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俺のドラムは少女のギターに救われた  作者: べるりーふ
第31章
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第二の始まり

 "大切な人"とは何なのか。


 奴と出会う前の俺なら、特に大切だと思っていなかったとしても、身近に認識できる人のことを指していただろう。

 この世界の人間はみんな自分自身が大切で、隣に居てくれる人はただの自己満足としか思っていないはずだ、そう思っていた。


 俺にとっての大切な人? それはもう見つかっている。

 自己満足なんかではなく、互いに心をぶつけ合い、時にすれ違い、はぐれそうになっても決して壊れることのない、そんな関係を築ける奴こそが、真の"大切な人"。



 あいつが現れてから変わっていった俺の日常。

 今までは自分が一番大切で、自分以外の誰かのことを考える余裕なんて無かったのに、こんなにも大切にしていきたいと思える人が、俺を変えていった。

 大切な人が隣に居ないまま、一生を終えるのだろう。そう思っていた俺を大きく変えた。



 そして、大切な人に課せられた過酷な運命を乗り越えることこそが、真の絆を生み出す要因となっていく。

 隣に居てくれることが当たり前だと思ってはいけない。いつか必ず、別れの時はやってくる。

 その時に後悔するかしないかは俺次第、奴の秘密を知った後に何をするべきかは分かっている。


 出会いは始まりに過ぎない。

 出会ってから、どのようにして思い出を作っていくか、どのようにして幸せを掴み取っていくか。



 俺がやるべきこと......それは、残された時間、できる限りのことを尽くしていくことだ。

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