ベルゼブブ その8
ノッホは今アスモデウスと対峙していた
暗闇に二人きりである
「ねえ?あの体どうにかならないの?」
ノッホがいつもの調子では喋っていなかった
「私も知りたいわ!あのくそったれな体!」
アスモデウスも悪態をついていた
「あら同感だったのね。元の体には戻れるのかしら?」
「戻すけれどあなたは連れていかないわよ?」
二人の間に冷たい空気が流れるのを感じた
「あのベルフェなんちゃら?だっけ?あいつはどうせまた眠りにつくんでしょ?あなたも一緒にまた眠れば?」
「はっきり言うわね。まあ、それでも・・・いいわけないわっ!」
いつの間にかノッホのペースになりつつあった
アスモデウスもうっかり「はい」と言ってしまうと危ないのだ
その様子にノッホは苛立ちを見せた
「じゃあさ。私の体はあげるからこの体か別の体に移すことは出来ないわけ?」
「ん~。ベルゼなら出来そうだけど・・・。今機嫌よさそうだからうまく交渉出来れば・・・?」
アスモデウスも交渉の保証は出来ないが、ベルゼブブは今上機嫌なのは大悪魔全員が頷くほどわかりきっていた
「じゃあ交渉するかさせてよ。このくそったれな体はいい加減土に還せばいいのよ!」
「それは同感ね」
そこだけ二人同時に頷いた
それだけノッホ・アスモデウスにとってこの体は苦痛であった
「まああなたのおかげでいい感じの復活出来たし、私が交渉してあげるわ」
「ほんと!?じゃあよろしくね」
ノッホは嬉しそうにアスモデウスの手をとった
その時アスモデウスは何かを感じたが何なのかまでははっきりしなかった
・・・ん?
サヤはまだはっきりしない頭を振る
そして視界がはっきりしてくると凄い近い距離でベルゼブブがサヤの顔を覗いていた
「おっはよ~!何か違和感ない~?」
ベルゼブブの綺麗に整った顔立ちに少し恥らう
・・・ん・・・?
何かの流れを感じる
「何か前とは違うなにかを感じるがそれが何なのかまではわからないな」
「大気の流れみたいの感じたなら成功なんだけどな~。もうちょい待ってあげよう~」
ベルゼブブはワクワクしているような素振りを見せていた
・・・これか・・・?
体の周りに何かを感じる
そして空気の流れのようなものを感じる
「なんか空気?が見えるようなそんな感じはするぞ?」
「おおおお!?!?!?」
ベルゼブブがサヤの手をとって上下にぶんぶんふっている
「おめでとう!これで魔法の基礎は身に着いたはず!さあ魔法を放つんだ!」
「へっ!?」
急に言われて放てるやつがどこにいる!
適当に念じてみる
・・・
はぁ!?
サヤが念じると右手に何やら風が集まっていた
そして魔法陣が綺麗に描かれていた
「出来てるね~。風属性か~」
「こんなので出来てると言えるのか?」
サヤは首を傾げた
みんなが使ってるのと違っていたからだ
「人間達のとは違うけれどちゃんと魔法だよ~。あっちのは同じように学ぶから同じようになるんだよ~」
「そんなものなのか・・・どれ・・・」
サヤが軽く放ってみた
ハァ!?
軽く放ったはずが、螺旋を描きだしやがて巨大な竜巻となっていた
そしてベルゼブブは拍手している
「初めてにしては上出来じゃないかな~?」
「こんなに強くなるとは思わなかったんだが・・・」
サヤは驚きと共にまだまだ強くなれることに笑顔が出来ていた
「ど~れどのくらいの強さなのか確認しなくちゃね」
ベルゼブブから魔法が放たれる
風に弱いとされる土属性の壁がサヤが放った竜巻の前にそびえ立った
だが簡単に作られた土壁は簡単に竜巻を弾き返した
サヤは内心悔しい思いもしたが、ベルゼブブはそうではなかったようだった
「へえ・・・。これは・・・。刀を置いて魔女の道とかもあるかもね」
その言葉にサヤは驚く
「ハァ?あんな簡単に竜巻消えちゃったのに?」
「ふふ。君からみればそうかもね。僕からすれば、魔法の素質も高いと判断出来るんだ!」
私が魔女だと・・・?
いやいや、そんなのないから!
その時ベルゼブブは急に左手を動かし、魔法陣を作り上げた
「ベルフェゴールとアスモデウス。話しは終わったのかい?」




