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南西戦争 不変VSルシファー その2

ルシファーが両手で握った剣は巨大化していた

大剣と言えるほどに

先ほどまでの先細った剣ではない

おそらく人間であれば冷や汗が流れるであろう

天使の体がうらやましいようなにくいような

そんな気分に駆られていた不変である

だが両手剣になったことでルシファーの防御に不安が出たのもまた確かである

そう言い聞かせることにする

だが不変にはわからないことがあった

以前は二刀流だったはずだからだ

それに何かわからないが違和感を感じていた

だがそれでも強敵には変わらない

渋い顔をやめてルシファーを観察する

やはり違和感は拭えなかった


「どうした?両手剣がそんなに珍しいか?」

「いや。以前のお主なら二刀流だったはずだと思ってな」

「今まで通りでは今まで通りの結果になろうだろう?」

「ふっ。確かにな」


不変の守備は両手剣もなんのそのである

左手の秤がどう見ても邪魔なはずだが、神々しく光って不変の動きをサポートしているようにも見える

だがルシファーの両手剣の威力も凄まじい

片手で振るっていたときから地面が抉れるほどの威力であったが今は爆発のような剣圧が生れていた

不変はそれをいなしながら少しずつダメージを与えているかに見えたが

実際には祈りによってダメージは回復してしまっていた

つまりこのままいくと不変はじり貧で負けることになる

傍から見ると左手の秤が戦いには不要に思えたが、ルシファーはそれが重要であることを悟っていた


「思ったより耐えているなミカエルよ!」

「ふん。前の二刀流より受け流すのが楽だぞルシファー!」

実際力任せにも見える大剣を避けるのは以前の二刀流に比べると楽であった

だがその分一撃が馬鹿にならなかった

一度かすったがそれだけで結構内側に響いたのだ

鎧のおかげで防御力は十分な不変であるが、攻撃に欠けるのだ

だがついに今までと違うことを始めていた

手始めが炎鱗である


「ミカエル!?貴様いつの間に・・・?」

「変わったのはお主だけではない!」

思わずルシファーが下がったほどである

そう今まで力を抑えていたため本当に近寄らなければ炎に巻き込まれることはなかった

だが今全力で挑もうとしている不変(ミカエル)はゆうに半径1mは炎に包まれるであろうことになっていた

炎の大天使それがミカエルなのである

だがルシファーは笑みを浮かべていた

「その程度で強くなったと思ったのならやはりもう一度眠りにつくしかあるまいな」

「ほう?試してみるか?」

やけに強気なルシファーにのせられている気もするが、そのままつっこむことにする

異変を感じたのはすぐだった

体からパッシブスキルのはずの炎鱗が止まったのだ

「むう?何が起きたのだ?」

「無様だな。大天使様ももはや地に堕ちたな」

「堕ちたのは貴様だろうが!ルシファァァ!!」

普段は冷静な不変もさすがにルシファーのこととなると別のようであった

そのまま勢いに任せて剣を振るう

地面を抉るような一撃ではないが、しっかりとルシファーにダメージが入ったように見えた

だが・・・


「その程度か・・・。もう終わりにしよう、ミカエルよ」

ルシファーから一気に邪悪なオーラが放出する

「あの娘の後でも追うがよい!ブラック・ウィングス!」

レイカ戦で使った黒い翼から放たれる一撃が不変へと襲いかかる

あまりの速さに不変も振り払うことなく包まれてしまっていた


「ぬ!?これは・・・。これがレイカが最後に見た光景か・・・」

不変は考える

そしてレイカの最後を思い出していた

「こんなところでルシファーにやられるわけにはいかぬのだが・・・」

不変はあることを考えていた

それは・・・


前回同様、力を放出して共倒れすること


あれだけで数百年眠ることになったのだが、今回も致し方なかった

いつになったらあいつを天上に戻すことが出来るのだろうな・・・


不変は闇に包まれた世界で神々しい光を帯び始めていた

「さぁて今回も相討ちってところだろうなあ。なあルシファーよ!!」


ルシファーは技が決まったところで安堵していた

今回こそ相討ちにならずに済みそうだったからだ

だが、嫌な予感を感じ振り返ると黒い球体から光が漏れ始めていた

「ば、ばかな!?くそっ。あいつめ!!」

ルシファーは思わず舌打ちする

そうしている間にも、球体からは光が一層漏れ始めていた

「いかん!?逃げ・・・」


ルシファーの焦る顔が見えてきた

不変が放つ強烈な光りはルシファーのブラック・ウィングスを打ち破っていた

「サヤよ!どうせ見ているのだろう?お主との旅は楽しかったぞ」

不変の声が辺りに響き渡る

そのときだった

「チッ。やはり気付いていたか。私も楽しかったぞ。新しい戦い方もよかった」

どこからか声がした

それはサヤの声であった

不変は声のした方に笑顔を向けていた

そして不変から一層光が強く放たれる

その光はまっすぐにルシファーを貫いていた

「また共に眠ろうぞ・・・。ルシファー・・・よ・・・」

そう言うと不変は光の中へと消え去っていった

そしてルシファーもまた光の中へと吸い込まれてしまった


二人が消え去った場所に一本の刀が刺さっていた

それはまさしく不変刀であった・・・

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