#8 就職と先生
どうも黒艶日暮です。
異世界で就職することを決めたベノ。
一体どんな職に就くのでしょうか。
お楽しみに!
異世界に着て2日目、仕事を探すことにした。ここでも役に立つのがギルドだ。
ギルドでは仕事の斡旋もしているからだ。紹介されている仕事の一覧を見ながら、僕に向いている仕事を探す。
バイト感覚で手軽に仕事を体験できて、雇用者から気に入られたらオファーが来る仕組みだそうだ。
水の浄化のバイトが目に入った。毒精製で相反する性質の毒で汚水くらい浄化できるんじゃないだろうか。
ということで行ってみた。
「この池の水を浄化すればいいんですね」
「おう、よろしく頼んだぜ兄ちゃん。若いのに働いてて偉いな」
気の良さそうなおっさんから仕事内容を確認した。そういえば見た目はまだ中高生くらいなんだった。
とりあえず仕事にかかる。
まずは汚水の成分を確かめて抗体を作らないといけない。
泥水を啜ると解析に成功した。
そしてこの毒をスキルで精製する時に性質を反転させる…と。これでこの汚水特攻薬の完成だ。
急に目の前にステータスが表示される。毒の浄化をしたことでスキルが進化したようだ。
個体名:ベノ
スキル:毒精製Ⅱ,気配感知Ⅰ,弱点看破Ⅰ,無音移動Ⅰ,俊足Ⅰ,浄化Ⅰ
耐性:蝕耐性Ⅲ
となっていた。ところで気配感知、弱点看破、無音移動、俊足はギルドで暗殺者の職を得た時に獲得した自動獲得スキルだ。
池はそこまで大きくなかったため1時間強で浄化が完了した。
貰った報酬は50ガルだ。
労力の割には悪くはないのではないだろうか。
おっさんからオファーは来たがまだ他の仕事を見てもいいだろう。
その後も、様々な仕事をした。ちょくちょくギルドの依頼も受けて小遣い稼ぎもしながらね、おかげでかなり異世界の奇妙な生き物との戦闘にも慣れてきた。
だがなかなかこれだ!って仕事は見つからず、異世界に来て一週間が経った。
エルは超大きな病院お抱えの薬剤師として正規雇用してもらっているようだ。ヒモにだけはならないようにしよう、と思い少し焦る。
さて、今日は教師の仕事を体験してみるか。
教育能力さえあれば年齢、性別、国籍を問わないというステライ学園の就職面接を受けた。筆記試験は易々突破した。
その後、准教師として生徒たちに授業をすることになった。校長からは「君より年上の生徒に教えることになるけど大丈夫かい?」と心配された。履歴書(偽)には転生前の年齢を書いて生徒からチビといびられるくらいなら肉体年齢を書く方がマシだと思ったのだ。
僕が成長期に入ったのは高一だったため中3の頃の身長は約160cmとかなり小柄だったのだ。ふむ、教えるのは高一のクラスか。
実際に教卓に立つとかなり舐めた態度を取られた。
「俺たちお前みたいなガキに勉強教えられるほどバカじゃねーんだけど」
クラスの一軍系の男子が顎を突き出していった。取り巻きがクスクスと笑っている。
大学で講師をしていた時もこういうヤツいたなぁ。こういうのに限って話してみると良いヤツだったりするんだよな。と前世を懐かしむ。
少し話してみるか。
「少年、名前は?」
「テメェのがガキだろ。ハロだ」
「そうか、良い名前だ。ハロ、将来の夢はなんだい?」
「ブラックの冒険者になってリザサウル遺跡の最深部まで潜ることだ」
「冒険者か、良い夢だ。時にハロ、冒険者にとって大切なことは分かるかい?」
「戦闘力じゃねーの?」
「良い答えだ。確かに戦闘力は冒険者には欠かせないだろう。でも、それ以上に僕は生きる力、そして殺す意味を知り、殺す覚悟をすることが必要だと思う」
これは僕がイゼクの試練で1ヶ月ほど体一つでサバイバルをした時に培った価値観だ。それを押し付けようとは思わないが少しそういうことも考えてほしい。
クラスがシーンとする。良い兆候だ。
「じゃあ今日の放課後、冒険者志望の生徒は近場の洞窟に探検に行こうか」
「先生…安全とかは…」
生徒の一人が心配そうに聞く。
「大丈夫!僕実はこれでもゴールドランクの冒険者なんだよ」
クラス中がざわめく。
放課後、待ち合わせた学校の正門前にはハロを含めた4人の来た。ちょうどクラスの5分の1か。
いかがでしたか?
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先生として働き始めたベノ、ところで先生ってかっこいいですよね。
かっこいい先生が登場する作品は大抵神作だと思っています。暗殺教室とかヒロアカとか青ブタとか。
また次の話でお会いしましょう!




