第4話 お化けなんて……
「よっ! ユウコちゃん」
「おう、タケト君」
学校の帰り道、タケト君と偶然会った。あれから一週間ほど経っていた。
「どう? 落ち着いた?」
「うん。まあ快適だよ」
「そっか。良かったね」
「ホンっと、ユウコちゃんのおかげですよ」
──良かった。何もなさそうだ。
「ところでユウコちゃん。なんか言ってたじゃん」
「え?」
「ほら、あの時。事故物件とか……」
「まさか! なんかあったの!」
「いやぁ…… 何もないんだけどさ。気になってさ。あんなこと言われると」
「……そうだよね。ごめんね。本当にごめん」
「でさ、ちょっと頼みがあって」
「ん、快適なんでしょ?」
「快適ではあるんだけど、ふと思い出して怖くなる時があるんだよね。夜になって静かになったりするとさ」
タケト君は気まずそうにそう言った。私は、なんて馬鹿なことを口に出してしまったのだ。いらぬ一言が、タケト君を怖がらせてしまっていたようだ。
「頼みって…… 私にできることかな?」
「一応さ、もう一回見てほしいんだよね。それで大丈夫だったら、安心するってゆうか」
──正直な話、やっぱり私も気になっていた。
「わかった。元はといえば私が余計なことを言ったせいだからね」
「サンキュー! ねぇ、ユウコちゃんってさぁ、もしかしてみえる人?」
「えっ! ぜんぜん、ぜんぜん。そんな訳ないじゃない」
「そうだよね。お化けなんていないよね」
──…………
第5話に続きます。
どうぞよろしくお願いします。




