AEパート
「仕事を辞めます!!こんな仕事やってられません!!」
作者の実際あった話で、実際に大変な時期を挙げれば、この時が一番なのだが……。
何を持って凄いどんでん返しが起こったかというと。
新人さんが突然辞めると言ったのだ。指導係ではなかったけど、自分は落ち込んだし(ただでさえ少ない休みかつ長い残業確定)……そこらの話を詳しくは”まだ”書かないつもりではあるが。
その翌日の事である。
「「「「よっしゃああああああああああああああああああああ」」」」
局内にいるみんなで、ガッツポーズをしました(まぁ、心の中でですけど)。
自分もその事実を、その時は全然信じられなくて……は??……って感じで、嬉しいとかよりも、思考が止まりました。それから本当に事実だと分かった時
「やったやったやった!!!」
大はしゃぎしました。マジで歓喜の定時上がりです。
そんな話の1ページをこの作品の最後に持ってこよう。
◇ ◇
「仕事を辞めます!!」
その判断、1週間待てば、違っていた事もある。
決心が揺らいでしまう大きな出来事がある。今風に例えるなら、業務改善である。
「こんな仕事してるなんて馬鹿ですよ!!」
仕事を辞めたくなる原因の一つに人間関係。……そして、その人間関係に影響が出るのは業務である。
「私達のところ、山口部長の代から引き継いでるから、一番キツイんですよね~」
業務の均一化は難しいのだ。当たり前だが、多くの人達が好き好んで辛いことを引き受けますか?
森橋くんのいる班が、この局内で最もキツイわけである。そのことを知りながら、森橋くんは黙々とやってる様。笑うだろうか?笑ってくれても構わないのだが
「今日、書留25本もあってさー。なんでこんなに多いんだろ」
「そ、そうなんだ。でも、多いってことは儲けに繋がるからね(俺、42本もあったけど……)」
新人に限ったことではないが、他班の人達で話し合うと……時折、仕事の話で噛み合わない。
隣の班で「書留30本無理~」って叫ばれることが聞こえるのだが、こっちは40・50が当たり前であり、その事に関しては黙々かつ粛々と仕事をするのみ。愚痴るのは構わないが、結果として、
「なんでそんなに仕事が遅いの?」
とは、本人の前では言えないけれどだ。
やっぱり、その日の場数・状況。手に入る経験値というのが違い過ぎる。そして、価値観も人によって異なると幾度も書いている通り。結果として、全員が定時で上がれるのなら、業務量に差があっても構わないことだ。
そして、それらが積もり積もっていくと、他班同士の抗争や班内での政治争いに発展する。こーなるとギクシャクした人間関係になって、居心地が悪い。それを誤魔化せるだけの給与や待遇があればいいが……これもまた難しい。
「お疲れ様でーす」
森橋くんは先輩達を残して家に帰る。最近は慣れてきて、残業をしても1時間。慣れて来るとやっぱりと早くなる。しかし、気になっている事がある。どうしてだろうか。
「定時で終わってるはず先輩達は、なんで家に帰らないんだろう……?」
森橋くん達は知らないのだ。まだ、知ってはいけないと、優しい先輩達が犠牲になってくれるのだ。
これが毎日毎日続いた地獄は今でも忘れられないし、……こんなことがなければ、自分はここまで成長できなかったと言える。職場の紛れもない暗黒期を乗り切ったという自信は、会社内での評価や信頼にも関わるので言える。
「今日も多いですかね」
「だよな」
ハッキリ言うが。実、木下、……今日は休みだけど、矢木と山口も……好きで定時を過ぎても家に帰らないってわけじゃないのだ。会社に残っている理由は、
【帰ることができないのだ】
何を言っているか、分からないと思うけれど。そーいう事態になっていたのだ。朝から働く俺達が家に帰る事が出来ない。最悪な事言うけれど、……残業代なんてまったく出してくれないからね!!っていうか、出せないんだよ!!
それほどに異様で過剰なサービスであったと思うし。これに関しては、色々な要因が重なった結果でしかないけれど。事態が改善されるって、……ホントに凄い事なのである。直にその時いたから、熱弁もしてしまう。
森橋くんにも少し触れさせるけど
【AMAZON当日便は最悪に尽きるのだ】
・
・
・
「森橋にAMAZON当日便をやらせるように言え。なにせ、セールだからな。人海戦術だ」
これは今でいうAMAZON業者がやっている荷物を配っているのと、概ね変わりないのだ。
「森橋くんは帰らせてあげてください」
「まだ早い」
「俺達だけでやるって」
「セール見越して、俺達も休み潰して出て来てるんだから(ガチ話)」
AMAZONセールが決まると、面子を固める事も珍しくないです。この時代の新人さんも……っていうかね、やった事のない人達が言う苦労というのが、馬鹿かテメェは?って、逆ギレしたいくらいなのですが。
「何も言わずに森橋を残らせろ」
「山口部長。パワハラで訴えられますよ?若い子をなんだと思ってるんです?」
とはいえ、山口部長に言われたら……AMAZONセールを舐めてかからないために、人員が必要なのは確かだ。森橋くんになんのお仕事か?なんて尋ねず、残業ができるかどうか、20時くらいまでなるけど
「え?構わないですけど、俺が戦力になりますか?」
「ありがとう。今はそれしか言わない」
「時間が来れば分かる」
「???」
何も知らないからOKを出してしまった森橋くん。
これ1度やっただけで分かると思うが、すげー辞めたくなるだろう。実際、今はもう……というか、大分前に廃止されている。あまりに儲けがないのだ。
「仕事終わったー!」
18時に仕事が終わるなら立派な配達員である。もう家に帰れるのだが……AMAZONセールのために残っていろと言われて、山口や他の人達と喋って時間を潰すことに
この時ばかりは和やかなのだが
「…………遅い」
「いつもなら18時半ですが、セールですからね」
この待ち時間も厄介であり、当時は配達が18時に終われば良かったのである。なぜなら、この業務に間に合うからだ。現代においても言われている待機時間での業務状態というのは、管理さん達にも困った状況なのだ。本来は”ない”と言って、差し支えないことがあっても、このAMAZON当日便だけは待たざるおえない。
「と、到着しましたーーー!!」
大型トラックが2台ほどやってきて、急いでAMAZONを搬入するのであるが。その箱の大きさも色々……そして、なによりもその数だ。
「今、集配課に渡します!!」
「急いで区分します!!」
郵便課も大忙しであり、こっちもこっちでイライラ待たされる。
合計は
「今日は、234個です!!」
これを各班に振り分けられるのだが……。これが均一になることはまずあり得ないし、だいたい各班に15~20個と考えてくれ。AMAZONセールでそれくらいの個数の追加なら、大した数ではない(いや、ホントマジで……)。
ホントに色々な要因が重なったのですが。
「少なくて助かったな。ウチの班、37個だ(AMAZONセールならこの数はホントに少ないです)」
……夜勤者一人で37個なんてAMAZON。そもそも詰めるわけもないし、その日の内に回れるわけもない。
なので日勤者が夜の応援をするわけである。新人さんは、1区か2区しか知らないので、基本的に出されません。土日の勤務ができる方が呼ばれますし、AMAZONが出てきやすいところは読めません。
「森橋。この9件頼む」
「はい!……って、山口さん達って普段からこの業務をされてたんですか?」
四人揃って口にする。怒っていたり、笑顔だったり、……
「「「「そうだよ、地獄だぞ、これ」」」」
この仕事をしながら、新人の世話をしろってあまりに無茶であり。新人さんが目にしないでいた事もある。なんでこいつ等残ってるんだとかね?……これがあるから、待機させられていたんだよ。
ブロロロロロ
「これを毎日やってたのかな……でも、AMAZONセールの時以外はないよね」
9件のAMAZONを配達するだけ(ゆうパック形式)。当時は置き配とかないんですが……そんなことよりもですが。
「19時過ぎから200件以上の荷物を配達してくれってなんですか、これ」
当たり前ですが、AMAZONだけではないです。これはあくまで追加されるということです。再配達の郵便物と一緒にです。しかしながら、その量は明らかに再配達の郵便物を大きく超えている事が頻繁でした。
当時のAMAZON側も、これほどの量はまったく予想していなかったと思えます。なのでこれは、批判とかではないですよ。あまりに利用する人が多すぎた事による問題でした。当時の価値観を残しておくのは、なにかと貴重になると思います。
「AMAZONでーす……」
これ、毎日やんの?……って思ってしまうと、ホントに絶望感がヤバイです。定時で帰れない、休みのカットはしんどいです。
◇ ◇
「「「「AMAZON当日便、廃止来たーーー!!」」」」
って、闇深い業務の一旦を見てしまった森橋くんと、それの廃止が決まった事で喜ぶ山口達であった。明らかに過剰な業務であり、これをこなす事だけレベルアップというか、しないといけない日々の連続。
大体、キツイことがあったなって思ったら。ここを振り返ると、大体余裕だったわってなる。
「よ、良かったですね。……み、みなさん」
「当たり前だろうがーーー!!!」
「いやぁ、ホントあれ。いい加減にして欲しかったですからね……」
「それ言ったら、住吉のバカのせいでもあるけどな」
イマイチ伝える気もないですが。そうですね。
この業務の大変さを大袈裟過ぎますが、今、お届けされているAMAZONを、19時~0時までの間に全部配達して、朝には普通に出勤しろって日々ですか。
大体、2年ほどだっただろうか?マイナンバー配布もこの時期だったので、最悪な毎日でした。だからこそ、思いますが
「「こーいうことはもう二度と起きんな」」
こーいった会社に襲い掛かって来る、津波のようなモノ。一切何もない仕事もあるからもしれないけれど、仕事だけに限ったことではない、こーいう荒波。
「1度で十分ですよね(2年もやってたけど)」
絶対にもう経験したくない事はある。実際問題、これを知っているから、今の仕事がとても楽なんだよねって言える。これを超えることって今後あるの?って尋ねたくもなる。
森橋くんもこの一端を知れたというのは、良かった経験である。
「待機時間とか無駄だったから、安心して帰れるわー」
…………どこの職場が良いとか、そんなもん人にはよりますが。
時間こそ掛かりますが、ある程度の改善ができることと、ここに来れば仕事があるということでしょうか。なければ、休みを入れれば良いだけな話で。木下がそうであるように、ご高齢でも働いている職場 = ホントにとりあえず仕事を求めたい時にはここはオススメです。出世なども当然できますし。
職場じゃよくブラック企業と揶揄され、自分自信も否定はしませんけれど。
結局、あんた等、俺等、辞めてないよね?
惰性でやってるだけだよね?
金稼ぐと生活をするって、それだけですしね。仕事は良くなくても気の良い奴等がいるとか、そんな理由でもOKですし。
大きく稼ぐ仕事じゃないので、1発当てたいって方にはここは100%辞めた方がいいです。佐川とか、長距離ドライバーなどの方が収入は大きいです。リスクもありますし、労働にも重い軽いがありますからね。というか、仕事でそーいうのは考えず、ギャンブルはギャンブルで勝ち取ってください。
競馬・パチンコ・カジノ……そーいうのを、自制しながら楽しんでいる方々は多いです。家族持ってる方々もいますしね。
「ふ~っ、良かった良かった」
森橋くんにはまだ、そーいうのを考える時期ではない。とりあえず、お金を貯めて、自分の家庭が少しでも良くなり始めたらでも遅くはないと思う。
「あの、……仕事を辞めるんだけど……」
「そうなのか。達者でな。次の仕事、頑張れよ!お前、まだ全然若いんだから」
「いや、その……」
「?別にもう引き留めないけど。AMAZON当日便がないから、人員はかなり削れる。こっちの事は気にするな」
AMAZON当日便の廃止からですが、人員の整理にもメスが入りました。作者自身はこーいう話をあまり書きたくないため、控えめにしますが……。悪い配達員というのは何人も見ております。許せる範囲ってのは、作者の目、大分優しいんですけれどね。
こーいった人海戦術においては、出来の良し悪しを問われません。
「森橋、お前は辞めないのか?この会社やばいよ」
「そー言ってもな……。俺、父親いねぇから稼がないとさ。これから、学校に行くんだろ?」
「う、うん」
「俺もまた学校に行きたいな。沢山学んで来なよ」
優秀な奴ほど辞めるという話なのはそうだと思いますが。どのように優秀かは仕事によります。ここに来る方、……30~40代が来やすいですが、まったくの未経験が多いです。
新人時代はホントに大変ですからね(笑)。
そう言った意味で、新人時代をもう1回やりたくないから、会社にいるというのが正しいでしょうか?作者はそんなところがあります。人間関係も含めて、仕事を覚えるのは大変ですからね。1年務めなきゃ、仕事の荒波ぐらいが分かりませんし。社内政治には関わらない主義ですので。
「俺も妹達が大学に入るまでに、自分のやりたいこと見つける。そのためにも金は稼ぐよ。やりたいことには金と、それなりの自信も必要だしな」
この仕事でお金を稼ぐってのは、どうかと思うけれどさ。
……安定した収入は大事じゃないか?
そーいった職業ではあるよ。
「おはようございまーす!」
「おはよー、森橋ー」
森橋くんはとりあえず、……その、とりあえず。いつか来る迷いとか、決心のために。仕事をしてお金を貯めながら、捜してみようと思う。自分がいつか、やりたいことを見つけるため
これにて、”郵便配達員になろう(新人配達編)”は完結します。
森橋くんと、辞めたがる新人の絡みをもっと入れるべきだと思ったんですが。上手く組み込めませんでした。
申し訳ない。
ほとんどが郵便配達の注意事項ばっかりになってしまったため、その点が疎かになったと思います。やっぱりこうなるのも、辞める人に気を回す余裕がないです(笑)。人生そんなもんですから。
都合上。本来は、2023年に投稿予定だったのですが、ここまで伸びた事も含め。
作品に対しての熱量が落ちちゃったのも悪かったなーって思います。図を作ることも含めて、やることやり過ぎた感です。いくつかは急ぎで作って、別の画像作成ツールで作ってしまいました。
今度はちゃんと期間内にやるべきでしたね。
実のところ、作品のオチを書き終えたのは最近だったりします。
後半部分、森橋くんとかのキャラを置いてっちゃって、自分が喋っているような感じなのはしゃーないですかね。新人やってたの10年以上前ですから(笑)。
新人の内にできるようになればって、レベルについては、たぶん十分にこの作品で書けたかなって思います。当たり前の事じゃんってレベルを、つらつらと書いていくだけ、説明するだけで終わってしまいましたが。
実際、仕事を教えるのって、こーいうものです。百聞は一見にしかずと言いますし。やっぱり、現場に行くのが、最も早く業務を覚えられます。森橋くんはなんてことない感じになってますが、……家の並びなどを覚えたり、郵便物を覚えるって事はホントに大変なんですよ。これをどうして詳しくて書かなかった?って聞かれたら、架空の世界でそんな事を書いても伝えられないからです。
山口なども仰ってますが、最初の内は、遅くて良いので表札がある家だけ配るで十分です。
間違える癖を直すのって、大変です。間違えを修正する作業、謝罪とかも含めると時間をとられます
このお仕事は、たまに改変される歴史を覚えるような記憶ゲーです。それに体力なども使います。
……と、とりあえず。
新キャラ2名を含めて、短編でも登場している山口部長のお話も少しできました。
後半になって、彼が登場したように思いますが、序盤から出ています。これは辞めたがる新人と山口部長を絡ませようとしたためです。結局、諦めちゃった。
親子が同じ職場で働いているのは、不思議ですからね。上司に生意気を言っちゃダメですよ。……でも、社内の政治ごとでしたら発言しても問題ないですけれど。あまり好かない上司……のみならず、人ってのはいるものですからね。
そこらへん上手いこと付き合っていくのが、会社に勤めるということですね。
自分としては、働いていると暇じゃないですからね。一人一人がある休日を大切にしてください。
そう願っております。
郵便配達シリーズに登場している、各キャラの掘り下げも少しできたかなって思います。(これも長い付き合いになってますね)
山口兵多や実、木下、矢木に関しても、人間という枠組みですが、化け物扱いなのは他の短編でもそれが垣間見えるかな?堀山班長や江渡副班長に関してもワケありであるように、彼等にも色々あります。
そーいう意味で森橋くんはホントに真人間なんですよね。でも、真人間でも人外染みた業務能力を持ってる方もいますよ。
そろそろ山口兵多以外のキービジュアルを用意しようかなって思っていますが、自分は男なので女の子を描いてる方がテンション上がるんですよね。おっさんを描くのは、テンションが上がらないです。
いずれ、メンバーは正式に描いてみようと思います。まだ、その時期じゃないなーってだけです。
さて、次回作というか……。おそらく、すでに次の作品を挙げていると思いますが。
郵便配達系のシリーズはひとまずお休みです。
このシリーズの次回は、このお話でもした。
”AMAZON当日便”などの過酷な仕事について、書いていこうと思うんですが。
現代とはまったく価値観が違いますので、なんやこれー!?って話になるのですが。
現代、楽ですよ。マジで。
そーいった出来事があって、業務の縮小化が成された、サービスの一時廃止や値上げがあったと伝われば、まぁいいかなって感じです。この職場に限った事ではないですが、こーいう変化に至るまでの流れは、意外と面白いですよね。
今はパワハラとか労働法とかなんちゃら言われてますが、……カンケーない時代ですからね。
とはいえ、人手不足です。もしかすると、いずれ。一人に対して、これに匹敵する業務量になることは危惧しております。そのため、こーいった手段や方法を残しておくことで、困った時に振り返ろうかなって感じです。
作者ももう、30半ば。今から10年前ぐらいのお話なので。
今よりもそう人手不足にはなっていませんし、問題児はすご~く多かったですよ(笑)。
それを残しておくのは、良いことだと思っております。
ただ、いつ作成、投稿になるかは決めてません。
挑戦したい事が色々とあるので、本当に自分の気持ちが向いた時に始めようと思います。もちろん、図も載せるつもりです。これがすげ~時間掛かるんですけれどね。
でも、やろうと思います。その時にできれば、山口達も載せてあげたいところです。
それでは、読者様もお仕事をされていたり、学生をやってたりしているかは分かりませんが。
今日も一日、お仕事などを頑張って、楽しく生きていてください。
それでは失礼いたします。




