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ステータスと離脱

目を覚ますとそこは見知らぬ場所だった。


混乱する頭を無理矢理落ち着かせる為深呼吸をする

そしていい感じにスッキリして来たところで現状確認をする。


さっきまで学校で話し合いをしていた。これはOK

で、終わって帰ろうとした所に謎の光&魔法陣、からの意識昏倒。これはOKではないが今は放置だ。

現在地、不明、目視できる範囲には何か喝采を上げて喜んでいる人達が居るが現状では無視だ。下手に刺激するのは恐らく悪手。

そして俺以外にもあの四人が近くで意識を失っている…


どういう状況だ…


信が自身の観察力をフル活用して現状の把握に挑んでいると他の四人も何時も間にか目を覚ましたようだ。


「ここは…」


「どうなってやがる」


「皆さん大丈夫ですか?」


「崎谷君、何か分かる事は有るかい?」


こいつ等起きてから瞬時に冷静に意識を切り替えやがった…

此れだから天才は…


「いや…駄目だ、情報が圧倒的に少なすぎる…」


「そうか…」


そうこうしている内に先程まで喝采を上げていた連中が此方にやって来た。

そして話しかけて来たのはその中でも最も上等なドレスに身を包んだ美女だった。


「突然の呼び出しにお応えいただき、誠にありがとうございます。勇者様方。」


は?


「詳しいお話をさせて頂きます。まずは、此方へ。」


そう言って女性はついて来るようにジェスチャーして歩いて行った。

現状俺達に拒否権が有る訳も無く急いでついて行く。


そうして辿り着いた場所は建物の様式的に恐らく謁見間的な感じだろう。


そして玉座と思しき所に座る一人の初老に入ろうかと言う男性


「良くぞ参った勇者よ。今は礼は要らぬ。楽にせい。」


さっきから勇者と呼ばれて居るが何の事だ?

まさかとは思うが小説みたいな異世界召喚なんて無いような…


「あのー、申し訳ないのですが…勇者とは一体?」


ナイスだ神堂!これで状態が若干でも前進する。


「おお、そうであったな…、まず我はラッセル・フォン・グランド、このグランド王国の国王じゃ」


「私はエリザ・フォン・グランド、第一王女です。」


グランド王国?聞いたことが無い…


「そして、そなたらの現状についてじゃが、言うより見せた方が早いじゃろう、ステータスと念じてみるとよい。それとステータスは他者に見えないようになっておる、此方で確認を取りたい為可視化してくれ。」


テ・ン・プ・レ


ステータスと念じると半透明の液晶版の様なものが目の前に現れた。



シン・サキヤ-------


Lv.1

種族.人間

Job.無職


HP.200/200

MP.0/0


STR.24

VIT.30

AGI.22

INT.29

MND.0

DEX.38


スキル.

 異世界言語Lv-

 観察眼Lv6


称号.

 巻き込まれし者

 異世界人

 才無き者

 観察する者


-------



「・・・」


やべーなこれ…

如何しよう、こっちのテンプレとは思わなかったよ…


この手の小説は中学時代に多少読んだけどあんな感じで最終的に俺最強は無理だな…。称号に才無き者って書いてあるし…


され、ここからの俺の選択肢は(リソースは昔読んだ小説)


1.正直に言って自分から城を出ていく。

2.正直に言ってなお此処に留まる。

3.バレないように隠し通す。


どれだ!


まず3は論外!それは恐らく無理!

そして、2は役立たずの俺に何してくるか分かったもんじゃねー!

最後に1、こいつは俺が死ぬ、野垂れ死ぬ!


全部ダメじゃねーか!


そうこう考えている内に他のメンバーがステータスを開示し終えたみたいだ。


「おお!流石勇者殿達だ!軒並みステータスの平均値が常人を遥かにしのいでいる!」



ユウジ・シンドウ-------


Lv.1

種族.人間

Job.神聖騎士


HP.10000/10000

MP.5000/5000


STR.500

VIT.450

AGI.300

INT.500

MND.400

DEX.350


スキル.

 異世界言語Lv-

 神聖剣術Lv3

 神聖盾術Lv3

 神聖魔法Lv2

 全属性魔法Lv2

 限界突破Lv-

 

称号.

 勇者

 異世界人

 限界を超える者

 完璧超人

 光精霊の加護

 転移の女神の加護


-------




ゴウ セイドウ-------


LV.1

Job.神聖戦士


HP.15000/15000

MP.3000/30000


STR.600

VIT.550

AGI.250

INT.250

MND.300

DEX.200


スキル.

 神聖大剣術Lv3

 神聖大盾術Lv3

 神聖魔法Lv2

 火魔法Lv2

 土魔法LV2


称号.

 勇者

 異世界人

 鉄壁

 火精霊の加護

 転移の女神の加護

-------



リン・トウドウ-------


Lv.1

種族.人間

Job.神聖剣士


HP.9000/9000

MP.4000/4000


STR.500

VIT.300

AGI.500

INT.350

MND.350

DEX.300


スキル.

 神聖剣術Lv3

 心眼Lv3

 見切りLv2

 韋駄天Lv-

 神聖魔法Lv2

 風魔法Lv2

 水魔法Lv2


称号.

 勇者

 異世界人

 剣聖

 風精霊の加護

 転移の女神の加護


-------



ユリ・セイカ-------


Lv.1

種族.人間

Job.神聖賢者


HP.6000/6000

MP.9000/9000


STR.200

VIT.250

INT.450

MND.500

DEX.400


スキル.

 神聖魔法Lv3

 全属性魔法Lv3

 真・回聖魔法Lv2

 魔力操作Lv2

 魔力解放Lv-

 

称号.

 勇者

 異世界人

 聖女

 水精霊の加護

 転移の女神の加護


-------



「…」



分かってた…

こいつ等はチートだ

こいつ等の後ってプレッシャーぱねーよ…、結果知ってるだけ更に気が重いよ…


どうする…もう時間が無い!


「どうした?次お前の番だぞ」


チッ!仕方ないここは一か八か…


「国王陛下!」


俺は声を上げ膝を着き最大限にかしこまる。


俺の行動に周囲は驚いている。

つけ入るならこの動揺している今しかない!


「私のステータスは此方になります!」


そして俺はステータスを他者にも閲覧できるようにした。



「………」


静寂


俺のステータスのあまりの低さに声も出せない様だ…


「この通り私は陛下のご期待を裏切り勇者ではありません!そこで、私は即刻この城を退城させていただきます!」


俺は此処まで言い切ると一度言葉を切る。



「そ…そなた…そのステータスは一般人の平均にも届かない物だぞ…それでは直ぐに野垂れ死んでしまうぞ。」


そう言って国王は平均ステータスを書いた紙を此方に見せる。


一般人平均-------


Lv.1

種族.人族

Job.農民ro商人


HP.700/700

MP.


STR.70

VIT.80

AGI.60

INT.40

MND.50

DEX.70


スキル.

 1~2個Lv2


称号.

あまり付かない


-------



これは、思ったより俺のステータスが低い…

だが今はそれ所では無い


「察するに、陛下は魔王、又はそれに近い物の討伐の為に我々を召喚した物と愚考します。しかし、このままでは私は只の穀潰し!私はそれを望みません!私に掛ける物が御有りなら此方に居る真の勇者様にお使いください!」


「うむ……」


迷い始める国王


良しもう一押し、他の連中も唖然としている今、即座に決める!


「ああ、慈悲深い陛下、如何かご決断ください!もし、私の身を案じてくれていると言うならば護身用に剣を一振りとこの世界の旅人が切るような服、身分証、そしてほんの数日生活できるだけのの金銭をお恵み下さい。」


怒涛の攻め、本来腹芸が得意な国王相手にこの程度の攻めでは全く通じないだろう。

だが、勇者召喚成功で浮かれあがった所にこの不測の事態。この動揺は計り知れないものがあった。


「…分かった、門を出る時に渡させよう。そなたの英断、見事であった。では、急ぎそのように手配しろ」


「ハッ!勿体なきお言葉!それでは私はこれにて失礼させていただきます。」


一礼してから若干急ぎ足で謁見の場を出る。

此処からは時間との勝負だ。

正気を取り戻した。あの勇者組は急いで俺を止めに来るだろう。しかし俺がこの城に留まるのはナンセンスだ。先程の会話の中、国王と王女さんはそこまでの悪意を感じなかったが、周りの一部家臣と貴族達が俺に敵意を向けていた。アレはヤバいと思うんだよ。でも俺の観察眼、よくやった!これ無かったら確実に餌食だね…


「チッ、あの連中が居なかったらこんな苦労しなくてすんだんだけどな…」


さて、無才の身で何処まで生き延びれるか。



俺はメイドに案内され城の出口にまで来ていた。


「こちらが陛下よりお渡しするよう仰せつかった者でございます。」


仕事が早い、剣、剣を差す為のベルト、マント着替えと金銭が入ったバックを受けっとって中身を確認した。なんか頼んで無い物も入って居る。だが、その辺の確認は後だ。

ベルトを巻き剣を差してマントを羽織った俺は


「有難う」


メイドにそれだけ言って歩き出した。



よし!


あの貴族共にアサシンなんて送り付けられたらたまった物じゃない、さっさと食料買いながら情報収集して出来るだけこの王都から離れよう、出来れば国外がベストだ。だが流石に今の状態で国越えは無理だな。

まあ取り敢えずは周りに警戒しながら着実に準備していこう。

ステータス書くのってスゲー疲れますね…

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