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月下のラビリンス  作者: わたしです
血染めの死門
12/22

初めての魔術講座

 部屋を後にして空を見上げると、薄らと青みがかった空が目に入る。どうやら一晩中うじうじと悩んでいたらしい。情けないと、呆れるよりも悲しくなってしまう。


《さて、やる事が色々あるな》

《一体何を?》

《戦えないってのは本当だけど、戦う力が無いわけじゃないだろ?》


 『契約』は何も身体能力や、言語能力の上昇だけではない。神との『契約』はそんな生易しいものではなかった。島での確認作業で、ある程度の事は理解できたと思うが、さらに理解を深めなければならない。あの地獄でもある程度の自衛を行えるようにする為に。


 大股でずんずんと道を行き、宛がわれた客室の扉を開け放つ。中央に置かれた存在感放つ簡素なベッドに飛び込んで目を閉じれば、自覚の無かった痺れるような疲れが全身を巡った。どんよりとした疲労感に身を任せて、意識を沈ませる先は残念ながら心地よい夢の世界ではない。真っ白な精神世界で新月は手軽なジャージに着替えて軽い準備運動を行う。


「休んだほうがいいのでは? 疲れが完全に取れる事はないですよ」

「大丈夫だよ、まだ余裕がある」


 目尻を下げてアディアナはため息を吐いた。彼女の心配も分かるが、強がりでもなんでもなく余裕があるのだ。一度限界を味わったせいか、随分とラインが下がった気がする。この程度の疲労であれば身体を休ませるだけで十分に回復する筈だ。


 『契約』で得た力は火を出したり水を生み出すといった分かりやすい力ではないが、間違いなく魔法や超能力といった物に分類される決して努力では達し得ない力。それだけに新月一人であれば右往左往して終わりだったかもしれないが、幸運な事にこの力の元持ち主がいる。

 

「まあ、全く同じ力ではないけれど」

「そうなんか?」

「ええそう、人間サイズにスケールダウンしている。怪物ども、いえ魔獣の毒が聞かなかった時点で察していましたがこよみは神よりもやはり人に近い生物のようですね」

「なんかその言い方すっごいやだ」


 未知なる新生命体新月こよみは苦虫を噛み潰したような表情で眉間に皺を寄せる。

 ともあれ、軽い準備運動を行っていざ力を使おうとした新月だったが、手の平に視線を落とした所で確認しておきたい事が脳裏を過ぎった。


「そういえば、まだ自分の姿確認してないや」


 すっかり褐色に染まった肌を見て呟く。可笑しな姿へ変わっては居ないだろうが、やはり一度自分の顔を確認しておきたい。アディアナは彼の意を汲んで指を鳴らせば姿見が表れた。頭の天辺から爪先まで全身を映せる大きさの前に立ち、改めて変化した自分自身の外見を眺める。


「……、思ったより変わってないな」


 肌も髪も色が変わってしまっているが、よくからかわれた尖がった目付きを含む顔形に変化は無い。ありがたい事に、白髪褐色となっても中々に似合っていると判断を下し、鏡の中の自分を覗き込むように顔を近づけた。


「目の色も変わってんな、金だ。髪の色と目はアディアナと同じ、肌は何で黒くなったんだ?」


 隣にたつ彼女の肌は陶器のように真っ白で、新月の褐色とは似ても似つかない。

 

「すみません、私にも……」

「ん、いやいいよ。身体に害はないし、ちょっと気になっただけだから」


 酷く申し訳なさそうに目尻を下げるアディアナに、慌てて声を掛けて再び視線を鏡へと戻す。

 手を当てた顎には髭がちらほらと生えてきており、早々に剃らなければならないだろう。


(髭剃りなんてあんのかな)


 髭を剃りたいといって、小型のナイフ何ぞ渡された日には自分で自分の喉を掻っ切ってしまう自信がある。

 まだ見ぬ異世界産髭剃り機に思いを馳せつつじっくりと眺めていた新月は、最後に髪をかきあげ額を映し出す。彼が髪を伸ばしている理由でもある、交通事故で横一文字に刻まれた額の傷は、あまり見ていて気持ちの良いものではない。最後の確認だと、嫌々額を鏡に映し出した新月は目を丸くすることになる。


「あれっ、傷なくなってんじゃん」


 額を横断していた醜い傷跡は綺麗さっぱり消え去り、何年ぶりかになる綺麗な肌が目に入った。

 つまりはこれも『契約』の力なのだろう。あまり長髪が好きではなかった新月は、これでさっぱり髪を切れると両手を叩いて喜んだが、そんな彼の隣でアディアナはきょとんと首を捻った。


「傷? 額に怪我なんてしましたっけ?」

「んや、アナと会う前だよ」

「古傷ということですか。けれど、こよみと初めて会ったとき私はそんな傷見た覚えはないのだけど」

「髪に隠れて見えなかっただけじゃないか? アナも俺も、あん時は色々危うかったろ」


 初対面は互いに限界状態を迎えての事だった。髪の下に隠れた傷跡などに気を回す余裕がなかっただけだろう。アディアナは少しだけ腑に落ちない顔で、それでも最後には納得したように頷いた。


「おっしゃ、それじゃあそろそろ始めようかね!」

「何時でもどうぞ、掛かってきなさい」


 姿見は煙のように消え去って、新月がジャージ姿で気合を叫ぶ。返すように手首を眼前で二度曲げて、アディアナは彼の真正面に仁王立ち。新月が欲しいのは『戦う力』。であるならば、戦ってこそ手に入れれるものだというのがアディアナの持論。つまりは今からやる事はただの組み手だ。ただし『契約』によって得た、人間サイズにスケールダウンした神の力を持って激突する。



◆ ◆ ◆

 


 荒い息を吐き出して新月はその場にへたり込む。アディアナは映し鏡だ。新月の使う『神の力』をそっくりそのままコピーして、彼よりも遥かに上手く使いこなす。彼女のいるこの精神領域だからこそ出来る修行方法。力の元持ち主であるアディアナ相手に、今まで超能力やら魔法なんぞは創作物の中でしか触れることの出来なかった新月が叶うはずもない。呆気なく白一色の地面に転がされて、こうして激しく空気を吸っていた。


「――――。どうやら今回はここまでのようです」

「寝ろってのか? まだやれるっ」

「もう休めとは言いませんよ、散々いっても聞かなかったじゃないですか。違います」


 幸いこの世界では体力回復もあっという間で、組み手も最早何ラウンド目かなど数えていない。


「お客さんです、そろそろこよみも気付く頃ですよ」

「客?」


 頭上にクエスチョンマークを浮かべた直後だった。身体が揺すられるような感覚と共に、新月の意識が一気に浮上した。


「……んあ?」

「起きたか」


 涎を垂らして眠り扱けていた新月の寝ぼけ眼に、オールバックの赤銅色が目に映る。部屋の光に反射して白く輝く片眼鏡の位置を手で治して、口元を引き結んだ男が立っていた。


「確かアンタ、クラウスの後ろに立ってた」

「フィトーだ、フィトー=セピア」

「どうも、俺は――」

「結構だ、名前は聞いているシンツキ君」


 ピシリと片手で制して、彼は一つ咳払いをした。


「食事を持ってきた、食べるか?」

「マジか、ありがてえっ」


 思い出したかのようにぐるぐるとなるお腹を押さえて唇に舌を這わせる。フィトーはパンや木の実を乗せた木のトレーと並々と良い香りのする液体が注がれたジョッキを差し出した。


「……昨晩はすまなかった」

「むぅ?」


 パンは想像以上にふわふわで、木の実やバターを挟んで夢中で口に詰め込む新月に、落ち着き無く視線を彷徨わせながら歯切れ悪く彼は言った。


「突然声を荒げたりして……、嘘吐き呼ばわりした事を謝罪する」


 今にも額を床につけそうな勢いで頭を下げるフィトーを前に、一瞬言葉を無くして沈黙が降りる。仕方が無く、不本意に謝罪をしている訳ではないのは、彼の声色と表情で強く伝わった。本気で自分が悪かったと、本心から飛び出した言葉は新月の予想外のもので、理解するのに一寸の間を有す。


 だって彼の言う事は何一つ間違っては居なかったから。けれどもフィトーは深く頭を下げていて、我に返った新月は慌てて首を振った。


「いやいやっ。フィトーさんの言う事全然間違って無かったですよ、謝罪されるような事じゃないです」

「そうかもしれないが、怒鳴る必要はなかった。すまない」


 頭を上げようとしない様子に、取り合えず謝罪を受け入れようと頷く。

 漸く顔を上げたフィトーだったが、見えた表情は芳しくない。まるでその顔は罰を望む子供のようで、少しだけ新月はおかしくなって口を綻ばせる。所謂彼は堅物と言う奴なのだろう、だが決して嫌いではない。フィトーとは迷宮に共に挑むことになる、このままの空気で挑むのは考え物だ。


「あー、フィトーさん。一つ頼みを聞いてくれないかな?」

「! 勿論だ、何でも言ってくれっ」


 勢い込んで顔を近づけてくるフィトーに苦笑して、不恰好に髭が生え始めた顎を撫でる。


「髭を剃りたいんだけど」

「そんな事か、任せろ」


 新月としては何か剃るものを借りようと考えた言葉だったが、どうやら彼は違うようにとらえたようでいそいそと懐から一冊の書物を取り出した。随分と古ぼけた本だ、ページは黄ばみパサパサと乾ききっていて酷く使い込まれて居る事が分かる。


 一体本と髭剃りと、どういった関係があるのか。慣れた手つきで捲っていくページを、新月は興味本意で覗き込んだ。本の中に黒で書き込まれていたのは文字ではなかった。円を基調にした不思議な図形が、何ページにも渡って只管書き込まれている。似た図形はあるものの同じものは一つとしてない。


(どっかで見たような……)


 記憶を探って、直ぐに目的のものは見付かった。今朝の出来事だ、クラウスの部屋へ突撃した際に少女のお腹に浮んでいた幾何学的な模様に良く似ている。


「あった。よし、では行くぞ」

「うぇっ、どこに?」


 目にハテナマークを浮かべて頭を捻る。話の終着点が見えない、髭を剃りたいというお願いは何処へ消えたのか。

 新月の動揺を他所に、フィトーは開いたページに手の平を押しつける。変化はすぐさま表れた。仄かな光が灯りずるっ、と小波が押し寄せるようにインクで描かれた幾何学模様が揺れ動く。まるでアニメーションみたいだ。ぬるりと一ページの図形がまるまる手の平の下へと消えていく。光が収まった後、持ち上げた手の平の下はインク一つ垂れていないまっさらな白紙。消えた図形は直ぐに見つけることが出来た。押し付けていたフィトーの手の平、その皮膚にさながら元からそこに刻まれていたみたいな顔で居座る真っ黒な幾何学模様。


 つまりは、移動したという事だろうか。ただのインクで書かれていたはずの図形が、紙の上から手の平へと。


「準備はいいな?」

「なんの!?」

「髭剃りに決まっているだろう」

「いやでも、どうやって?」


 どうやら髭剃りの話は無効ではなかったらしいが、方法が分からない。髭を剃れそうなものは見当たらず、フィトーが取り出したのは古ぼけた本一冊だ。

 彼は新月の困惑に気付いた様だが、理解できないというように眉間に皺を寄せて暫しの沈黙の後、何かに気付いたように両目を見開かせた。


「そうか。確か記憶を失っているんだったな」

「う、うん」

「すまない、嫌な思いをさせてしまった」

「気にする事ないデスヨ」


 申し訳なさそうに、心配そうな双眸で見つめられて新月は挙動不審に視線を動かす。嘘を吐いた事がばれるのは不味いが、ここまで同情されると良心がギシギシ痛んでしまう。

 フィトーは一つ頷いて。


「どうやって、だったな。一言で言えば、魔術を使う。記憶にあるか?」

「魔術っ! いやないです!」

「そ、そうか」


 新月の想像以上の食いつきに少しだけ上半身を後ろに倒しながら、フィトーは図形が刻まれた手の平を正面へと向けた。


「今から使う魔術は風だな。形状は刃、無数の風で切り刻む」

「危なくないですかそれ」

「危険はない。素人ならまだしも、私は魔術の腕に関しては自慢できるものがある」


 僅かだが自慢げに口を曲げて、今度こそフィトーは言った。


「では行くぞ。【カット】」


 黒色の図形がじわりと夜空の星のような柔らかな光を灯すと同時、鋭い風が新月の顎を撫でる。一瞬の早業、瞬きする間もなく疎らに生えていた髭は綺麗さっぱり無くなった。


「おお、すげえな」


 剃り残しもないつるりとした顎を撫でて感嘆の息を吐く。剃り落とした髭は不思議な風に乗って一纏まりになり、フィトーの片手で握りつぶされた。自分で剃るよりも遥かに手軽で綺麗である。感心すると共に、ふつふつと湧き上がる好奇心を新月は抑える事無く声に出す。


「ありがとうございます。所で、魔術って俺にも使えませんかね?」

「可能だろう、極論だが魔力さえあれば魔術は使えるからな。魔力を持たない人間はいない」


 図形が刻まれた手の平を白紙のページに押し当てながらフィトーは言った。図形がずるずると手の平から白紙の元の場所に刻まれていくのを見ながら、ワクワクとした興奮を隠し切れない表情で新月話の続きに耳を傾ける。


「そうだな、まずはどれくらい魔力を持っているか調べさせてもらうぞ」

「おっす、お願いします!」

「そんなに身構える必要はないぞ? 直ぐに終わる」


 別のページを開いて、フィトーは先ほどの様に図形を手の平へと移動させた。丸をベースにした図形という事に変わりはないが、今しがた見た風の魔術の図形とは明らかに違う事が見て取れる。新月の顔の正面に持ってきた手の平には新たな図形が刻まれおり、フィトーの開始宣言とともに薄暗い光を灯した。


「調べるぞ、【サーチ】」

「おお?」


 頭の天辺からじわじわと下に降りていく、湯船に浸かりきったような暖かな感覚に身を包み込まる。魔力や魔術なんてものは、誰しも一度は憧れるものだろう。例に漏れずしっかりと黒歴史を形成した過去を持つ新月の期待は際限なく高まっていき、今か今かと結果を心待ちにする。


「これは……」


 そんな期待を裏切るような、愕然とした声色に思わず新月の顔が固まった。

 なんだかとっても嫌な予感がした。驚いたと口に出さずとも眼で語るフィトーは、呆然と見開かれた両目で真っ直ぐ前を見る。


「シンツキ君。君、魔力が欠片もないぞ……」


 今までのドキドキとか、ワクワクとかを全て無に帰すようなとんでもない一言が呟かれた。


《それはそうでしょう。魔力なんて無い世界からこよみは来たのでしょう?》


 脳内に響く呆れたような声色に意識を向けると、真っ白な世界で椅子に腰掛けながらストローを銜えて頬杖を付くアディアナの姿を幻視する。


《あ、これ美味しいです。めろんそーだ? なるものですね、気に入りました》


 浅い所に限定されるものの、新月の知識に触れられる彼女は日夜珍しい食べ物を味見して、食の研究に勤しんでいるようだ。


《そうだけど、期待するのは仕方が無いだろう? 人間だもの》

《理解できませんね。神の力を持っているというのに》

《拗ねるなよ。お前も調べなくていいのか?》

《拗ねてません、拗ねてませんよっ。……私はいいです。というか、既に調べましたし》

《調べた? どうやって》

《私がいるのはこよみの中ですよ? 先ほどこよみに使った【サーチ】なるものを利用させてもらいました。当然、私にも魔力は無かったようですよ》


 ところで、と。

 彼女はメロンソーダの上に乗っけた生クリームで口周りを汚しながら。


《確か魔力を持たない人間は居ないって言っていたけれど、この場合どうなるのでしょう》

《……。全力で言い訳を考えてるから》

《現実逃避とも言いますよね、それ》


 何とも返せず口を引き結んで、意識を現在の船室へと向けなおした。そこには考え込むように顎に手を当て視線を落とすフィトーが居て、新月は震える口で何とか言い訳を構築しようと試みる。

 

「えっと、魔力がないって俺大丈夫なんですかね?」


 記憶喪失だという設定を最大限に利用した苦し紛れの一言に、フィトーは考えこんでいた頭を持ち上げた。


「ん? ああ、心配する事はない。先ほどの言い方が悪かったな。魔力を持たない人間は歴史上に何度か確認されているんだ。まあ、最後に確認されたのが百年は昔の事で、本当に珍しい事例なんだが……」

「そうなんですか」


 納得した表情で首を振って安堵のため息を吐いた。何とか成りそうだ。

 コロリと騙される人の良いフィトーは安心させるような笑みを浮かべて、上手くいった筈の新月の心が喜びに沸くのも束の間、あっという間に罪悪感が埋め尽くす。

 ともあれ、助かったのも事実。頬を掻きながら、嘗て存在したという魔力なしの人間に感謝の念を捧げた。


《その人、同郷の人だったりしないかな?》

《可能性は限りなく低いかと。世界を渡るという事はとても難しい事なのです》


 嘗ての神々ですら条件付きでなければ渡れなかったという。

 アディアナ先生のためになるお話に適当に相槌を打っていると、フィトーが真剣な表情を浮かべて視線を合わせてきた。

 彼は言う。


「シンツキ君、是非に。是非とも、国に戻ったらある人に会ってくれないか?」

「人に会う?」

「ああ、少し私に付き合ってくれるだけで良いんだ。大恩ある方でね、魔力なしの人間に興味を持って居たんだ。危険は絶対に無いし、お礼もしよう。どうだ?」


 彼にとってそれはとても大切な事なのだろう。真剣な表情で頭を下げる。

 別に人に会うだけならば特段警戒する必要も無いだろう。アディアナと脳内会議を開き、早々に結論を出した新月は了承を示す為に顎を引く。


「んん、まあ無事に帰れたら、だけど。良いですよ」

「ありがとう、恩に着るよ」


 長々と話し込み少しばかり喉の渇きを覚えた所で、ずいっと琥珀色の液体が並々と注がれたジョッキが差し出された。まるで心を読んだかの如く完璧なタイミングだ。それとなく冗談交じりでその事を聞いてみたら、彼はよく気が利くと言われるんだと笑った。


 眠気はすっかり吹き飛び、お腹も膨れた。フィトーともそれなりに仲を深める事が出来たのではないだろうか。


「そういや、何時ごろ着くんですか? あの島に」


 聞いて置かなければ成らない事だ。ぽん、と拳を手のひらに打ち付けて、思い出したかのように問う。

 ところが彼はきょとんと首を傾げて、こう切り替えした。


「もう着いてる」

「……はい?」

「ここはもうリングビーだ。私が来たのは食事を持ってきたのと、君らを呼びに来たんだ」

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