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逆転の兆し

どのくらい眠っていただろう

既にオークはダンジョンに取り込まれたのか姿が無い、ただオーク達が装備していた武器や防具はそのまま残って居る。

意識を取り戻した俺はまず、気を失っている所に魔物に襲われなかった事に安堵する。


「ん?」


そして体の傷が治りきって居ない物のかなりマシになっていた。


これは世界でもほとんど知られて居ない事だが過剰に魔力を摂取した場合、高確率で死ぬという危険が伴うが、生き残れた場合傷などが若干ながらも治癒される。

まあ、治癒と言ってもそこまで劇的なものではないので割に合わないのだが…


「どうなっている?」


しかしそんな事知る訳も無いシンには不思議でしょうがなかった。


そんな事より今はどうやってこのダンジョンを脱出するかの方が重要だった。


取り敢えずもう一度ステータスを確認する事にした。


シン・サキヤ-------

Adaptive Status ON

Lv.20

種族.人間

Job.剣士


HP.1000/1200

MP.0/0


STR.108

VIT.150

AGI.115

INT.80

MND.0

DEX.103


スキル.

 異世界言語Lv-

 観察眼Lv10.MAX

 鑑定Lv1

 回避Lv1

 心眼(偽)Lv1

 危機感知Lv2

 魔力耐性Lv2


称号.

 巻き込まれし者

 異世界人

 才無き者

 観察する者

 抗う者


-------


魔力耐性が増えてるし一気にLv2ってどういう事だ…

これまでの俺の行動を考えるにオーク食ったのが原因だな…

という事はあの肉って魔力の塊だったわけか…で、魔力タンクの無い俺はその魔力に耐えれず拒絶反応をおこしいたと…


良く生きてたものだ…


さて、次は…


『Adaptive Status NO』


これだ

最初にステータスを見た時には無かったものだ。


Adaptive 確か日本語で適応と言う意味だ

Status こっちはステータス

ON は言わずもがな


これは…どう言う事だ?


…まてよ

俺は最初のから今までなぜ生きていられた?

俺の初期ステータスは一般人以下…、つまり下手したら子供と同等の能力しかない

だが俺はアサシンの時殆ど握った事のない刃物で一振りにロープが切れた。

更にスタンピートが起きた時に魔物を切り伏せ続けたけどこのステータスではあの状態を気合だけで乗り切るのは無理

そして、この世界においてステータスが能力値の全てだったら俺は能力低下しているはずだ…

いくら才能が無かったとしても伊達に天才達相手に平均を叩き出してはいない。


つまり、ステータスとは言わばドーピング、本来の自身の能力に上乗せした物

そして恐らくこれはON・OFFが切り替えられるという事だろう。


だがこれが分かった所で今ステータスをOFFをする事は出来ない

だが何時かはOFFにして修行するべきだな…


そう言えば観察眼LvMAXを調べてなかったな…。

神級とか言われているレベルに昇華したのだ。何か能力増えてるかもしれない。


-------

観察眼LvMAX

見る事に特化したスキル、些細な違和感などにも気づき、分析する。

使い方次第では心眼Lv上位にも匹敵する先読みが可能になる。

LvがMAXに至った今、任意でスキル能力のリミッターを解除し、最大10分間フル使用できる。その場合使用者の体感時間は10倍にまで引き上げる。しかし使用者は使用後に脳にダメージを負い使用時間に応じ昏睡状態になる。

-------


これは…

結構な諸刃の剣度合いだな…

だが上等!

この身はもとより無才

これ位の対価、受けて立とうじゃないか!

例え才が無くとも!!


よし、これも含めてステータス上乗せを加味して今の俺は元の世界の時よりハイスペックになっている

という事が分かった。


それを加味して何とかしてダンジョンを脱出せしなければ…

だが、どうやって…



***********



シンは現在ダンジョン57層を徘徊していた。

ただし、只闇雲にではなく先程の行き止まりから離れ過ぎないようにだ。


魔物を探しているのだ

今のレベルではどう転んでも途中で詰む…

だからあのトラップのコンボで自身のレベルを底上げする事にしたのだ


既に二回の戦闘を終了している。

其れで上がったステータスがこれだ


シン・サキヤ-------

Adaptive Status ON

Lv.26

種族.人間

Job.双剣士


HP.1700/1700

MP.0/0


STR.124

VIT.163

AGI.146

INT.113

MND.0

DEX.134


スキル.

 異世界言語Lv-

 観察眼Lv10.MAX

 鑑定Lv1

 回避Lv2

 心眼(偽)Lv2

 危機感知Lv3

 魔力耐性Lv5

 悪喰Lv1


称号.

 巻き込まれし者

 異世界人

 才無き者

 観察する者

 抗う者

 喰らう者

 博打師


-------


お気づきだろうか?

魔力耐性のLvが上がっている。


そう、シンは更に大きな賭けに出ている

ここはダンジョン下層、魔法を使ってくる魔物も必ず出て来る

その時に詰まないように今対策を打つためにと言うのと、身体の治療の為と言う二つの理由で倒した魔物の肉を今の喰っているのだ

毎回気を失うほどの激痛に見舞われるが最初に得た魔力耐性のお陰で死ぬ確率が一気に下がっていた為未だ死には至って居ない。昏睡時間も次第に短くなっている。ケガも殆ど治っている。

そして、悪喰が着いた…なんか嫌だ…。効果は簡単に言うと体に悪いもん食っても多少は平気って奴だ。


こんな事ばかりやっているから気づけば髪の8割が白くなってる…、恐らくダンジョン脱出までに完全に真っ白になるな…

人間過度のストレスに見舞われると髪白くなるってのは聞いたことあるけがアレ事実だとこの身で証明する事になるとは人生分からぬものだ。


因みにJobは最初に倒したオークと2回目に戦ったオークが装備していた剣を拝借して二刀を使っているためJob欄に増えていた。回避のために両手でいなせるようにこのスタイルにした。若干大きいがステータスでブーストした今の俺なら余裕で扱える


そう言えば一か八かの無理矢理ステータスアップを実行しているため博打師なって言う称号が着いた…

その効果は命を掛けの賭けに小補正だ。

凄く複雑な気分だよ…


そうホイホイ死地に向かいたくない…


そうして俺は、ひたすらレベルを上げ続けた













「そろそろ、行くか…」



シン・サキヤ-------

Adaptive Status ON

Lv.40

種族.人間

Job.双剣士


HP.3400/3400

MP.0/0


STR.217

VIT.263

AGI.255

INT.191

MND.0

DEX.223


スキル.

 異世界言語Lv-

 観察眼Lv10.MAX

 鑑定Lv2

 回避Lv3

 心眼(偽)Lv4

 危機感知Lv4

 魔力耐性Lv7

 悪喰Lv2

 剣術Lv1

 双剣術Lv1


称号.

 巻き込まれし者

 異世界人

 才無き者

 観察する者

 抗う者

 喰らう者

 博打師


-------


シンはようやく準備を整えたとばかりにダンジョン脱出を開始した。

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