村
ライト「…レイン…」
ライト父「…どうかしたのか」
ライト「…止められなかった…」
ライト「…あいつが…死ぬのを見たくない…」
ライト父「…お前の気持ちはよくわかる」
ライト父「…だが、もう止められないのだ」
ライト「…分かってる…分かってるよ…父さん…」
ライト「…レインの"歩み"が止められない事くらい…承知の上だ…」
ライト「…人類はおろかだ…」
ライト「机上で同じ歴史を繰り返して…そのたびに人を殺している…」
ライト「…この運命からは…逃げられない…」
ライト「…父さん…許してくれ…」
ライト父「…あぁ…」
ライト「…レインを…止めるんだ」
キィィィィィン
──
ここ…は…
─戦え、戦え!
また…あの声だ…
─お前の中に眠る力を、今開放しろ
俺の…中にある…力…?
─お前は…自由なんだから
…そうだ…俺は自由だ…
俺はあの夜…誓ったんだ…
敵を駆逐するって…それまで…死んでたまるか…!!
キィィィィィン…
ドォォォン
─スゥゥゥゥゥ…
レイン(…俺は…生まれたときからそうだ…)
レイン(この世界を変えるために…生まれてきた…皆の前では…我慢しなくちゃ…)
レイン(この世界を地獄に変えたのは…俺だ…)
レイン(…人は死に…仲間も大勢死んだ…)
レイン(…誰か…俺を止めてくれ…)
レインを捕食した巨人は
友人ライトによるものだった
今楽にさせてあげたい
そう願った彼の死に様は
どこまでも尊く、そしてどこまでも清らかだった
訓練場にいた一人の兵士は語る
「泣きながら捕食していた」と
そして、その破裂した巨人を見つけた調査団団員は語った
「安らかな死に顔だった」と
次回 明かされる真実




