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「えーっと・・・ココハドコデスカ?」


アデルと影の男(名前わからん)は、影に飲み込まれて、謎の空間にいた。


全てが真っ黒の壁に覆われて、何も色がない。

ドアも窓もなく、ただただ真っ黒な空間である。

天井や床も真っ黒な壁であり、発光するものは何一つないが、なぜか明るさはあるので、男の顔はよく見えた。


「あ!あんた!あの時の陰気な黒いやつじゃないの!」


アデルは影の男を見ると思わず叫ぶ。

そう、男はアカデミーの最終結果発表の日に出会った黒髪黒目の男であった。


「何なのよ、一体・・・」


アデルが口を開きかけたその時、影の男がアデルをまっすぐ見つめて口を開く。


「単刀直入にいう。」


ビリビリするくらいよく通る声は、威圧的ですらある。


「お前は誰だ?」


「・・・・・・・はい?」


思いがけない質問をされると人は思考停止するようにできているらしい。


アデルも例外なく、思考が停止した。


「・・・・。(ジト目で見つめる黒いやつ)」


「・・・・。(言葉を失うアデル)」


しばし見つめ合う二人


「いやいやいやいや!!!ちょっと!それ、私の言葉な!」


長い沈黙を破ったのはアデルであった。


「大体、いきなり人の影から現れて、あっという間に真っ黒な謎空間に連行して『お前は誰だ?』ですって?え?え?人間関係構築のプロセスって知ってる?いやいやいやいや、ちょっと待て!これコミュ障ってレベルじゃないからね!意味不明通り越して恐いわ!!!!」


一気に内心が溢れる。


「お前って・・・」


黒いやつが驚いた目をしてつぶやく。


「見た目と中身のギャップがすごいな」


「そこかよ!というか、それお前が言うなーーーーーー!!!」


アデルの絶叫が謎空間にこだまする。

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