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月下城 その6

既にチームで戦って3分経過していた

月下はまだ余力がありそうだが、チーム・ペロロンからは疲労の色が濃かった


「そろそろ奥の手でも披露してみては如何でしょうかな?」

百夜の目が鋭くクママを睨めつけていた

「そうさせてもらうかな。こちらの消費は既に激しくてね」

そう言うとノッホに目配せした


スペシャルスキル:オーケストラ発動!


クママの幻影が二人

ピアノとサックスだけだった


JAZZの音色が響きわたる


赤い月がバックとなっているため幻想的であり、整列していた眷族達からは驚きの声が上がっていた

そしてサヤは力が充満していくのを感じていた

逆に月下は動きにくそうにしていた


「見事な音色。これは領域に似ていますな。若の領域が侵されているわけではないようですが・・・」

百夜は感嘆していた


「いくぞっ。月下!!」

サヤは口角を上げながら不変を二度三度と振り払う

月下は捌き斬れずダメージを受ける

サヤのほうが優勢になったのだ

先ほどの一撃で実はかなりダメージを受けたのだが、今はあまりダメージを感じていない

一点気になるとしたらノッホが歌っていないこと

トロヘイ大森林では二人で発動させていた

今はクママだけだったからだ

だがノッホのほうは見ないことにした

月下や百夜に気付かれるのは避けたかったからだ

クママは様子を見ているようで攻撃に参加はしていなかった

ノッホは遠距離回復魔法を展開してサヤの回復を計っていた


「ふ、ふははははは。ここまでやるとは。嬉しいぞ、嬉しいぞ人間よ!!」

月下が笑いだした

「なんだ急に。劣勢と知っておかしくなったか?」

サヤが怪訝そうに月下を見る

「スペシャルスキルとは。勇者でなければ無理と思っていた強敵に会えるとはな」

そう言うと月下から溢れていた禍々しいオーラが収束される

「若っ!?それは!」

百夜が焦っていた

「じい。手出しは無用だ」

月下が手で百夜が動こうとしたのを制止する

「ベルゼ以来か・・・。さあ依頼をこなせるか試してみよ!」

月下の様子が変わった

禍々しいオーラが消えたのだがそのほうが殺気がこもっている

目の赤みが輝き、筋肉も盛り上がっていた

その刹那消えた

と思ったら急に目の前に現れる

そしてボディブローがサヤに直撃する

あばらが数本折れる音が響く

「これが真祖の力です。あなた達は光栄ですよ。勇者でもここまでは実力だしません」

百夜は言いきっていた

サヤは立ちあがろうとするが力が入らない

ゆっくりと月下が近付いてくる

サヤはよろよろと立ちあがり構えるが防ぐ自信はなかった

「どけっ」

月下に簡単に蹴り飛ばされ這いつくばる

そしていつの間にかノッホの前に現れノッホも飛ばされる

「クママよ、こい!」

月下がそう言うとクママは剣を持ち月下を睨んでいた

「ノッホに手を上げた罪は重いぞ!月下」

サヤは驚いていた。珍しくクママが怒っていたためだ

更に驚いた

月下が消えクママの背後に周り込もうが対処する

月下が連撃を放つが避けて攻撃していた

サヤは拳を握ると悔しさで泣いていた


クママはオーケストラの効果でなんとかやりあっていた

それほどまでに真祖の力を解放した月下は強かった


ノッホは一撃で気を失ったようで唸っている

土壁が崩れ去ったのは確認できたので致命傷は避けれた

そんな印象であった


サヤも途中の一撃がなければもっと強かったはずだが、ダメージは抜けきっていなかったのかオーケストラの効果を生かし切れていなかったのだ

だがクママには決定的な物がなかった

じりじりと月下に圧されつつあった

サヤは動こうとしたが、ダメージで思うように体が動かない

ノッホが目覚めれば多少違うだろうが期待出来ない

だがある意味の充実感も感じつつあった

自分より強い相手と戦えたことだ

ベルゼブブの時とは違い格が違いすぎる実感もなかったため月下の喜びに近いものは感じていた

サヤは込み上げてきた血を吐きつつもクママと月下の攻防を見る


そしてクママと月下の攻防が繰り広げられている中、不変に異変が起きていたことには誰も気づいていなかった

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