大失敗した人におくる言葉
これは、失敗したときの立ち直る考え方と、次に失敗したときに めげないようにするための予防について考えたコラムです。
わたしが小説を書くと、いつもこんな風に思います。
『自分の小説を見直すたびに自信がなくなってくる(涙)』
シビアな気持ちで執筆している人ならなんとなく分かると思います。もしくは、最近失敗したことがあって打ち拉がれた人もそうでしょう。
大失敗をしたときは、なんでこんなミスをしたのだろうと嘆きたくなります。お風呂に入ったときや、ベッドで寝る前など、ひとりになる時間は全て胸が痛い時間に変わってしまいます。これらはリラックスする時間でもありますから、悲しみに暮れている人には安らぎなどありません。
またミスなら笑い話に出来ますが、大失敗というレベルになると悲しくて何も手に付かなくなってしまうときもあります。なので、やらなければいけないことも手がつかずに失敗し、挽回するために頑張りすぎてリラックスできる時間もなくなり、どんどんと自分を追い込んでいく酷い連鎖反応を起こしてしまう事態になりかねません。
ここでわたしが最近になってやっと気付いた考え方です。
『ミスしても失敗しても、実は悲しむ必要は無いのではないか』と思えてきました。
そのきっかけです。
これは小説でキャラクターを書いているときに思ったことです。あるキャラクターが大失敗をしても、読者はそのキャラクターに対しての親愛は失われません。どちらかといえば、それにどう立ち向かったかでキャラクターの好き嫌いが評価されるようです。
思い返せば人間関係も似たようなものですね。失敗しても急に信頼は失われないものです。例えば知り合いが失敗したときは、運が悪くてかわいそうだなくらいにしか思わないですよね。
有名な作者や芸能人なら「おまえが悪い」と炎上する場合もあるようです。しかし、その失敗の裏に悪意があるなら叩かれても仕方ないと思いますが、悪意が無さそうなのに叩かれているのを見ると、この人には罪は無いのに叩くなんて、ひどい人たちがいるものだなと思います。
また、かなり昔にあったことです。ある小説が叩かれて炎上していました。その理由を調べてみると、叩いている人は その小説の内容には触れていましたが、ちゃんと読んでいれば分かる内容を知らずに否定している人でした。本当に読者だったのかすらあやしいですよね。これらのことから、どうやら正義感の皮を被って、違った感情で叩く人が多いようです。
では、その違った感情の人たちは誰なのか。どうやら、悪意を発散させたい人間のようです。
世の中にはストレスを抱えている人がいます。おそらく何でもいいので怒って悪口を言ってスッキリしたい人なのでしょう。他人を攻撃しても良い状況を見つけて、嬉々として攻撃しているだけのようでした。
冷静になって考えてみると、他人を攻撃している人は、あなた以外にも八つ当たりしていることが多いです。あなただけではないですので、悩む必要は無いと思います。
ネットは誰でもできる時代になりました。誰でも気軽にネットができるので、誰でも気軽に悪口を言って炎上させることができる時代になったのかもしれません。なので、小説家になろうの活動報告や、有名人になってブログを持っている人は、炎上しても気にする必要は無い時代なのかもしれませんね。
よって失敗したときに一番大切なのは、そのあとにどうやってその失敗と向き合ったかです。頑張っている姿を見れば信用が深まりますし、自暴自棄になって荒れたら信用が無くなります。
つまり、大切なのは『失敗から学ぶこと』です。もしかしたら、失敗しても 悲しむ必要すらないのかもしれません。
ゲームなどは特に顕著ですよね。あれは失敗しても悲しみません。悔しいという思いだけです。なので、誰でも根気があれば高ランクのプレイヤーになれます。現実もそうやって、悲しむのではなく、悔しいという気持ちだけになれたなら楽しく生きられるのかもしれませんね。
そして失敗したときにめげてしまう癖のある人のための予防方法です。
『悪口を言わないこと』が大事だと最近になって分かりました。
これは、悪口もとい欠点探しをするとカミサマ的な因果がナントカの話ではありません。
欠点探しをする癖をつけると、何度も欠点を探すため慣れてくるので、欠点探しが得意になってきます。つまり、自分に対しての欠点も上手に探せてしまうのです。特に自分というものはいつでも見返すことができるうえに、それが過去の時間軸でも関係なくいつでも振り返れます。欠点を探そうと思えば、いくらでも自分を貶めることができるでしょう。
自分に対してネガティブでいれば、当然にチャンスをつかめなくなるでしょう。自分の手が届くかもしれないチャンスにしり込みしてしまい成功せずに、なおかつ他人がそれを取って成功した姿を見て、あれなら取れたかもしれないのに自分はなんて目が無いのだとさらに自分を責めるループに陥ってしまいます。
なので、『欠点探しをしない』ことが予防だと思います。失敗したときには、そういえばあんな失敗があった、こんな失敗もあった、と何度も苦痛の評価を反芻してしまうものです。欠点探しのプロになっていると、その反芻がさらに激痛になってしまいます。
最後になります。
実は、このコラムの総まとめの結論は当たり前のことです。『ポジティブに生きること』が大切なのです。
そのポジティブというのは一回でなれるような簡単な存在ではありません。心がけて行動したのになれなくて失敗したと ふて腐れて荒れてはいけません。悲しみを感じずに、悔しさをバネにできたなら、きっとなれるのだと思います。