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グペロ大灯台攻略 その3

サヤ達の目の前で巨大スケルトンから禍々しいオーラが流れていた

そして収縮すると一気に巨大スケルトンは飲みこまれてしまった

何が起きているのかさっぱりわからず固まるサヤ達

そして収縮した先から闇の渦が現れた

そしてそこから月下にとって知っている顔が現れたのであった


「騎士団長アイヘンリックか・・・。懐かしいな!」

月下がそう言った人物こそ

統一戦争で月下が唯一手を下した相手、王国騎士団長アイヘンリックであった

だが闇に飲み込まれているようで、意識もはっきりしていない

「ぐ・・・ご・・・」

声にならない声で何かを言おうとしているのか

だが月下は解せない顔をしていた

「人間が闇堕ちだと・・・?これはおもしろい事象だな。後で百夜に聞かせてやらないとな」

月下がそう言うとアイヘンリックであった者は顔を月下に向ける

そして一気に間合いを詰めると手にしていた剣を振りおろしてきた

だが月下はそれをかわす

「ふむ。生前より全然いい動きではないか」

月下はまだ品定めしているような視線でアイヘンリックを見つめる

「これは月下の獲物でいいのか?」

不変がそう言うと月下が頷いた

「こいつがこうなったのは俺のせいだろうしな。まだ灯台の中間くらいだろう?上の楽しみにしておけ」

月下がそう言うとアイヘンリックに右フックを浴びせる

だが手ごたえがない

いつの間にかアイヘンリックは退いていた

体のあちこちがまだおかしかったが、多少まともな姿に変形してきていた

「ほう?まだ様子を見ておこう。これはおもしろいぞ!」

月下が笑いだした

アイヘンリックは姿を取り戻していく

だが時折斬りかかってくる

それも月下は軽くいなす

そしてしばらくしたところでアイヘンリックは人間の姿へと変貌を遂げていた

人間時代と比べ完全に禍々しいオーラを放ち体のあちこちが黒くなっていた

そして口を開いた

「こ・・・こ・・・は・・・?くら・・・い。だ・・・れか」

目は黒くなったままであった

精神は闇に囚われたままのようで助けを求めているようにも見えた

「おいこら。俺の前で何とぼけてやがる!!」

月下が軽く足蹴りをお見舞いする

アイヘンリックの様子が少し変わった

「げ・・・か・・・」

何かを呟いた後、月下の方へ顔を向けると様子が一変する

禍々しい紫の炎が噴き出したと思ったら顔が骨だけになる

そして今度ははっきりと声を出した

「月下!貴様かああ!我が騎士団をよくもよくもおおおおおおお」

そう言うと月下にまたも斬りかかるが挙動が大きすぎて軽くいなす

「おいおい。またつまらない試合でもしようってのか?もっとその忌まわしい体いかせよ」

月下は軽く前蹴りを喰らわせる

アイヘンリックは「ウグッ」と声を出す

だが骨だけの顔からはまたも炎を噴き出すと今度は体中が骨となった

「忌々しい!貴様のほうが忌々しい!貴様に敗れ闇をずっとさまよい続けた。今度は貴様がさまよえいいいい!」

もう見た目は完全なスケルトンであるが、動きにキレがある

ただ盾は捨てて右手に剣を持っているだけであった

だが左手から魔法陣がでている

魔法の盾を発動させているのか何かを詠唱待機しているのかは不明であった

剣の扱いはさすがに騎士団長というべきか、月下が守りにはいっていた

「そんなもんではなかろう!?にっくきヴァンパイアめえ!」

アイヘンリックは攻め続ける

そして左手から闇魔法が放たれる

だがヴァンパイアに闇魔法が効くわけもなく月下はそのまま喰らう

「ぬ?聖魔法を放ったはずが・・・なぜだ・・・」

アイヘンリックは未だに自分がスケルトンへと変貌していたことに気付いていなかった

そしてやっと自分の体を見て異常であることに気付いた

「なんなのだこの姿は・・・?確か・・・月下に殺されたて・・・闇をさまよい・・・?ま、まさかっ。貴様!わたしを闇堕ちさせたのか!?」

怒りに満ち溢れているのか体が小刻みに震えていた


闇堕ちとは・・・人間固有の属性反転のことである。と言っても大抵聖属性なので闇属性に堕ちることを言う

人間時代より肉体的に強靭になることが大きいが大抵は記憶等もなくなってしまう

ちなみにヴァンパイア化もこれに該当する

尤もヴァンパイア化は記憶がなくなることはないのだが・・・

そして見た目も大幅に変わることが多いのも特徴だ

ちなみに闇堕ちと言われるだけあって闇から聖になることは滅多になかった


「だとしたらどうした?力こそ全てだ!貴様が弱いからそうなったのだろう?」

そう言うと月下はにっこり微笑む

アイヘンリックは深呼吸をするような仕草を見せると月下を見直す

「ふぬぬ。あの戦争はどうなったのだ・・・?」

少し我を取り戻したのか聞いてきた

「人間側の敗北だ。首都以外全領土が我々のものとなった」

月下が答えてやった

サヤが答えようかと思っていたので意外であった

「・・・そうか。ここでお前を倒せば少しは領土も戻るというもの・・・」

冷静さを取り戻したのか騎士団長らしい威厳さが戻ってきていた

「・・・ふん。もったいぶらずにかかってこい!」

月下が挑発をする

ゆっくりと間合いを詰める二人

アイヘンリックが先に動いた

両手で剣をバトンのようにくるくる回しだしたのだ

月下も迂闊に手をださずに間合いに入ってくるのを待ち構える

そして間合いに入ると月下から攻撃を仕掛けた

まだ回している剣に右ストレートを放つ

そう回してる手に向かって放ったのだ

避ける気配も見せないアイヘンリック

手の甲にあった防具でストレートを受け止めると手に剣を持ち直し月下へと斬りつける

だが月下はすれすれで回避する

そしてそのままスウェイ状態からのアッパーを放つ

それをアイヘンリックは回避するが状態が悪く反撃は出来ない

状態を戻した月下がそのまま打ちおろす

アイヘンリックは敢えてそのまま喰らうが、鎧を着ているためそこまでダメージはない

ただしヒビが入った

月下はニヤリとするとそのまま連打を浴びせようとするが、左手から風魔法が放たれ距離を離される

かなり良い防具であったが、今の月下の能力からすると破壊も容易い状態になっていた

打撃よりも剣に対してのほうが防御力が高いのも重なってはいた

またゆっくりと二人は距離を詰め出す


サヤと不変は二人の攻防を見ていたが感想は・・・

「月下遊んでおるな。鎧をまず破壊しようとしているよな?あれって」

不変がそう言うとサヤも納得したように頷いていた

「そうだな。完膚なきまでに叩きのめして成仏?でもさせようとしてるっぽいなあれ」

サヤは知らずに口角が上がっていた

中層?ぐらいでこういう相手がいるのだ、最上階にはさぞかし強いやつがいるのだろうと

アクアほどではないにしろ強敵がいてくれたほうが何かと嬉しい

アクアも強かったがそれでも不変ほどではないのだ

という意味で既に不変はルシファーと戦える力を備えたと思えた

そんなふうに考え不変を見つめるが、不変は二人の戦いを見守っていた

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