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グペロ大灯台攻略 その4

月下がようやく本気を出してきた

月下が拳を一撃二撃と繰り出すたびに鎧が破壊されていく

アイヘンリックも必至に剣を振るうが虚しく空を斬る

月下は笑っていた

余裕ではあるがそれなりに楽しませてくれる相手らしい

さすがにエリアボスだけあって、統一戦争で命を落とした騎士の魂が集まっているとはいえ月下の敵ではなかったようだった

「どうした?ご自慢の鎧もだいぶ壊れてしまったぞ?」

月下が軽い調子で言うとアイヘンリックは

「くっ。俺も強くなっているはず・・・。なぜにこれほどまでに差が・・・」

アイヘンリックは生前の強さで測っていたので当たり前であった

アクアとの特訓で月下はより一層強くなっていた

基本能力に頼っていただけの闘い方はもうしていない

攻撃を繰り出す瞬間に魔力をぶつけるアクティブスキル「魔撃」を覚えていた

「魔撃」は「一撃必殺」等の他のアクティブスキルとはちょっと毛色が違う

魔力が尽きるまで使い放題であった

ただ「魔撃」を使いすぎるとザ・ムーン・ダンスは使えないのでより一層近接に特化することにはなるのだが・・・

今の月下はそれで十分だった

魔力は元々高い方ではあるのだ

ただ遠距離戦が嫌いというそれだけで持て余していたのだ


そして決着はあっけなくついた

「ぐぬぬ・・・。騎士団よ・・・俺はま・・・」

アイヘンリックは最後に何か言いかけたがそのまま消滅した

「中層にしてはなかなか良い奴だった。上層には何がいるだろうな」

月下は舌舐めずりして上を見上げた

「今回お前に譲ったのだから、上層は最初様子を見てろよ!」

サヤが口角を上げながら月下を見た

不変も頷いていた

その様子に舌打ちをしながら同意するように頷いた

「さてっと月下まだ余裕だろ?先行くぞ?」

サヤがそう言うと月下は頷いた

「さて次はサヤからだな」

不変が先導しておきながらサヤにそう言っていた

その様子が気に食わないのかサヤは唾を吐き捨てていた


中層から上層にかけては螺旋階段になっていた

ただ広いので戦闘するには全く問題なかった

またもスケルトンの群ればかりでサヤも不変も軽くいなして螺旋階段を昇っていった

月下も先ほどの戦闘がなかったかのように何事もなくこなしていく


そして頂上についた一行を迎えたのは・・・

ルシファーの配下であるパイモンであった

「おや?こんなところに月下と人間と天使・・・?ですかね」

パイモンは首を傾げながらサヤと不変と月下を見ていた

そしてサヤ・不変・月下もまた不審そうに悪魔を見ていた

「ああ。申し遅れました。パイモンと申します。ルシファー様の配下でございます。それでここには何用で?」

パイモンと名乗った悪魔は丁寧に頭を垂れていた

それに釣られてサヤと不変も思わずお辞儀してしまった

月下だけはじっとパイモンを見ていた

「おい。パイモンとやら。お前は強そうだな。こっちの二人どっちかと戦う気はないか?」

月下がそうきりだしていた

だが悪魔は首を傾げていた

「ルシファー様からの命令にはありませんねえ。月下を殺せとも、それにもしやあなたはサヤ様ですか?そうなるとますます戦うわけにはいきません。退いてもらえませんかね?」

パイモンは不敵な笑顔を浮かべながら、月下を見ていた

その時だった不変が動いた

「ルシファー様だ・・と・・・。やはりあいつはこっちの世界に来ていたのか・・・。ますますお主を捕まえる必要がありそうだな」

不変がそう言うと一瞬で間合いを詰めた

はずだった・・・

不変とパイモンの位置が入れ替わったかのように不変の居た場所にパイモンが立っていた

「はて・・・。天使にしては動きが速いですねえ・・・。まさか・・・?こうしてはいられませんね」

パイモンはぶつぶつ何かを呟きながら考える仕草をしていた

不変がまたも間合いを詰めるが今度はパイモンは空に浮かんでいた

「おい!我と勝負せい!こそこそ逃げ回るな!」

不変が怒鳴り声をあげるがパイモンは知らん顔していた

そして何かを決した顔した瞬間

サヤと不変と月下の足元に魔法陣が出来ていた

「貴方達とまともにやりあうわけないでしょう。お~怖い怖い。そんなに戦いたいのなら、これからいいところへ転送してあげますからそこで十分に暴れてください。私はこれからルシファー様に報告せねば。あ~忙しい」

パイモンは空から三人を見下ろしてそして魔法陣を完成させた

「それでは良い旅を~!貴方達ほどなら死にはしないでしょう?サヤ様には是非とも生き延びてベルゼブブ様を楽しませて頂きたいのですが」

パイモンはバイバイと手を振ると、サヤ・不変・月下のノウキントリオはなすすべなく転送された

残ったパイモンは内心ドキドキしていた

「魔力は高そうなのに・・・。まさか本当にみんな転送されるなんて・・・。助かったぁ~」

パイモンはそう言うとふぅ~と深呼吸する

「さてっとルシファー様に報告せねば。しかし、弱すぎるわけではなかったはずのスケルトン集団を潰すとは・・・。とほほ」

そう言いパイモンはルシファーへの報告をする魔法を発動させ報告していた


ノウキントリオはどこへ飛ばされたかというと・・・

ドワーフ大迷宮に飛ばされていた


ドワーフ大迷宮・・・ドワーフ帝国へと続く道でもあるがドワーフが常に掘り続けているため

長い年月のすえドワーフでも迷子がでるほどの巨大な迷宮へと変化していた

土壁ばかりでくねくねしており、同じような道へ見えるのだ

だがドワーフの道案内はこんな道をスムーズに見分け帝国へと案内出来た

そして、敵も住みつき危険な道としても有名になり、ドワーフ以外は使わないし使えない道へと変貌していた

そのため、ドワーフの武器防具は質がいいのに加え、レア度が上昇し高値で取引されるようになってしまっていた


サヤと不変はどこか検討もつかずオロオロする

月下はしばらく考え、そして結論に至った

「ここは昔元祖に連れてきてもらったドワーフ大迷宮っぽいな。これはまずい・・・。俺は方向音痴で迷う自信はあるぞ!」

月下はそう言うと笑い始めた

サヤと不変は呆れた顔し、そしてお互いに見つめ合った

「オイ!不変!お前は大丈夫なんだろう?方向音痴ではないだろう?」

サヤがそう言うと不変は首を振った

「方角なぞ知らん!そもそもこんな土壁だらけの場所なぞ」

不変はそう言うとサヤに言い返す

「お主こそ大丈夫なんだろうな?」

不変がそう言うと気まずそうに首を横に振る

「チッ。餓死はせずに済むが出れるのだろうか。そう言えば月下は連絡出来るのか?」

サヤは昔言ってたことを思い出し藁にすがる思いで聞くが、月下は暗い顔をしていた

「元祖が言ってたが、ここは厳しいらしい。魔法に長けた者なら問題ないらしいが・・・。俺らに使えると思うか?」

月下の答えはまともすぎてみんなで空笑いした

「これ人に出会えるのか?なんかそんな雰囲気ないんだが・・・」

サヤがそう言うと

「・・・そうだ」

ここにきて月下のテンションがいつも通りに戻ってしまった

そして不変も頼りにならない・・・


ノウキントリオは途方に暮れようとしていた

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