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不変ー意志を持った刀と戦闘狂女性の伝わらない伝説ー  作者: くまま
南西エリア トロヘイ大森林 編
12/101

トロヘイ大森林にて その3ーエリアボス会合ー

怨血童子は立ち止っていた

そして目の前に存在する二つの影を睨んでいた

「ベルゼブブ・・・それにお前は・・・?」

「にゃはは~。おひさだね~どうじちゃん元気だった~?」

一つの影はいつの間にか怨血童子を見上げていた

「くっ。北東エリアはどうした!?何をしにきたんだっ」

「北東エリア放棄しちゃったよお~?今頃もぬけのからになったお城を見て人間共あせってるだろうねえ~。にゃはは~」

ベルゼブブと呼ばれた影は笑っているようだった

「放棄だと?何を考えている?人共を滅ぼすならわかるが・・・」

「それはそれで困るんだよお~?僕って悪魔だしさ~?強い思いや強い供物で契約してくれないと困るんだよ~?」

怨血童子は必至に考えていた

そして一つの答えに行きついた

「お前今人共に手を貸して契約してるのか?」

ベルゼブブと呼ばれたネコのキグルミを着た少女は笑ったままだった

「どうじちゃんそうだったらどうするのかな~?にゃはは~」

怨血童子の額から頬そして顎へと冷や汗が流れる

「こんな化け物を召喚しちまうなんてな・・・」

「にゃはは~。さすがに500万もの魂を捧げたら僕呼ばれちゃうよねえ~」

怨血童子は依然冷や汗が止まらない

「そちらの方は・・・?」

冷や汗が垂れたまま影のままのもう一人のほうを見つめる

「秘密だよ~?世の中知らないことがあったほうが幸せなこともあるじゃん?」

無邪気そうな笑顔で怨血童子を見つめるベルゼブブ

「うん?あ~あっち終わったみた~い。そろそろ戻るね~。もう用もないし~」

「やっと世界が落ち着いてきたんだ。また激動の世界にはしないでほしんだがな」

「ごくねつちゃんがどう動くかじゃないかな~?多分僕がいないってわかったらごくねつちゃんのとこに人共行きそうだしさ~?」

「人と獄熱が手を組むとまずいな」

「楽しくならな~い?にゃはは~」

ベルゼブブはずっと笑ったままだった

「南西エリアで静かに妻の墓を守らせてくれ」

「その願いは破棄出来ないしダイジョブだよ~?他のエリアはおもしろくなるな~。楽しみ楽しみ~」

「怨血童子の妻に手をかけなければ今も人がこの大陸を支配していただろうにな」

影が口を開いた

「欲望だよねえ~。おかげでこうしておもしろいことに呼ばれたんだけどね~。あ、どうじちゃん~1万ぐらい殺していいかな~?いいよねえ~?」

「止めたらもっと殺しそうだしやむをえまい。ゴブリンどもにしてくれどうせ一年もしないうちに元の数に戻る」

「やった~。どうじちゃん好き~」

ベルゼブブは怨血童子に抱きついていた

「そこいらにしておけ。では我が5千、ベルゼも5千でいいか」

「それでいいよお~。いっぱいいっぱい悲鳴聞こうね~」

無邪気な笑顔が一瞬凄まじい殺気を放った

その様子をただ冷や汗を垂れ流しで見ていることしか出来なかった

「じゃあね~。また、あ・そ・ぼ」

そう言った瞬間ベルゼブブと影は消えていった

怨血童子はガクリと膝をついて崩れ落ち震えていた

その時雨が降り出した

「なんてものを・・・。なんてものを召喚してしまったんだ・・・。共倒れしてしまう・・・。我を忘れていたとは言え・・・」

雨空を見上げながら怨血童子は泣いていた


ベルゼブブはゆっくりと歩きながらゴブリンが生息する場所へ移動していた

「ちょっと寄り道してるうちに楽しみ終わるなんてことないよね~?」

「どうだろうな。どうじちゃんが助けた人間だし弱すぎるってことはないだろう。ゴブリン共なんて所詮魔法一発程度だろうしな」

「だよね~。世の中楽しくないとね~。にゃはは~」

ベルゼブブは上機嫌のようで無邪気な笑顔を影に向けていた

「ゴブリン共じゃよわっちいけど魂は魂だし、泣き叫んで命乞いとか萌えるしね~、にゃはは~」

「一撃で地獄に召してあげるのがいいと思うが?」

影はそう言うと姿を現した

「どうじちゃんの前に姿現したことないんだっけか~?」

「そうだ。見られてもいいんだが、なんていうか大物感だしたいのだよ」

影から現した格好は初老の男性でメガネにスーツと白髪のオールバックが似合っている

「え~?僕なんて姿現したし、この声と口調で小物感満載じゃないか~。にゃはは~」

初老の男性はメガネをクイッとあげて雨雲を見つめている

「ところであいつらはあのままでいいのか?」

「ああ、あの人間達かい?うまく動いていると思うよ~?ごくねつちゃんにも負ける気しないかもね~」

「獄熱はきついんじゃないか?あいつ生真面目じゃん?月下はやる気で全然動き違うからな」

「人間達はあくまでハンデだし~。本体だとつまんないでしょ~?」

「まあな。俺達が互角ぐらいでその下に獄熱。月下は俺達と戦ったら獄熱ぐらいまで強くなるかもな。どうじちゃんは弱いからな。まあベルゼの召喚主だから適当に生かしてるが」

そう言ってるうちにゴブリンの集落が見えてきた

「さてとそろそろやろうか?」

「あ~ついたね~やろう~やろう~」

顔を合わせ頷くとベルゼブブの顔が笑顔を止めた

そして初老の男性が詠唱を始めた

雨雲は実は初老の男性が詠唱を始めた影響であった

「悠久より伝わる古の神雷神よ、我が呼び掛けに応じ、幾重の雷を敵に与えたまえ!」

雨雲から雷が光って見える雷音も響いてきているのがわかる

そこへベルゼブブも続く

「我が名ベルゼブブが告げる。悠久の魂たちよ。我の願いを聞き届け、かの者達に永劫の罪を、我に魂を与えたまえ」

そういうと直径1kmほどもあろうか巨大な魔法陣が空に現れる

初老の男性が続いて叫ぶ

「雷神の鉄槌!」

ベルゼブブも叫ぶ

「永劫の罪!」


雷がゴブリンの集落に絶え間なく降り注ぐ

直撃したゴブリンは一瞬にして絶命し消えていく

雷から逃げまどうゴブリンに悪霊が憑いていく

地面からは無数の手が伸びゴブリンの足に絡みついている

さながら地獄という名の光景がこの世に具現化したかのような光景であった

憑かれたゴブリンは悲鳴にもならない悲鳴をあげながら消えていく

あっという間の出来事であった


そしてベルゼブブと初老の男性は笑いあっていた

「ゾクゾクしますね~。にゃはは~」

「久々に魔力を開放すると楽しいもんだな」

「どうじちゃんこういうとこだけいいよね~」

「そうだな。今度見られても良い体でも作っておくかな。どうじちゃんはやはりベルゼのような格好が好きなのだろうか?」

ベルゼブブは先ほどまでの猫のキグルミからフリフリのドレスになっており、金髪のロングヘアー、見た目は8~9歳程度の少女だった

「いや~?これは僕の趣味だよ~?どうじちゃんはもうちょっと大きいほうが好きだった気がするよ~?妻の見た目は15歳前後っぽい感じだったしね~」

「ああベルゼはどうじちゃんの妻の弔い合戦で召喚されているから、死んでる姿は見てるのか」

「そ~いう~こと~。妻の流した血で僕の召喚儀式してるしね~。呼ばれたとき死体はすぐ傍にあったよお~?」

「血の涙を流しながら、契約したんだっけか。こわいなあ」

「どうじちゃん僕を召喚するために500万既に殺してたからね~。大陸血だらけでえくすたしぃ~だったよ~」

当時のことを思い出していたのか体を震わせて喜んでいる

「俺はあまり知られていないから仕方ないか。400万で呼べたのにねえ。俺だったらもっとスマートに出来たのに」

「ぶぅ~!僕が呼んであげたじゃないか~。遊び相手としてだけどね~。にゃはは~」

初老の男性は困惑した表情でいた

「遊び相手欲しさに400万の魂を捧げれるのはあなたぐらいでしょうね、ベルゼ。普通は自己強化に使うだろ?」

「これ以上強くなったら暇すぎて死んじゃうよ~?」

「そこは反論しませんが・・・」

「ところで400万はどのように?じわじわと?まさかあなたに限って一瞬とかはないでしょうが」

「そこなんだよ~聞いてよ~。月下が300万ぐらい倒しちゃったんだよ~ずるいでしょ~?魂は頂いたけどね~にゃはは~」

「あなたぐらいでしょ?この大陸全土を囲えるほどの魔法陣作れるのは」

「さすがに魔力の消費多いけどね~仕方ないから魂吸収しながら100万さくっとね~」

「おや。それはさぞかし月下のこと嫌ってそうだ」

ベルゼブブの顔が一瞬殺気を帯びるが元の少女の笑顔に変わる

「月下ちゃんの元に行かせるように仕向けちゃおうかな~。にゃはは~。僕行くと殺しちゃいそうだしね~」

ベルゼブブは満面の笑みで初老の男性を見る

「真祖でしたっけ月下は。元祖でもベルゼには敵わないでしょうがね。まっ、そろそろ見に行きますか?月下前にぼろぼろとかはさすがにきつそうですし」

そういうと二人は影に紛れ、すっと怨血童子が守る墓の方へと消えていった

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