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1億円でも届かないシャンプー、その香りをあなたは知っていますか?

長時間の手術を終えた夜、
一人の脳神経外科医は、いつもと少し違う帰路を選ぶ。

駅へ向かい、電車に乗り、
日常の延長のような車内で、
彼女は見知らぬ少女と隣り合う。

会話は、ごく些細なことから始まる。
買い物の話。
香りの話。
価値の話。

けれどそのやり取りは、
彼女が長いあいだ当然のように積み重ねてきた
「判断」や「選択」の感覚を、
少しずつ、静かに揺らしていく。

電車は駅ごとに進み、
会話もまた、立ち止まらずに続いていく。
専門家としての思考と、
一人の人間としての感覚が、
同じ速度で並走しはじめる。

やがて別れの時間が訪れ、
少女は電車を降りる。

残されるのは、答えではない。
けれど確かに、
彼女の内側で何かが変わっている。

これは、
日が沈みきる前、
街がまだ夢を見ていない時間に起きた、
ひとつの移動の物語。
 
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