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南西戦争前 その3

ちょうどトロヘイ大森林前に駐屯地をルシファーが建てていたころ

サヤ達一行が到着していた

結局ジュッチェも一緒に来ていた

素早く出る必要があったからだった

そして、元祖はすぐに神器を使うために離れると言い残し去ってしまった

残されたサヤ・不変・月下・レイカであったが、話し合いが始まった

そう・・・


「我がルシファーを倒す。それが一番であろう?」

そう啖呵をきったのが不変である

それに対して

「人間辞めてまであいつを倒したいと願ったのは私よ!!譲れないわっ!!」

レイカも大声で怒鳴りたて譲る気はなさそうであった

それに対して少し引いていたのが、サヤと月下である

「二人で攻めればいいんじゃないか?」

サヤがそう言うと仲良さそうに同時に

「ふざけるなっ」「ふざけないでっ」

と聞こえてきた

その様子に呆れたのか月下は

「・・・どうでもいい」

そう言い残して去ってしまった

どうやら月下の狙いはサヤと同じくベルゼブブらしい・・・

そのときは何かしらで決めねばならないかもしれない・・・

サヤがそう思っていると

「もういいわっ!じゃんけんよ!じゃんけん!」

レイカはそう言いだした

不変はじゃんけんを知らなかったので不思議そうな顔をしていた

その様子に気付いたレイカは必至にやりかたを教えていた

「・・・仲良く一緒に戦えばいいのに・・・」

サヤはそうぽつりと呟くとまたも

「ふざけるなっ」「ふざけないでっ」

と仲良く一緒に声を荒げた

レイカからするとルシファーと互角に戦える可能性がある不変が戦ってしまうと、勝ってしまう恐れがあることに懸念があるようだった

不変からするとレイカが負けてしまう可能性があることが懸念であった

そうこうしているうちにじゃんけんが始まろうとしていた・・・


「最初はグー!じゃんけんぽいっ」

不変はグーを出した

そしてレイカは・・・

「やったわ!不変あなたは遠くから観戦でもしてなさい!」

パーを出したレイカの勝ちであった

不変はグーを出した右手を見ながらぐぬぬと唸っている

「それじゃレイカがルシファーね。不変はレイカがピンチになったら助けてあげればいいんじゃない?」

サヤがそう言うとレイカがサヤを睨む

「なんか私が最初から負ける前提みたいね・・・?この力なら勝てる気がしてきてるの!ふふふ・・・」

そう言うレイカの手からは闇のオーラが放出されていた

だがレイカはすっかり忘れていた

ルシファーに光と闇が効かないことを・・・


「残念だったわね。まあどうせレイカじゃ勝てやしないから不変がしっかりサポートしてあげるのよ?」

サヤはなだめるように不変の肩を叩いた

不変はすっかり大人しくなっていた

「・・・うむう。あやつを追ってきたはずなのに・・・。まあ仕方ないか。我もレイカは善戦はしても勝てないと思っている。どこまで削ってくれか。そこに期待しようじゃないか」

渋い顔なのに威厳もなく残念な不変であるが、ますます残念さに磨きがかかっている

「サヤと月下はどうするのだ?」

不変はルシファーに興味をもたなかったサヤと月下の行動が気になってきていた

「私は様子見だろうな。強そうなやつがいたらそこに向かう!それだけだ」

そういうサヤの口角は既に上がり気味だった

不変はそこで月下もおそらくそうなのだろうと考える

なんせ似た者同士なのだ


サヤ達はゆっくりしているがヴァンパイア達は忙しくしていた

眷族全てで来たわけではないがそれなりの数だ

20人ぐらいは居るだろうかピュイアは見当たらなかった

だが百夜は既にオーガのところで作戦を練っているとは聞いていた

そしてアクアが今臨時頭首として動いているとも・・・

本来は挨拶に行くべきだろうが既に敵が目の前に迫っている状況なのでやめておいた

お互い無事に乗り切れることを祈ろう

そうサヤが思っていたときだった

物陰からサヤを呼ぶ声が聞こえた気がした

サヤはその声が気になったので、物陰に行くことにした


そこに居たのは・・・

制服を着た少女だった

見覚えはないが、日本の制服のようで懐かしさを覚えた

「サヤちゃ~ん。やっほ~。にゃはは~」

制服の少女に見覚えはないが、語尾で誰かは把握出来た

「・・・ベルゼブブ!?首都にいるのでは!?」

サヤの驚きは尤もだったが、ベルゼブブはにこにこしている

「首都にいるよ~?これは幻影魔法って言えばいいのかな~?ちょっとした提案に来たんだよ~。にゃはは~」

ベルゼブブはそう言うとくるくる回りだした

「提案?戦争に参加するなとか?」

サヤは急なベルゼブブの来訪にまだ戸惑っていた

「違うんだな~。ルシファーの陣営がちょっときついからルシファー陣営に参加してほしいんだ~。月下と戦ってみたくないかな~?にゃはは~」

まさかの提案にサヤは目を丸くした

「それとも一緒に修行して情でも沸いたのかな?元々は敵同士でしょ~?何を考える必要あるのかな~?にゃはは~」

ベルゼブブの笑顔がいつにもまして憎たらしかった

だがよく考えると確かに言われればそうでもあった

「確かにそうだが・・・。何かメリットはあるのか?」

サヤは少しその提案が面白そうだと思ってしまった

今の月下に勝てるのか?

月下城の屈辱を晴らせるのか?

そう考えてしまった

「メリット・・・。う~ん。戦闘が好きなんでしょ?それならそれでいいんじゃないかな~?にゃはは~」

戦闘が好き・・・

サヤに邪悪な笑顔が出来ていた

口角が上がり目が輝いていた

「ベルゼブブと手合わせは願えないのかな?」

サヤがそう言うとベルゼブブは少し考えたフリをした

「軽く遊んであげるぐらいならいいかもね~。クママ達も首都にいるし~。まあそういうわけでよろしくね~。月下を倒す必要もないよ~。足止めとかそれぐらいでもいいよ~。にゃはは~」

ベルゼブブはそう言うと消えてしまった


そしてそのままサヤは巨大な月をバックにヴァンパイア陣営から消えていた

そのことに不変を始め、レイカも月下も気付いてはいないのであった・・・

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