#4 報酬と旅立ち
どうも黒艶日暮です。
遂に試練を突破したベノ、約束されていた報酬はどのようなものなのか、そしてこれからの生活はどうなるのか。
是非読んで確かめてください!
すやすやと寝ていたら上から変な声が聞こえてきた。
「…これでも起きませんか。ならば次は剣で脇腹をプスッと…」
一気に目が覚めた。
「何しようとしてんじゃウオィ!」
「あ、やっと起きましたか。いや〜水をかけても起きなかったので少しつついてみようかと思いましてね」
もう突っ込むのすら面倒くさい。どうやらブラックマンバとの戦いを制したあと、気が抜けて気絶していたようだ。
「それでは目も覚めたということで今からあなたに報酬を与えましょう」
「まず一つ、アンコモンスキル:毒精製」
ヴンと音をたて、ステータスが表示された。スキルの欄に毒精製Ⅰが追加されている。
「続いてコモンスキル自由言語」
「ところであなたはこれからこの世界で生きて行くわけです。そこであなたにいつでも助け合えるような旅の仲間を授けます。属神召喚:蝕‼︎」
紫色の魔法陣からモヤが出て人の形へと変化する。はっきりと女性の全身が浮かんできた。
「召喚に成功しました。これからあなたの相棒になる神様ですよ。その名もサマエル。蝕属性を司る神です。彼女は最近増えたばかりの眷属ですがとても信頼できる神なんですよ」
「初めまして、ベノ様。よろしくお願い致します」
「え、えっと、こちらこそよろしくお願いします」
状況は理解できないがとりあえず挨拶をしておく。
「ワタクシに敬語など不要です」
「それならサマエルさんもタメ口でいいよ」
「わかりました、ベノ。それではワタクシのことはエルとでもお呼びください」
「うん、エル、よろしく!」
桃色というか、薄紅色というかとても綺麗な髪色の美しい女性だ。少し緊張する。
イゼクがパンと手を叩いた。
「それではお二人の親睦も深まったことですし、これから旅立つ国を選んでください。私がそこに転移させます。いつまでもここにおいておく訳にもいきませんし、それに別世界の技術や文化もこの世界に広めてほしいですしね」
そう言ってイゼクは八つの国の説明をしてくれた。
農業大国プリダスター
その名の通り、農業に特化した国だ。食料自給率は驚異の250%超えだとか。
古代帝国エンパイシェ
文明が遅れているが、国民一人一人の戦闘能力が高く1000年不敗を誇るかなり危険な国だそうだ。亜人が住まう国とも言われているが真偽は定かでない。
情報王国ミスフォーム
各国の情報を捌いている国で、その内部については全く明らかになっていない。
科学王朝シキエンセ
科学が非常に発達した国(異世界基準)で国民の識字率は80%を上回ると言われている。
天然要塞ジパング
八つの国唯一の島国であり、島の周囲を激しい海流が渦巻いているため近づくのは容易ではない。
地下国家アングラン
大山脈の地下にある国だ。超特殊な建築方法を開発しており、各国から建物の建築を依頼されることもしばしば。他国からの信頼も厚い。
山岳国家アバグラン
大山脈に聳え立つ国だ。国民全員が空を飛ぶ特殊なスキルを保持している。
超民主国デモンクラス
国民の少なさを生かした直接民主制をとる国。国民の幸福度は八つの国の中で最高であるそうだ。
これらの中で選んだ国に行けるようだ。でも、考える間もない。僕が行きたい国は…
要望をイゼクに伝えたら感慨に耽る間もなく「じゃあ、頑張ってくださいね〜」と言って手を叩いた瞬間にはさっきまでとは違う景色が広がっていた。
そんな中でもエルはびっくりするほど冷静だったため、諦めてこれから始まるであろう生活について考えることにした。
それにしても美しい国だ。僕が選んだこの国は…
いかがでしたか?
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余談ですが、今回登場させた国の名前は英単語をツギハギしたらして考えたものなんですよ。
例えばミスフォーム→ミステリー+インフォメーション、みたいな感じで。
暇だったら考えてみてください!
#5 街と発見 は10月17日更新予定です。
よろしくお願いします!




