感情
少女は、人間が嫌いだった
嫌いというより、人間になれなかった
別に体が、アンドロイドだったわけではなく
ただ、人の感情がもてなかった
人が楽しいと思った時は笑えず、人が持つ喜怒哀楽には、哀しか少女の心には、感情がなかった
いつも、人が楽しい時、怒っている時、喜んでいる時、少女はいつも泣いていた
そんななか少女は、ある人間離れしている少女に出会う
その少女は、まるで人間ではなく、天使の使いのような綺麗な姿をしていた
その少女は、泣いている少女に問いかける
「どうして...泣いているの?」
と、問いかけた声は、透き通った声でどこか哀しげだった
少女は、泣いていた眼をこすり喋りかける
「私には泣くことしか、無い....から」
少女の言葉は、とても哀しそうだった
すると、問いかけた少女は、泣いている少女のそばに近ずいて、まるで大切な物を守るように、ぎゅっと抱きしめていた
その少女の目には、うっすらと涙がこぼれていた
抱きしめられた少女は、涙を見るとうっすら脳裡に自分と、その少女が笑っている姿が浮かんだ
抱きしめている少女は、あやすようにつぶやく
「この世界は貴方が思っているほど、哀しくないから.....この世界には、きっとあなたの足りない感情も、あるはず.....だから探しに行こう」
すると少女は、笑顔で泣いていた少女の手を掴んだ
その手は、なんだか安心出来るようなあたたかな手だった
そのぬくもりに少女は、喜びの感情をおもいだし、少女に笑顔を見せた
そして、少女は言葉を口にした
「ありがとう..」




