自分の作品が心の底から好きな全ての人へ
私は自分の作品が好きです。
自分の書いている世界観が好きです。
登場人物達が全力で今を生きているその姿が大好きです。
ポイント、評価、感想、知名度。
確かに、私だって欲しいです。
作品を読んでくれる人は、多い方が嬉しいに決まってる。
それでも、今こそ声を大にして言いたい。
それは作品の価値の本質じゃない。
「テンプレ」だからどうだこうだなんてのも、関係無い。
作品の価値は、作者がどれだけその「作品の人格」を愛しているのかで決まる。
ポイントが伸びず、それでも、PVが少しでも増えていればと、何度も何度も、大して変わらない棒グラフを眺める毎日。
それは、裏を返せば、それだけ自分がその作品を愛していることになる。
だから、数字にこだわりたくもなるし、悔しいんだ。
時には、読んで下さった人もいる。
ポイントを残して下さった人もいる。
ブックマークを付けてくれた人もいる。
本当にありがたくて、感謝してもしきれない。
でも、いつしかそれを目当てにしているように感じてしまった。
登場人物の人生を、自己顕示欲の為に使っていると改めて理解してしまった。
だからこそ、もう一度思い出したい。
自分の作品の一番のファンは、自分だ。
自分のキャラクターを一番推しているのは、自分だ。
最初に自分の作品を愛したのは、自分だ。
最後に自分の作品を愛せるのは、自分だ。
あいつらの人生の幕を作れるのは、自分だけなんだ。
書くのが辛くなった時、他の作品と比べて、自分の作品を卑下しそうになった時、そして、「こんな作品より、自分の作品の方が面白いはずだ」と、嫉妬に駆られた時、また来てほしい。
そして、できれば自分の作品の『主人公』の物語を、自分の手で、終わらせてほしい。
どれだけ時間がかかっても、妥協しない結末を与えてあげてほしい。
作者の事情なんて、登場人物たちは知らないんだから。
だから、そいつらのためにも誇りを持って終わらせよう。
なんて、ふと思った。
これまでに完結させることなく切った作品への、哀悼でもあります。
それに、私も多分、いずれここに帰ってきます。
また、対となる「どうしても嫌いな作品があります」も合わせて読んで下さると幸いです。




