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愛しの猫耳メイドさんと栗仙人 前編

cat mimi meido


ご主人様、おはようございますにゃ!ミミの日記を読んでくださってありがとうございますにゃ!




ご主人様と出会ってから、毎日が夢のように幸せですにゃ!




今日は、ご主人様と二人で、パティシエのモンブランを食べにケーキ屋さんへ行く約束をしていましたにゃ!




ご主人様は、ケーキ屋さんにつくと、キラキラした目でショーケースの中のモンブランを見つめていました。




「ミミちゃん、どれにする?全部美味しそうだけど、どれにする?」




ご主人様の優しい声に、ミミは嬉しくなって、ついついご主人様の腕に抱きついてしまいました。




「ご主人様、全部美味しそうで迷っちゃうにゃ!どれでも美味しいから、ご主人様のお好きなモンブランを選んでくださいにゃ!」




そう言うと、ご主人様はニッコリ笑って、




「じゃあ、ミミちゃんも一緒に、モンブランを選んでくれる?」




と、ミミの手を握って、ショーケースの前まで連れて行ってくれました。




「ミミちゃん、このモンブラン、美味しそうじゃない?」




ご主人様が指さしたのは、まるで芸術作品のような美しいモンブランでした。




マロンペーストがなめらかで、栗の香りが豊かに漂っていました。




「わあ、すごく綺麗で美味しそうにゃ!食べたい!」




ミミは、思わずそう叫んでしまいました。




「じゃあ、コレにしようね!ミミちゃんと一緒に食べるモンブランだから、絶対に美味しいはずだよ」




ご主人様は、そう言うと、モンブランを二つ買ってくれました。




ケーキ屋さんを出ると、ご主人様はミミの手に、買ったばかりのモンブランを持たせてくれました。




「ミミちゃん、一緒に食べようね」




ご主人様の言葉に、ミミは幸せでいっぱいになりました。




二人で公園のベンチに座って、モンブランを一口食べると、口の中に栗の芳醇な香りが広がり、幸せが爆発しました!




「美味しいにゃ!ご主人様、最高に美味しいにゃ!」




ミミは、ご主人様にそう伝えると、ご主人様も嬉しそうに笑ってくれました。




「ミミちゃんも美味しいって言ってくれると嬉しいな。僕がミミちゃんのために、美味しいモンブランを選んでよかったよ」




ご主人様の優しい言葉に、ミミは感動して、ご主人様の顔をじっと見つめてしまいました。




「ご主人様、ミミは、ご主人様のことが、本当に大好きですにゃ!」




そう言うと、ご主人様はミミの頭を優しく撫でてくれました。




「ミミちゃんも、僕のことが大好きなんだね。嬉しいよ」




その瞬間、ミミは、ご主人様と一緒に、永遠に幸せになりたいと思いました。




ミミは、このモンブランの味が、忘れられない思い出になると思いました。




「ご主人様、このモンブラン、本当に美味しいけど、もっと美味しいモンブランが食べたいにゃ!どうすれば、もっと美味しいモンブランが作れるのか、知りたいですにゃ!」




ミミは、そう思ったことをご主人様に伝えました。




ご主人様は、ミミの言葉に驚いた様子で、




「ミミちゃん、もっと美味しいモンブラン?それは、難しいかもしれないよ。でも、ミミちゃんがそうしたいなら、一緒に探してみようか」




と、優しく答えてくれました。




「わあ、嬉しいですにゃ!ご主人様と一緒に、美味しいモンブランを探したいですにゃ!」




ミミは、ご主人様と手を繋いで、モンブランの美味しいお店を探しに出かけました。




色々なケーキ屋さんを訪れて、様々なモンブランを試食しましたが、ミミは、どうしてもあの時のモンブランの味を超えることが出来ませんでした。




「ご主人様、もっと美味しいモンブランが食べたいにゃ」




ミミは、少しだけしょんぼりしながら、そう呟きました。




ご主人様は、ミミの表情を見て、少しだけ考えてから、




「ミミちゃん、もっと美味しいモンブランを作りたいなら、モンブランの源流にたどり着かないとダメかもしれないよ」




と、ミミに言いました。




「モンブランの源流?どこにあるんですか?」




ミミは、好奇心いっぱいに、ご主人様に質問しました。




「それはね、飛騨高山にあるんだって。そこの山奥に、幻の栗仙人と呼ばれる人が住んでいて、究極の栗を育てているんだって」




ご主人様は、ミミにそう説明しました。




「栗仙人?究極の栗?わあ、行ってみたいにゃ!」




ミミは、ますます興味がわいてきました。




「ミミちゃん、一緒に飛騨高山へ行く?」




ご主人様は、ミミに問いかけました。




「もちろんです!ご主人様と一緒なら、どこへでも行きますにゃ!」




ミミは、迷わずそう答えました。




こうして、ミミとご主人様は、飛騨高山へと旅立つことになりました。




飛騨高山に到着すると、そこは、雄大な自然が広がる美しい場所でした。




「わあ、ご主人様、景色が綺麗ですにゃ!」




ミミは、窓の外の景色に目を奪われ、そう叫びました。




ご主人様は、ミミの頭を撫でて、




「ミミちゃん、綺麗だね。でも、もっと綺麗で、もっと美味しいものが、この先に待っているよ」




と、ミミに言いました。




「美味しいもの?」




ミミは、ご主人様に、期待を込めて質問しました。




「うん。栗仙人のおじいちゃんが作る、究極のモンブランだよ」




ご主人様は、そう言うと、ミミの手を握って、山奥へと歩き始めました。




山道を歩いていると、ミミは、今まで見たことのない植物や生き物に出会いました。




「ご主人様、この花、綺麗ですにゃ!初めて見ましたにゃ!」




ミミは、可憐な花を見つけると、そう言って、ご主人様に自慢しました。




「そうだな。ミミちゃん、よく見てるね。この花は、高山植物なんだって。このあたりでは、よく見られるよ」




ご主人様は、ミミに丁寧に説明してくれました。




「わあ、ありがとうございますにゃ!」




ミミは、ご主人様に感謝の気持ちを伝えました。




二人は、山道を歩き続け、ようやく、栗仙人の住むという小屋に到着しました。




「ご主人様、ここが、栗仙人の小屋ですか?」




ミミは、少し緊張しながら、そう質問しました。




「そうだよ。ここだ」




ご主人様は、そう言うと、小屋の扉をノックしました。




すると、中から優しい声が聞こえてきました。




「いらっしゃいませ。お待ちしておりましたよ」




小屋の扉が開くと、そこには、白髪の長い老人が立っていました。




「こんにちは。栗仙人の、おじいちゃんですか?」




ミミは、少し緊張しながら、そう尋ねました。




「そうじゃ。私は、この山の栗を、守ってきた者じゃ。お前たちは何者かね?」




老人は、静かに、しかし力強く、そう答えました。




「わたくしは、ご主人様の猫耳メイドの、ミミと申しますにゃ。ご主人様は、モンブランを、もっと美味しく作りたいと思って、この場所まで、やって来ましたにゃ」




ミミは、礼儀正しく、そう答えます。




「モンブランを、もっと美味しく?ふむ、面白いな。では、私のもとで、栗の修行を受けてみろ。私の作ったモンブランを、味わってみるか」




老人は、そう言うと、ミミとご主人様を小屋の中へと招き入れました。




小屋の中は、木の香りが漂い、温かい雰囲気に包まれていました。




老人は、ミミとご主人様に、熱々の栗のスープと、自家製モンブランを出してくれました。




ミミは、一口スープを飲むと、栗の甘みが口いっぱいに広がり、幸せな気持ちになりました。




「わあ、美味しいにゃ!こんな美味しい栗のスープは、初めてですにゃ!」




ミミは、感動して、そう叫びました。




「ふむ、美味いだろう。これは、この山で採れた栗で作られたスープじゃ。山の恵みを、存分に味わうが良い」




老人は、そう言うと、満足そうに微笑みました。

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