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南西戦争 ルシファー陣営vsヴァンパイア陣営 その11

「なんだろう・・・。嫌な予感しかしないんですが・・・」

「胸騒ぎがするね・・・」

少し年をとったおっさんと見た目が幼女に近い女性が喋る

「クソ!どうしてだ、・・ゼ・・!」

「落ち着いてください。せっかくのこの後の機会がなくなりますよ?」

切れ長の目をした美人と双子と言われてもおかしくないほどその美人に似た女性が会話を交わす

「既にルシファーのペースだな。終わりだろうあの女も」

「どうだろうね~。まあ楽しければそれでいいや~。にゃはは~」

妙に明るい若い女性とフードを被った怪しい女性はどこか楽観的に見ていた



「ふっ。ルシファーと言えど無敵ではないのですね」

レイカは少し余裕が出たのかルシファーに問いかけた

ルシファーは少し渋い顔をしていた

今のところ、レイカが圧倒している

「まあな。この俺でも恐れる存在は居るものだ・・・。もちろんお前ではないがな!」

そう言ったルシファーの目が輝く

その目を見たレイカは咄嗟に後方に退いたが遅かった

今までの縦斬りと違い、横に斬り払い斬撃が飛んできていた

刀で斬撃を受け切ろうとするが、反応が遅れダメージを受けるレイカ

「ふっ。先ほどまでの勢いはどうした?まだまだこれからだぞ?」

ルシファーがそう言うがレイカはなぜ避けきれなかったのかわからなかった


今までと変わらず避けたはずだったのに・・・

レイカは内心焦りが出始めていた

これが実力差なのか?

辺りを見回しても特にこれといって変化はない

領域を使って来ていないのが気にはなるが、不変戦に向けて温存していると考えれば不思議なことではなかった

・・・結局強くなってもその差は埋めきれなかったのね

それがレイカの答えであった


ルシファーは内心ほっとしていた

うまくレイカを誘導したからだった

ミカエルには通じずともレイカには通じると思ったら案の定はまっていた

そう・・・

実は領域が発動していた

ルシファーは領域の扱いに長けていた

おまけに今は人間の祈りにより十二分に力が発揮出来ていた

ベルゼブブの領域と同じように相手の力を奪うことも可能であるため

レイカは知らずのうちに今までの感覚で動いているつもりが動きが鈍っていた

それこそがルシファーの狙いであり、レイカはまんまとはまってしまっていた


「いい調子のはず・・・。なのになんでなのっ!」

レイカが叫ぶがルシファーは答えずに微笑むばかりでいた

「そろそろお遊びは終わりにしようか!ミカエル戦も控えていることだしな」

レイカの顔つきがこわばる

「こんなところで終われないのよ!わたしはっ!」

レイカの叫びがトロヘイ大森林に木霊する

その声に反応するかのように、木々がざわつき鳥が飛び立つ

レイカの体からオーラが迸る

その様子に苛立ちを見せるルシファー

「ちっ。お前如きにいつまでも時間をかけてられないんだがね!」

ルシファーは未だに優位であることに変わりはなかったが、レイカの底知れない何かに少し恐怖を抱いていた


不変はレイカの力に人間の可能性を見出していた

「ヴァンパイアになったとは言え人間であった時期の方が長い。こんなこともあるのだな」

一般的に魔物は人間等の魂によって強くなるのだが、今のレイカは人間独特の成長であった

一時の感情や強敵との戦闘による成長だ

不変は感心しながらレイカの様子を見つめる

敢えてルシファーの戦い方を教えようとは思ってはいなかった

どちらが勝とうとも不変にはよかった

だが確信していた

ルシファーが勝つと・・・


レイカもからくりに気付きつつあった

「もしかして領域にわたしははまっているのか!?」

「今更気付いたのか。それでどうするのだ?破壊出来ると思っているのか?傲慢だな」

ルシファー自ら傲慢といい笑いそうになったが、堪えていた

レイカはルシファーを睨めつけている

そしてレイカは身に纏っていたオーラを一気に放出してみる

だがそのオーラは領域に吸収されていった

そしてレイカの体に異変が出始めていた

「くっ・・・。なんだ急に体が重く・・・?」

その様子を見て笑いだすルシファー

そしてルシファーの様子も変化していた

白い翼が黒い翼へと変貌しつつあった

その光景にレイカは目を丸くする

「なん・・・だ・・・と?その翼は・・・?」

「お前が最後に見る光景だ。光栄に思え!」

そう言ったルシファーは黒い翼を広げる

そしてルシファーを一旦覆った後再度広がる

無数の翼がレイカを覆った

「終わりだレイカよ。さらばだ!ブラック・ウィングス!」

黒い翼が凝縮され黒い物体へと変貌する

そして一気に小さい球体へとなると一気に血が球体より噴きだす

ルシファーは後ろを向き掌を握りしめると一層球体は小さくなりそして球体はなくなった

中からは既に絶命したレイカが崩れ落ちて出てきた・・・


「ジュピ、凍土ごめんなさい・・・」

黒い翼に囚われた瞬間レイカは死を悟った

涙と共に二人の想い出が頭をよぎる

二人の仇を討とうと必死にもがきやっとルシファーを苦しめることが出来た

自分でもここまでやれるとは思っていなかった

最後に元祖が私に力をくれたのね・・・

もう・・・十分よね・・・ジュピ・・・

さい・に・・た・もう・・ど

ジュピが笑っていたように感じた

凍土も手招きしていた

「私も逝くわ・・・。待たせちゃったかしらね」


レイカが死んでいることを不変は確認する

そして軽く手を慣らしながらルシファーへと近づく


「ここで決着をつけるとしようか・・・!ルシファー!!」

右手に剣を、左手に秤を持ち決戦へと不変は歩みを強めた

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