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第15話 部屋
部屋の窓から外を眺めている。ここから、あのお弁当屋さんがよく見える。ということは、向こうからもここがよく見えてたのか。駅に近いので、列車か通る音がよく聞こえる。最初はまあまあ気になったけど、慣れるもんだなと思った。
周りに高い建物が少ないので、意外と視界がひらけているこの部屋。通りの景色をぼんやり眺める。飽きもせず、ずっと。
ずっと……
ふと、気付いた。部屋の窓から見える景色。いつの間にか区別できるようになっている。生きてる人と、亡くなった人。なぜか一目で判別できる。
今の私には……
彼女は気持ちに折り合いがついたのだろうか。あの日から、彼女の生霊とは出会っていない。
この部屋からは感じなくなった違和感。また、どこかのある場所で膨らんで弾けるのだろうか……
──タケト君…………
次の話で完結の予定です。
どうぞよろしくお願いします。




