表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/101

南西戦争 ルシファー陣営vsヴァンパイア陣営 その8

「そんな・・・。シュトリュ・・・」

「ううっ。そこまで悪い人?には思えなかったんですけどぉ・・・」

少し年をとったおっさんと見た目が幼女に近い女性が喋る

「一人やっつけてる時点で既に凄いと思うけどな。なあ・・・・め」

「そうですね。下剋上は成功したんではないでしょうかね」

切れ長の目をした美人と双子と言われてもおかしくないほどその美人に似た女性が会話を交わす

「やっぱり復活したては弱いねえ。にゃはは~」

「まあ、あいつは性格一番やばいしね」

妙に明るい若い女性とフードを被った怪しい女性はどこか楽観的に見ていた



シュトリュが放ったヴァンパイア・エレメントだったが、レヴィアタンにあたることはなかった

虚しく空に吸収されていく

そして外したのを見送るとシュトリュは膝から崩れ去っていた

「一度見せてたのがまずかったわね。ふふ」

レヴィアタンの速さで十分回避できる魔法であった

だがレヴィアタンの左腕は吹き飛んでいた

「ふふ・・・。思ったより魔力残ってたのね・・・。まあいいわ」

レヴィアタンが一人で喋る

シュトリュはもう動いていなかった

そこへレイカが駆けつけた

レイカは涙を流しながらシュトリュの手をとる

「なんで・・・。あんたは私の親玉でしょ?私を残して逝くっていうの?」

レイカの涙がシュトリュの手に落ちたところで微かにシュトリュが動いた

だが既に真一文字の傷跡が浮かびあがり、治ったはずの目は再び閉じられていた

「・・・レイ・・・カか・・・。すまない。僕の力不足だった・・・みたい」

「ううん。喋らないで・・・。なんで私なんかを・・・」

レイカの脳裏にジュピ・凍土の顔が浮かんでいた

二人の笑顔と最後の顔

シュトリュは震えながら答えた

「君は第一真祖に・・・そっくりなんだ。僕が愛した人にね。それだけさ。ずっと助けてあげれなかった後悔が残っていたんだろうね。あの・き・・・・間・合わ・・・」

シュトリュは血を吐きだす

魔力も残っておらず、もう誰が見ても明らかなほど弱っていた

それでも顔だけはレイカを見ていた

閉じられた目から涙が流れていた

「そんな・・・。大丈夫よ・・・。また目も開くわよきっと・・・。だから・・・ね?」

レイカも気休めだとわかっているがそれでも・・・

シュトリュから流れる涙をレイカが拭う

「そうか。僕はな・・を。そうだ・後に。ヴァンパイア・・・・ド」

血の塊がレイカへと流れる


そして


シュトリュの体が砂が流れるようにさらさらと消え出した

「あ・・てい・。華月。そ・・・い・よ」


その場に残されたのはレイカとレヴィアタンだけとなった・・・



その頃、不変対サタン・ルシファー


ルシファーが来たことで戦闘は一変していた

激しく攻め立てるサタン

不変が剣を振るうとそれをルシファーが受け止める

その横からサタンが猛烈な勢いで両手斧を振り払う

それを盾で防ぎながら、ルシファーの剣を避ける

もはや常人では何が起きているのか目で追えるレベルではなくなっていた

そんな中でも

「我と共に天上に戻る気はないのか?ルシファーよ」

「くどい。いい加減諦めろストーカーめ!」

不変とルシファーは会話をしていた


サタンは既に疲れて来ていた

魔力の放出しすぎであった

復活したばかりで源である怒りが足りないのも、武器が弱いのも致命的であった

レヴィアタンがそろそろ来てもいいはずだが、一向に姿を見せないのも気がかりだった

だが向こうを探るほど余裕のある戦いでもない

ミカエル・・・

ルシファーと肩を並べ悪魔と戦ったと言われるほどの実力者

復活したばかりと言い訳も戦場では通用しない

思った以上に強いのだ

ルシファーもかなり強いと思ったが、ルシファーと互角の戦いを繰り広げているのだ

正直もうルシファーに任せて休みたいところであった

だが気にかかることがレヴィアタン以外にもあった

あいつ・・・ベルゼブブが来ている気がする

あまり無様な姿は見せられない

覇権を争ったこともあるほどのライバルと言える存在なのだ

あまり情けない姿を見せ続けるのも嫌だった

そこで思いついた

「ルシファー。俺の武器出せるか??」

両手斧は既に不変の盾に負け、ぼろぼろであった

武器無しであの鎧を突き抜けてダメージを与えれるとは考えにくかった

サタンは近接も魔法戦も一通りこなせるが今の体は近接特化だった

ルシファーの返答は・・・

「可能だけど、時間が欲しくなるね。ただ今のミカエルは俺しか見てないからきついね」

「ちっ。やっぱそうなるか。レヴィアタンが来るまではきついかな」

サタンは魔女の体に受肉したレヴィアタンなら武器召喚が可能であると思っていた

「そうだね。ベルゼも来たみたいだけど高見の見物してるみたいだし、連絡は無理そうだ」

サタンも頷く

そして予想通り、ベルゼブブが来ていると明言した

ますます無様な戦いは見せれない

そしてまた不変の横をつくような動きを見せ参戦した


「こんなときサヤが居てくれればなあ。我も楽出来るというに・・・」

不変はぽつりと呟き嘆く

まだルシファーも本気を出しているようではなかった

ただサタンも居るため、余裕があまりなかった

動きはまずまずだが、復活したてを味わった不変としては心境が理解出来ていた

「サタンはまだ動きが固い・・・な。ルシファーよお主もわかっていながらなぜ本気でこぬ?」

ルシファーを睨めつけながら問いかけていた

そんな問いかけにルシファーは笑いながら答える

「ミカエル・・・貴様には理解出来まい。そしてそれでよい。それが答えだよ」


ルシファーの答えに一人笑っていたのが、妙に明るい女性であった・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ