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2話 死神少女探索者ランクを上げる

逃げていた探索者のことを完全に忘れていて放置してきた真白は探索者協会へ換金しに向かった。


 「受付さん換金お願いします」

 「では、こちらのトレーに換金するものを提出してください」

 「これお願いします」


 そういってダンジョンで倒した魔石をすべて提出した。


 「鑑定してきますので少々お待ち下さい」


 数分後受付嬢が戻ってきた。


 「こちら、魔石の代金です。あと会長が呼んでいたので行ってもらっていいですか?」

 「会長が?わかった。行ってきます」

 「お願いします」


探索者協会日本支部教会長、日本の探索者関連において大きな影響を持つ偉い人。

そんな人が私になんのようなんだろう?とりあえず行ってみればわかるかな。

 受付でお金をもらってそのまま階段を上って会長室がある3階まで向かった。

 会長室の扉をノックして声をかけた


 「会長。呼ばれてきました白雪 真白です」

 「ああ、はいってくれ」


 会長さんと初めて合うけどなかなか渋い声してるんだなぁ。

 会長室に入ると大きな机の向こうに会長さんが座っていた。

 会長は、若い頃はきゃあきゃあ言われただろうっていう感じのイケメンさんがかっこいいまま老いたって感じの風貌をしていた


 「失礼します」

 「ああ、よく来てくれた。机の前のソファーに座ってくれるか?」

 「はい」

 「早速本題で悪いんだが良ければSランクにならんか?」

 「...いやです」

 「ふむ、嫌な理由教えてくれるか?」

 「ただ指名依頼をされたくないというのが1つ。それに私にSランクの実力があるとは思えません」


 探索者ランクをBランク以上にすると指名依頼が入るようになる。指名だからお金はたくさんもらえるけど、依頼主と喧嘩になるとか、無茶振りをしてくるやつもいるとかでめんどくさいことが多い。

 私もいままで何回かCランクから上げたらどうかという勧告は来ているけど指名依頼を受けるのがめんどくさくて断り続けてきた。


 「指名依頼が嫌なのか。緊急依頼はいいのか?」

 「緊急依頼に関しては構わないです。どのランクでも招集はされるし、それが強制になるだけだから気にしないです」

 「なら、指名依頼を受けなくていいならSランクに上がってもいいのか?」

 「実際に指名依頼受けなくていいならいいですけど、先程も言った通り私にSランクの力はないと思います」

 「いやいや、Sランク以上の力があると思うが?今日、狩ってきた魔物名前わかってるか?」

 「ちっちゃい狼とハイゴブリンと骸骨ですけど」

 「ああ...魔物の名前がわかってなかったのか。今日お前が狩ってきたのはファングウルフ、ハイゴブリン、不死の王(ノーライフキング)だ。それぞれモンスターランクはB,B,SSだぞ?SSランクをソロで狩れる時点でSSランク以上の実力はある」

 「あの王冠を冠った骸骨、不死の王だったんですか」

 「やっぱり知らずに狩ってたのか...本当ならSSにしてもいいんだがSランクからは規則上一ランクずつしか上げられないからな。だからSランクを勧めてるんだ」

 「それが本当ならSランクになってもいいですけど...」

 「じゃあSランクになってくれ。人手が少なすぎて困ってるんだ。なってくれるなら一般からの指名依頼は受けなくていい。まあ、協会からの指名依頼は受けてもらわないと困るものもあったりするから受けてもらうと思うが」

 「わかった。協会から無茶振りとかはされなさそうだからそれくらいはいいです」

 「よしっそれじゃあさっさと更新するか。受付を呼ぶから少し待っててくれ。あと今更だが口調は崩していいぞ。俺も口調が硬いのはあんまり好きじゃないからな」


 そんなこんなでSランクになることが決まった。

 協会から以外の指名依頼を受けなくていいって言ってもらえたからランクを上げたけど買い取り料金とかも上がるから、割といいことかもしれない。


 「あ、すこしいいか?」

 「なに?」

 「もし見せてくれるならステータスを見せてくれないか?協会から指名依頼するうえで、どのくらいの能力を持ってるのか知っときたいんだ」

 「わかった。『ステータスオープン』」


 ☆★☆

 名前:白雪 真白

 HP:70700/70700

 MP:9999/9999

 技能

 『死神』

 装備

 紅シリーズ:武器『紅月』服『紅焰』

 ☆★☆


 「お前...」

 「なに?」

 「お前不老者だったのかよ!」

 「...?なにその不老者って」

 「ああ...一般には知られてないがこの世界では魔力が多いほど寿命が伸びていく、そして魔力がカンストすると老いで死ぬことがなくなるんだ。だから魔力がカンストした者は不老者って呼ばれてるんだ。魔力が6000を超えた時点で600年近く生きるからそいつらもほぼ不老っていいと思うが、一応寿命はあるからな不老とは言えない。まあ、そもそも魔力が1000を超えるやつも少ないからな」

 「そうなんだ...初めて知った」

 「まあ、今さっきも言ったが一般には知られてないからな。というかこの技能強すぎねぇか?しかも多分これ装備も特殊なやつだよな?」

 「たぶん?私が技能もらったときに一緒にわたされたやつだから」

 「多分それ神器とか呼ばれるやつだぞ...技能は神が授けてるからな。それと一緒に渡されたのなら多分神器だ。もしよければ鑑定させてくれねえか?」

 「うーん...」


 どうしよう、会長だから悪人じゃないのはわかってるし見せてもいい気はするなぁ。

 まあ、自分も知りたいし見せていいかな。


 「いいよ、けど鑑定結果は私にも教えてほしい。あとついでに技能も鑑定してほしい。何の技能を内包してるか自分でも把握できてないから」

 「ああ、それはもちろん見せるさ。『鑑定』」


 ☆★☆

 『死神』

 大鎌術や、即死魔法、闇魔法などの様々な技能を内包したスキル。

 内包スキル:

 『大鎌術』『回避術』『即死魔法』『氷魔法』『闇魔法』『死霊魔法』『魂縛魔法』『精神魔法』『付与魔法』『空間魔法』『状態異常無効』『魂縛収集』『精神攻撃無効』

 


 幻想神器:大鎌『紅月』

 死神の大鎌の様な武器。赤と黒の配色で作られており柄と刃の付け根には、クリスタルの花が付いている。壊れることは無い。

 技能『魂縛収集』を持っていると倒した敵の魂を取り込み、一定量魂が貯まると特定の技能のみ自分の技能にすることができる。

 「起きて『紅月』」と宣言することで本来の力を発揮するようになる。

 使用者固定化の魔法がかけられてる。

 使用者:白雪 真白


 幻想神器:服『紅焰』

 赤と黒を基調とした服なら何にでも変化する服。壊れることはない。

 技能が付与されており。『物理耐性』『魔法耐性』『環境適応』が付与されている。

 使用者固定化の魔法がかけられてる。

 使用者:白雪 真白

 ☆★☆


 「うわぁ...やりたい放題な神器...いや幻想神器と技能だな」

 「幻想神器ってなに?」

 「そもそも神器は知ってるか?」

 「うん。神様が作って人に与えた武器でしょ?」

 「ああその通りだ、幻想神器はその上だと思ってもらえればいい」

 「え?え?じ、神器より上なの?」

 「ああ、誰が作ったのかはわからないが、昔検証したやつがいたらしくてなそいついわく幻想神器は神器よりも優れた性能をしているそうだ」

 「えぇ...」

 「まあ、それにしてもお前の武器と服はぶっ壊れだと思うが」

 「確かに強いとは思うけどそんなに?」

 「ああ、武器は一定量モンスターを狩れば多分死に関係するスキルは覚えられるし、服に関しては物理攻撃、魔法攻撃両方とも70%もカットするみたいだな。それに両方とも壊れないから無限に使えるというのもやばい。武器、服ともに傷つくことはないだろうな。特に服に関しては汚れたり破れたりすらしないと思うぞ」

 「うわぁ...やばぁ」

 「他のやつに簡単に見せたりするなよ。使用者固定されてるから奪われることはないが、面倒なことになるだろうからな」

 「わかった気をつける」


 そんな話をしていたらノックが聞こえてきた。


 「会長、真白様。新しいステータスカードを持ってきました」

 「ああ、入ってくれ」


 私の買い取りをいつも担当してくれてる受付さんがトレーにカードを入れて持ってきてくれた。


 「こちら、Sランクのカードになります。名前など間違いがないか確認をお願いします」

 「...うん。大丈夫。ありがとう」

 「はい。これからSランク探索者としてがんばってくださいね」

 「がんばる」

お読みいただきありがとうございました!

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