表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ナルシスト

作者: ほみち

 大富豪の、18歳の愛娘が奇術師に呪いをかけられてから早5年。深い眠りについた彼女は、1度も目を覚ましていない。

 1年かけて、ようやく問題の奇術師を見つけ出し、尋問すると

「その娘が心の底から信じ、愛しているものと接吻しない限り、呪いをとくことはできない」そう不気味に笑うだけだった。


 それから更に5年。愛娘はまだ目を覚ましていない。と言うよりも、大富豪が呪いをとこうとしないのだ。


「旦那様、私みたいな者がこんなことを聞くのはおこがましいかもしれませんが……どうしてお嬢様の呪いをとかないのです?」

 庭師がおそるおそる聞くと、大富豪が物凄い剣幕で怒鳴った。


「出来るわけがないだろう!」イライラしながら大富豪が叫んだ。「どうやったら自分自身と接吻できるというんだ!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 読ませていただきました。グリム童話の現代版のような感じだと思いました。 [一言] ありがとうございました。
[一言] どの点をもってSFとされたのか教えていただきたいとおもいます。
[良い点] 面白かったです。 ラストが特に驚きと共に笑えました。 さすがというかお嬢様ですね。 確かに自分自身と接吻はできません。こういう方、多いかもしれませんね。 そしてそれを見越して呪いはかけられ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ