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港町へ

クママ達が北東エリアへ向かっている時

サヤ、不変、月下は南東エリアの南に位置する港町ポッペローワに来ていた


港町ポッペローワ

鳥の鳴き声が響き、潮風が強い

船もいくつか停留しており、活気に溢れていた

気候も温暖でみんな軽装であった


無愛想で口数が多いわけではないこのパーティは歩いてるだけで注目の的であった

サヤはまだ喋るほうではあるが基本無表情

不変は釘を刺され今は無口キャラを頑張っている

月下は戦闘で興奮しなければ無口


つまりだ


絶望なほど喋らない

そして服装も絶望だった


サヤは踊り子のような魔法防具を外していた、目立ちすぎるからだ

それでタンクトップにショートパンツにサンダルの格好になっていた


不変も神々しい鎧を外していた、こちらも目立ちすぎる

タンクトップにスウェットパンツの格好になっている。


月下は前同様、上が裸にジーパンのままだった


目つきが悪いのもまた問題だった

美男美女には違いないし、不変も渋い顔であちこちに傷跡があるが顔立ちは整っていて年相応のかっこよさは滲み出ていた


そんな3人組みが町の真ん中を歩いてるのだ

百夜がせめていれば違っただろうが・・・

ギャングと言われても仕方ないパーティであった


だがそんな3人が町を歩いて一時間も経っただろうか、日が落ちてきたところで一人近寄ってきた

百夜の眷族でこの町を治めている者だった


「これは月下様。百夜様からの見込みより早くお着きになられたのですね。一番良い宿屋をとっておきましたのでこちらへどうぞ」

百夜の眷族というだけあってスーツ姿がさまになっていた

「・・・うむ」

月下はそう一言だけ言うとそれを聞いていた町の人々が大騒ぎになっていた

「おい、月下様が町に来たぞ!」「あの女性と渋いおじさまは新しい眷族なのかしら?」

等など町は一気に熱気を帯びていた


「オイ!うるさいんだがあいつら・・・」

サヤが唾を吐き捨て百夜の眷族に言った

「申し訳ありません。月下様も知らないような人々でしてね。そのうち落ち着くと思いますので・・・」

百夜の眷族は深くお辞儀し、宿屋へ足早で向かおうとした

「・・・ちょっと待て」

月下が珍しく何かに興味を持ったようだった

「如何なされましたかな?月下様」

月下が顎をクイっととある方向へ向けて動かした

その先には


「ああ。オーガ族の者です。大森林で取れる物をこちらで取れる魚類と交換してるのです」

月下が「ほう」とだけ言った

百夜から報告は受けていたが月下城から滅多に出ないため初めて見たのであった

「オーガ族はみんな刀持ってるのだな」

不変がそう言うと

「オーガ族は成人を迎えると一人一つ与えられます。基本的に刀の扱いがうまいかどうかで身分が決まると伺っております。怨血童子はちょっと特別なのですが・・・」

百夜の眷族がそう言うと不変は納得したかのように頷いていた

「・・・弱いな」

月下がそう言うと不変も頷いた

「そうだな。特訓相手にはなるまいて」

と付け加えた

「まあそろそろ夜を迎えますし、宿屋ももうすぐです」

百夜の眷族がそう言うと宿屋を指差していた

町一番と言っても贅沢は言えない感じの宿屋であった


「それぞれ別の部屋を取って貸し切りにしておりますので、何かあれば宿屋の者へ。すぐ駆けつけます故」

百夜の眷族はそう言うとお辞儀をして闇に消えて行った

「それで、ここから近いのか氷晶窟とやらは」

サヤがそう言うと月下が答える

「・・・そうだ」

月下が簡潔に答える

「・・・噂でとあるオーガが住み着いたらしい」

そこまで言うとサヤが興味津々になっていた

「そいつは強いのか?まあ修行場所に選ぶぐらいだ強いのだろうな」

サヤが口角を上げて問うと月下のテンションも変わってきた

急にテーブルに両手を突いて立ち上がった

「どうもオーガ族最強の刀使いらしいのだ!!」

月下に火がついた

「最強っていうとどれくらいなんだ?」

サヤも喰いついて思わず月下と同じ格好をしていた

「俺と互角かその上。不変とも渡り合えるという噂だ。百夜情報だから信頼は出来るだろう」

そこへ不変も混ざってきた。同じ格好をしてだ

「なに!?我と戦えるのか!それは願ってもいない!」

戦闘のこととなるとこのパーティは異常な熱気を持つ

宿屋の食事場で喋っていたのだが、宿屋の従業員は無口パーティが一変したので首を傾げていた

「明日、早速行くぞ!早めに寝ておけ!俺は夜の町を探索するがな!」

月下はそう言うとテンションが戻った

サヤと不変は頷き、部屋へと向かって行った


月下は独り潮風に当たりながらにやついていた

「・・・くくく」

月下はこれからのことを考えると愉快でならなかった

元祖の領域に並んでいた真祖専用棺桶に入る可能性もあるが、それ以上にまたベルゼブブと戦える可能性が高まってきたからだった

運がいいのか悪いのか向こうから酔っ払いが月下に絡んできた

月下にちょっかいを出したが、月下は特に気にせずその場を去った

百夜の眷族が闇夜より死体を片付けねばならぬかと冷や汗を掻いたが杞憂ですんだ


そして夜は明けていった

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