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真剣なルカの眼差しに生徒の3人も緊張している。


「んじゃ、まず鬼ごっこのリベンジと行きますか。」


「・・・・・・へ?」

ルカはにっこり微笑んでいるが、3人は狐につままれた様子で立ちつくす。

「今なんと・・・?」

「ん?鬼ごっこするよ、って言ったけど。」

(だめだ・・・。この教師・・・。わかんないのはそこじゃねーよ!)


「鬼ごっこって、初日にやりましたよね?赤き龍が鬼になるヤツ。」と色々ツッコミたいのを抑えて確認するリュー。

「でもそれ、たった数時間でアンギャナスが暴れて途中で中止になったでしょ?本当は3日間やるものなんだよ。しかもアデルはほとんど影坊主とトランスルームにいたから何にもしてないしね。」

「ちょっと!私はよくわかんない人違いに巻き込まれたのよ。」

「はあ・・・。しかし鬼ごっこって、何の意味があるんでしょうか?そもそも授業でも何でもないただの『お遊び』ですよね?」とロラン。

「ブッブー!決してお遊びなんかじゃありません!」そう言ってルカは軽くロランの額をこずく。


「白き翼はね、他の属性の違って、常に狙われているんだよ。君たちは他国にとって喉から手が出るほど欲しい『逸材』という自覚ある?」

ルカの目が急に鋭くなって3人を見つめる。

「白き翼は他の属性と異なり、その存在は極めて少ない。そして治癒魔法は白き翼でないと絶対にできない。つまり、白き翼と認定された君たちは、アカデミーから一歩外を出ると、他国のスパイや人身売買のヤクザな人間が狙い、どんな手を使ってでも攫ってしまいたいと思うほど超希少で貴重な存在なわけだよ。」

ルカの言葉に3人は沈黙する。

「特に白き翼の見習い魔導士は、まだ魔力が少なくて、使える魔法も未熟だよね?つまり君たちはそんな奴等の格好の獲物ってわけ。そんな見習いの白き翼にとって一番必要な能力、それは―――――――いち早く危険を察知し、逃げる、という能力なんだよ。

つまり、あの鬼ごっこは、ほとんど白き翼のためのもので、他の属性はお付き合いでやってくれているわけ。

ま、その過程で他の属性の生徒たちも、攻撃とか防御とか特殊の能力も使いこなす練習になるから、完全に白き翼だけのためではないけど。」


ルカは急に不安げな表情になった3人を見つめると、そっと3人の頭に手をやり、ぽんぽんと交互に撫でる。


「あはは、緊張した?大丈夫だよ。君たちの先生は僕、最強の魔導士ルカ・ディラ・ストランゼだから。

これからラシュタール王国に行くまでみっちり鍛えてあげるからさ♪」


3人はルカの言葉の途中までは安心した様子だったが、後半で急に鼻に皺を寄せる。


「・・・・ん?ラシュタール王国・・・・?」

「ラシュタール・・・?大陸にある我が国と並ぶ魔法大国ですよね?」

「なんでラシュタール王国に行くんだ?俺たち。」


「あ、ごめーん!これ多分まだ国家機密だから秘密にしてね。」


「は???!!!」


「まあまあ、授業終わったら説明するね♪今はまだ詳しいこと言えないからさ!」


「ちょっと先生!!」ルカを非難する3人の声があわさる。


「んじゃまあ鬼ごっこ再開しますか!」

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